COREBETA(Landiolol Hydrochloride)盐酸兰地洛尔冻干粉注射剂,コアベータ静注用12.5mg
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作成又は改訂年月
** 2017年2月改訂 (第5版)
* 2015年3月改訂
日本標準商品分類番号
872123
日本標準商品分類番号等
再審査結果公表年月(最新)**2016年9月
国際誕生年月2002年7月
薬効分類名
短時間作用型β1選択的遮断剤
承認等
販売名コアベータ静注用12.5mg
販売名コード
2123404D2021
承認・
許可番号
承認番号22300AMX00602
商標名COREBETA
薬価基準収載年月
2011年9月
販売開始年月
2011年9月
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
外箱に表示(3年)
規制区分
劇薬
処方箋医薬品注)
注)注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
成分・含量(1バイアル中)
ランジオロール塩酸塩 12.5mg
添加物(1バイアル中)
D-マンニトール 25mg
pH調節剤
性状
剤形
注射剤(バイアル)
pH
5.5~6.5
(本品1バイアルに注射用水5mLを加えて溶かした液)
浸透圧比
約0.1
(本品1バイアルに注射用水5mLを加えて溶かした液)
性状
白色の塊又は粉末、凍結乾燥品
一般的名称
注射用ランジオロール塩酸塩
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1. 心原性ショックの患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
2. 糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシスのある患者〔アシドーシスによる心筋収縮力の抑制を増強するおそれがある。〕
3. 房室ブロック(II度以上)、洞不全症候群など徐脈性不整脈患者〔刺激伝導系に対し抑制的に作用し、悪化させるおそれがある。〕
4. 肺高血圧症による右心不全のある患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
5. うっ血性心不全のある患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
6. 未治療の褐色細胞腫の患者(「重要な基本的注意」の項7.参照)
7. 本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
効能又は効果
コンピューター断層撮影による冠動脈造影における高心拍数時の冠動脈描出能の改善
効能又は効果に関連する使用上の注意
1. 本剤は、コンピューター断層撮影(CT)検査室の入室後に患者の心拍数を確認し、心拍数の減少が必要な場合に限り使用すること。
2. 心拍数90回/分を超える患者における有効性及び安全性は確認されていない。
3. 心房細動を有する患者における有効性及び安全性は確認されていない。
用法及び用量
ランジオロール塩酸塩として、1回0.125mg/kgを1分間で静脈内投与する。
用法及び用量に関連する使用上の注意
1. 本剤の静脈内投与終了の4~7分後を目安に冠動脈CTを開始すること。
2. 本剤投与に際しては、下記の体重別投与量表を参考にすること。
〈体重別投与量表〉 本剤12.5mgを10mLに溶解した場合
体重:投与量30kg:3.0mL
40kg:4.0mL
50kg:5.0mL
60kg:6.0mL
70kg:7.0mL
80kg:8.0mL
90kg:9.0mL
100kg:10
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1. 左室収縮機能障害のある患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
2. 気管支痙攣性疾患の患者〔本剤はβ1受容体選択的遮断剤であるが、弱いながらもβ2受容体遮断作用も有することから、気管支筋収縮作用により、痙攣症状の誘発、悪化を起こすおそれがある。〕
3. コントロール不十分な糖尿病患者〔低血糖症状としての頻脈等の交感神経系反応をマスクするおそれがある。〕
4. 低血圧症の患者〔心機能を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
5. 重篤な血液、肝、腎機能障害のある患者〔薬剤の代謝、排泄が影響を受けるおそれがある。〕
6. 末梢循環障害のある患者(壊疽、レイノー症候群、間歇性跛行等)〔本剤はβ1受容体選択的遮断剤であるが、弱いながらもβ2受容体遮断作用も有することから、末梢血管の拡張を抑制し、症状が悪化するおそれがある。〕
重要な基本的注意
1. 本剤投与前には、過度の低血圧ではないことを確認すること。
2. 冠動脈CTの前に硝酸薬を投与する場合は、硝酸薬投与による一過性の循環動態の変動が安定化し、過度の血圧低下等がないことを確認したうえで、本剤を投与することが望ましい。
3. 本剤投与時には、心拍数をモニタリングし、本剤投与中に過度の心拍数減少が生じた場合は、本剤の投与を中止すること。
4. 本剤投与による過度の血圧低下に注意し、冠動脈CT撮像後は、過度の血圧低下がないことを確認すること。
5. 本剤使用下でアナフィラキシー様反応が生じた場合、通常用量のアドレナリンによる治療に抵抗性を示す可能性もあることにも留意して、適切な処置を行うこと(「その他の注意」の項2.参照)。
6. 本剤の心拍数の減少効果は、投与終了後、速やかに減弱するものの、この効果の消失には投与終了後30分を要することに留意すること。
7. 褐色細胞腫の患者では、本剤投与により急激に血圧が上昇するおそれがあるので、α遮断剤で治療されていることを確認したうえで、本剤を投与すること。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等
交感神経系に対し抑制的に作用する他の薬剤
セルピン等
臨床症状・措置方法交感神経系の過剰の抑制をきたすおそれがあるので、減量するなど慎重に投与すること。
機序・危険因子レセルピン等のカテコールアミン枯渇剤が投与されている時にβ遮断剤のカテコールアミン遮断作用が加わると交感神経活性が過度に低下