Neolamin Multi V for Inj(ネオラミン・マルチV注射用)ネオラミン・マルチV注射用
--------------------------------------------------------------------------------
作成又は改訂年月
**2014年8月改訂 15
*2011年11月改訂 14
日本標準商品分類番号
873179
日本標準商品分類番号等
再審査結果公表年月(最新)
1991年12月注)
注)剤形変更前製品ネオラミン・マルチでの結果通知
薬効分類名
高カロリー輸液用総合ビタミン剤
承認等
販売名
ネオラミン・マルチV注射用
販売名コード
3179515F1057
承認・許可番号
承認番号
21900AMX00654
欧文商標名
Neolamin Multi V for Inj.
薬価基準収載年月
2007年6月
販売開始年月
1990年6月
貯法・使用期限等
〈貯法〉
遮光、冷所保存(10℃以下)
〈使用期限〉
18ヵ月(バイアル及び外箱に表示)
〈取扱い上の注意〉
細菌などによる汚染を避けるため、一部使用後の残液は使用しないこと。
規制区分
処方箋医薬品※
※注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
ネオラミン・マルチV注射用は、1バイアル中に次の成分を含有する。
有効成分・含有量
チアミン塩化物塩酸塩 3mg
リボフラビンリン酸エステルナトリウム 5.08mg
(リボフラビンとして4mg)
ピリドキシン塩酸塩 4mg
シアノコバラミン 10μg
ニコチン酸アミド 40mg
パンテノール 14.04mg
(パントテン酸として15mg)
葉酸 0.4mg
ビオチン 0.1mg
アスコルビン酸 100mg
レチノールパルミチン酸エステル 3,300ビタミンA単位
エルゴカルシフェロール 10μg
トコフェロール酢酸エステル 15mg
フィトナジオン 2mg
*添加物・含有量
ポリソルベート80 60mg
L-ヒスチジン塩酸塩水和物 50mg
pH調整剤
性状
ネオラミン・マルチV注射用は赤みの暗黄色の凍結乾燥製剤で、特異な臭いがあり、また吸湿性である。
pH
4.5~5.5(本剤1バイアルを注射用水約3mLに溶解)
浸透圧比
約1(本剤1バイアルを注射用水5mLに溶解)
(浸透圧比: 生理食塩液に対する比)
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1.
本剤又は本剤配合成分に過敏症の既往歴のある患者
2.
血友病患者
[パンテノール含有のため。]
効能又は効果
経口、経腸管栄養補給が不能又は不十分で高カロリー静脈栄養に頼らざるを得ない場合のビタミン補給
用法及び用量
本剤を高カロリー経静脈栄養輸液に溶解し、点滴静注する。
用量は通常、成人1日1バイアルとする。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
高カルシウム血症患者(血液、尿検査を行い、異常が認められた場合には、投与を中止すること)
[エルゴカルシフェロール含有のため。]
2.
腎障害のある患者
[副作用が強くあらわれることがある。]
3.
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を持つ患者
[過敏症等の副作用が強くあらわれることがある。]
4.
薬物過敏症の既往歴のある患者
5.
妊婦
[「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照]
6.
新生児、低出生体重児、乳児、幼児及び小児
[「小児等への投与」の項参照]
重要な基本的注意
1.
本剤は、高カロリー輸液添加用として使用し、経口・経腸栄養が可能になった場合は、速やかに経口投与に切り替えること。
2.
本剤は高カロリー経静脈栄養輸液添加用ビタミン剤であるため、単独投与及び末梢静脈内投与は避けること。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等
レボドパ
臨床症状・措置方法
レボドパの有効性を減じることがある。
機序・危険因子
ピリドキシン塩酸塩がレボドパの脱炭酸化を促進し、脳内作用部位への到達量を減少させる。
薬剤名等
ワルファリン
臨床症状・措置方法
ワルファリンの作用が減弱することがある。
機序・危険因子
フィトナジオンがワルファリンの作用に拮抗するため(本剤はフィトナジオン2mgを含有する)。
副作用
副作用等発現状況の概要
総症例57例において、1例にAST(GOT)・ALT(GPT)の上昇、及び他の1例にBUN・血糖値の上昇が認められた。〔販売名変更前製品承認時〕1~3)
また、ネオラミン・マルチ(剤形変更前製品)における副作用の概要は以下のとおりである。
総症例6,803例(承認時419例、使用成績調査6,384例)における副作用の発現率は0.4%であり、主な副作用は皮膚障害(蕁麻疹、発疹等)0.2%、消化管障害(嘔気、悪心等)0.1%であった。〔再審査終了時〕
重大な副作用
ショック(0.1%未満)、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー様症状を起こすことがあるので、観察を十分に行い、血圧低下、意識障害、呼吸困難、チアノーゼ、悪心、胸内苦悶、顔面潮紅、そう痒感、発汗等があらわれた場合には、直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
過敏症注)
(0.1%未満)
蕁麻疹、発疹、顔面潮紅
消化器
(0.1%未満)
悪心、下痢、腹痛、食欲不振
注)このような症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
高齢者への投与
一般に高齢者では、生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊娠3ヵ月以内又は妊娠を希望する婦人に投与する場合は用法及び用量に留意し、本剤によるビタミンAの投与は5,000IU/日未満に留める