HYDRA TABLET (Isoniazid)ヒドラ錠「オーツカ」50mg
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作成又は改訂年月
** 2014年8月改訂(_部、第12 版)
* 2013年3月改訂
日本標準商品分類番号
87 6222
日本標準商品分類番号等
再評価結果公表年月(最新)
1975年10月
薬効分類名
結核化学療法剤
承認等
販売名
ヒドラ錠「オーツカ」50mg
販売名コード
6222001F2030
承認・許可番号
承認番号
16000AMZ00531
商標名
HYDRA TABLET 「OTSUKA」 50mg
薬価基準収載年月
薬価基準収載
販売開始年月
1952年7月
貯法・使用期限等
貯法:
本剤は光を遮り保存すること。室温保存。
使用期限:
容器に表示の使用期限内に使用すること。
基準名
日本薬局方 イソニアジド錠
規制区分
**処方箋医薬品注)
**注)注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
本剤は1 錠中イソニアジド50mg を含有する。
添加物としてトウモロコシデンプン、結晶セルロース、クエン酸カルシウム、タルク、ステアリン酸マグネシウムを含有する。
性状
本剤は白色又は微黄色の割線入り円板状の錠剤である。
外形
直径(mm)
7.0
厚さ(mm)
3.0
重さ(mg)
153
識別コード
OG26
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
重篤な肝障害のある患者[肝障害が悪化するおそれがある。]
効能又は効果
<適応菌種>
本剤に感性の結核菌
<適応症>
肺結核及びその他の結核症
用法及び用量
通常、成人は、イソニアジドとして、1 日量200 ~ 500mg(4 ~10mg/ kg)を1 ~ 3 回に分けて、毎日又は週2 日経口投与する。
必要な場合には、1 日量成人は1g まで、13 歳未満は20mg/kg まで増量してもよい。
年齢、症状により適宜増減する。
なお、他の抗結核薬と併用することが望ましい。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
肝障害又はその既往歴、あるいはその疑いのある患者[肝障害が悪化又は再発するおそれがある。]
2.
腎障害又はその疑いのある患者[本剤の血中濃度が上昇し、末梢神経炎等の副作用が生じやすくなる。]
3.
精神障害の既往歴のある患者[精神障害が再発するおそれがある。]
4.
アルコール中毒の患者[肝障害、精神障害が起こるおそれがある。]
5.
てんかん等の痙攣性疾患又はこれらの既往歴のある患者[痙攣を起こすことがあるので、やむを得ず投与する必要がある場合には、観察を十分行うこと。]
6.
薬物過敏症の患者
7.
血液障害、出血傾向のある患者[これらの症状が悪化するおそれがある。]
重要な基本的注意
他の抗結核薬との併用により、重篤な肝障害があらわれることがあるので、併用する場合は定期的に肝機能検査を行うこと。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等
他の抗結核薬
臨床症状・措置方法
重篤な肝障害があらわれることがある1) ので、定期的に肝機能検査を行うこと。
機序・危険因子
肝障害で相互作用機序がほぼ解明されているものとしては、イソニアジドとリファンピシンとの併用によるものがあり、動物実験(ウサギ)によると、リファンピシンは肝ミクロゾーム代謝酵素(P450)を誘導することにより、イソニアジドが肝毒性代謝物に変換するのを促進すると考えられている2)。
薬剤名等
クマリン系抗凝固薬 ワルファリン
臨床症状・措置方法
プロトロンビン時間の延長が認められることがある。
機序・危険因子
イソニアジドはワルファリンの代謝を阻害することから、併用投与するとワルファリンの作用が増強されることがある。
薬剤名等
抗てんかん薬 フェニトイン、カルバマゼピン等
臨床症状・措置方法
中毒症状が発現することがある。また、カルバマゼピンでは、本剤の肝毒性が増強されることがある3)。
機序・危険因子
イソニアジドは抗てんかん薬の代謝を阻害し、血中濃度を上昇させることがある。また、カルバマゼピンは肝ミクロゾーム代謝酵素(P450)を誘導することにより、イソニアジドが肝毒性代謝物に変換するのを促進すると考えられている。
薬剤名等
経口糖尿病用薬 トルブタミド等
インスリン
臨床症状・措置方法
血糖値の観察を十分に行うこと。
機序・危険因子
イソニアジドを大量投与すると肝グリコーゲンからのブドウ糖新生を惹起させて血糖降下作用を減弱し、一方、少量投与では、交感神経の反応性を妨害(血糖値が低下)することにより血糖降下作用が増強すると考えられている。
薬剤名等
ジスルフィラム
臨床症状・措置方法
協調困難、情緒障害等があらわれることがある。
機序・危険因子
ドパミンには3 つの代謝経路が知られているが、このうち2 つの代謝経路はイソニアジドとジスルフィラムの両薬剤により阻害される。
残りの代謝経路で代謝されたドパミンのメチル化代謝産物(3 -メトキシチラミン)濃度が上昇し、精神変化や協調困難性等の作用を発現すると考えられている。
薬剤名等
サイクロセリン
臨床症状・措置方法
めまい、ねむけ等の中枢神経系の副作用を増強するとの報告がある4)。
機序・危険因子
薬力学的相互作用によるものと考えられている。
薬剤名等
シクロスポリン
臨床症状・措置方法
シクロスポリンの血中濃度が下降するとの報告がある5)。
機序・危険因子
イソニアジドは、シクロスポリン分解酵素を誘導すると推測されている。
薬剤名等
イトラコナゾール
臨床症状・措置方法
イトラコナゾールの作用が減弱するおそれがある。
機序・危険因子
機序は明