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タイガシル点滴静注用50mg 替格环素(Tigecycline/Tygacil)老虎霉素冻晶注射剂
2014-12-26 10:27:16 来源: 作者: 【 】 浏览:457次 评论:0

タイガシル点滴静注用50mg  替格环素(Tigecycline/Tygacil)老虎霉素冻晶注射剂
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作成又は改訂年月

2012年9月作成(第1版)

日本標準商品分類番号

876129

日本標準商品分類番号等

国際誕生年月
2005年6月

薬効分類名

グリシルサイクリン系抗生物質製剤

承認等

販売名
タイガシル点滴静注用50mg

販売名コード

6129400F1020

承認・許可番号

承認番号
22400AMX01406
商標名
Tygacil Injection 50mg

薬価基準収載年月

2012年11月


販売開始年月

2012年11月

貯法・使用期限等

貯法

室温保存

使用期限

最終年月を外箱等に記載

規制区分

劇薬

処方せん医薬品注)

注)注意-医師等の処方せんにより使用すること

組成

1バイアル中:
有効成分

チゲサイクリン 50mg
(調製時の採取量を考慮して1バイアル中53mgを含む)

添加物

乳糖水和物 100mg(調製時の採取量を考慮して1バイアル中106mgを含む)
pH調節剤

性状

だいだい色の塊又は粉末(凍結乾燥製剤)

pH

4.5~5.5[10mg/mL生理食塩液]

一般的名称

チゲサイクリン点滴静注用

警告

本剤の耐性菌の発現を防ぐため、「効能・効果に関連する使用上の注意」、「用法・用量に関連する使用上の注意」の項を熟読の上、適正使用に努めること。

禁忌

(次の患者には投与しないこと)


本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

効能又は効果

(適応菌種)
本剤に感性の大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、アシネトバクター属
ただし、他の抗菌薬に耐性を示した菌株に限る

(適応症)
深在性皮膚感染症、慢性膿皮症、外傷・熱傷及び手術創等の二次感染、びらん・潰瘍の二次感染、腹膜炎、腹腔内膿瘍、胆嚢炎

効能又は効果に関連する使用上の注意

1.
本剤の使用は、β-ラクタム系、フルオロキノロン系及びアミノ配糖体系のうち2系統以上に耐性を示した菌株であり、抗菌活性を示す他剤が使用できない場合にのみ使用すること。

2.
本剤は緑膿菌に対して抗菌活性を示さないため、緑膿菌との重複感染が明らかである場合、抗緑膿菌作用を有する抗菌薬と併用すること。

用法及び用量

通常、成人には、チゲサイクリンとして初回用量100mgを30~60分かけて点滴静脈内投与、以後12時間ごとに50mgを30~60分かけて点滴静脈内投与する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

1.
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現を防ぐため、次のことに注意すること。


(1)
感染症の治療に十分な知識と経験を持つ医師又はその指導の下で行うこと。

(2)
本剤の投与期間は5~14日間が推奨されるが、感染部位、重症度、患者の症状等を考慮し、適切な時期に本剤の継続投与が必要か否かを判定し、疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。

(3)
28日間を超えて投与した場合の本剤の有効性及び安全性は確立されていない。


2.
高度な肝機能障害のある患者では、初回100mgを投与した後、12時間後からの投与では25mgに投与量を減らすなど慎重に投与し、投与期間中は臨床症状を注意深く観察すること[「慎重投与」及び「薬物動態」の項参照]。

使用上の注意

慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)

1.
テトラサイクリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者

2.
高度の肝機能障害のある患者[高度の肝機能障害患者において、半減期の延長が報告されている(「用法・用量に関連する使用上の注意」及び「薬物動態」の項参照)]

3.
高齢者[「高齢者への投与」の項参照]

重要な基本的注意

1.
海外第3相及び第4相臨床試験の計13比較対照試験を集計して解析した結果、本剤投与群の死亡率は4.0%(150/3788例)、対照薬群では3.0%(110/3646例)と本剤投与群での死亡率が高かった。また、メタ・アナリシスの手法を用いて推定した死亡率の差は0.6%(95%信頼区間0.1-1.2%)であったが、本剤と死亡との関連性は明らかではない。本剤投与の際はリスク・ベネフィットを考慮すること。

2.
本剤投与に際しては、患者又はその家族に本剤のリスク・ベネフィットを十分に説明してから投与すること。

3.
本剤によるショック、アナフィラキシー様症状の発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。

(1)
事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。

(2)
投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。

(3)
投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。


4.
本剤の投与により急性膵炎を発現することがあるので、本剤投与中は患者の状態を十分に観察し、腹痛、嘔吐、アミラーゼ等の膵酵素の上昇等の症状に注意すること。

5.
悪心・嘔吐が高頻度で発現し、投与中止に至ることもあることから、本剤投与中は患者の状態を十分に観察すること。

6.
AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇を伴う肝障害、黄疸があらわれることがあるので、本剤投与中は定期的に肝機能検査を行い、患者の状態を十分に観察すること。

7.
抗菌薬の使用は、非感受性菌(真菌を含む)の過剰増殖を促進する可能性があるので、治療中は、患者を注意深く観察し、治療中に重複感染が発現した場合には、適切な処置を行うこと。


相互作用

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等
抗凝血剤
 ワルファリン等

臨床症状・措置方法
本剤との併用によりR-ワルファリン、S-ワルファリンのAUCがそれぞれ68%、29%上昇した。
併用する場合には、プロトロンビン時間又は他の血液凝固系検査値のモニタリングを行うこと。

機序・危険因子
機序不明

2. 薬剤名等
経口避妊薬

臨床症状・措置方法
本剤との併用により経口避妊薬の効果を減弱させるおそれがある。

機序・危険因子
本剤は腸内細菌叢を変化させ、経口避妊薬の腸肝循環による再吸収を抑制すると考えられる。

副作用

副作用等発現状況の概要

海外第3相臨床試験において、安全性評価対象2514例中、1329例(52.9%)に副作用(臨床検査値の異常変動を含む)が認められた。その主な副作用は悪心(26.4%)、嘔吐(18.1%)、下痢(11.9%)であった。

重大な副作用

1. ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明注))
ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、蕁麻疹、血管浮腫等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

2. 重篤な肝障害(頻度不明注))
肝不全、黄疸、AST(GOT)・ALT(GPT)・Al-Pの著しい上昇等重篤な肝障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

3. 血小板減少症(頻度不明注))
重篤な血小板減少症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

4. 急性膵炎(0.2%)
膵炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

5. 偽膜性大腸炎(頻度不明注))
偽膜性大腸炎等の重篤な腸炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

6. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明注))
皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、皮膚粘膜眼症候群が疑われた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
1. 血液(1%~10%未満)
プロトロンビン時間延長、活性化部分トロンボプラスチン時間(aPTT)延長

2. 血液(1%未満)
プロトロンビン時間国際標準比(PT-INR)増加

3. 代謝・栄養障害(1%~10%未満)
低蛋白血症、低血糖

4. 精神神経系(1%~10%未満)
頭痛、浮動性めまい

5. 循環器(1%~10%未満)
静脈炎

6. 循環器(1%未満)
血栓性静脈炎

7. 呼吸器(1%~10%未満)
肺炎

8. 肝臓(1%~10%未満)
ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、ビリルビン血症

9. 肝臓(1%未満)
黄疸

10. 肝臓(頻度不明注))
胆汁うっ滞

11. 消化器(10%以上)
悪心、嘔吐、下痢

12. 消化器(1%~10%未満)
血清中アミラーゼ増加、腹痛、食欲不振、消化不良

13. 腎臓(1%~10%未満)
BUN増加

14. 皮膚(1%~10%未満)
発疹、そう痒

15. 皮膚(頻度不明注))
重症皮膚反応

16. 投与部位(1%未満)
注射部位炎症、注射部位疼痛、注射部位反応、注射部位浮腫、注射部位静脈炎

17. その他(1%~10%未満)
治癒異常

注:海外自発報告のため頻度不明

高齢者への投与

一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与


1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験において、骨の着色、胎児の体重減少(骨化遅延を伴う)、生存胎児数の減少が認められている。また、骨格異常の発現率の増加(ラットでは12mg/kg/日:臨床曝露量の3.4倍に相当、ウサギでは4mg/kg/日:臨床曝露量の0.8倍に相当)が認められている。]
なお、歯牙形成期に本剤を投与した場合、歯牙の着色を起こすおそれがある。

2.
授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[授乳中の投与に関する安全性は確立していない。動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが認められている。]

小児等への投与

1.
小児等(18歳以下)に対する有効性及び安全性は確立されていない。

2.
小児(特に歯牙形成期にある8歳未満の小児)に投与した場合、歯牙の着色・エナメル質形成不全、また、一過性の骨発育不全を起こすことがある。

過量投与

健康成人に本剤300mgを投与した際、悪心及び嘔吐の発現率が増加した。なお、過量投与時の処置方法として、血液透析は有効ではなく、本剤の解毒剤も知られていない。

適用上の注意

1. 調製法
1バイアルに生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液5.3mLを加え、静かに回転させながら溶解する(溶解した液5mL中にチゲサイクリン50mgを含む)。初回投与の際には2バイアルからそれぞれ5mLを、2回目以降の投与の際には1バイアルから5mLをとり、バイアルの溶解に用いた注射液で希釈して通常100mLとし、点滴静脈内投与する。ただし、注射用水は等張とならないので使用しないこと。
溶解後は、速やかに希釈すること。溶解後の液の色は黄色~だいだい色である。

希釈時
希釈した液のチゲサイクリンの濃度が1.5mg/mLを超えないこと。希釈後は、速やかに使用すること。

2. 投与時
点滴静脈内投与にのみ使用すること。

3. 配合変化
本剤は次の薬剤とは配合禁忌であるため、同一の輸液チューブにより同時に投与しないこと。

アムホテリシンB、アムホテリシンBリポソーム製剤、ジアゼパム、オメプラゾール

その他の注意

1.
複雑性腹腔内感染症患者に対する第3相臨床試験(1642例)において、腸管穿孔を有する症例のうち本剤投与群で6/817例、対照薬投与群で2/825例に敗血症/敗血症性ショックが発現した。本剤と敗血症の因果関係は確立していないが、腸管穿孔を有する重症の複雑性腹腔内感染症患者へ本剤を投与する際は他の抗菌薬との併用を考慮すること。

2.
院内肺炎における本剤の安全性及び有効性は確立していない。院内肺炎患者を対象とした臨床試験のうち人工呼吸器関連肺炎の症例において、本剤投与群の治癒率は47.9%(35/73例)、対照薬投与群では70.1%(47/67例)であり、死亡率は本剤投与群で19.1%(25/131例)、対照薬投与群で12.3%(15/122例)であった。菌血症を伴う人工呼吸器関連肺炎症例における死亡率は、本剤投与群で50.0%(9/18例)、対照薬投与群では7.7%(1/13例)であった。

3.
本剤は、テトラサイクリン系抗生物質に構造が類似していることから、テトラサイクリン系抗生物質で認められている副作用(光線過敏症、偽性脳腫瘍等)を発現する可能性があるため、本剤の投与に際しては、これらの事象の発現に注意すること。

4.
ラット及びイヌの2週間投与毒性試験で、それぞれ30mg/kg/日(臨床曝露量の6.9倍に相当)及び12mg/kg/日(臨床曝露量の7.2倍に相当)投与により骨髄低形成並びにそれに起因する赤血球、網赤血球、白血球及び血小板の減少が認められたが、いずれの変化も休薬により回復した。

薬物動態
1. 血中濃度
(1) 健康成人(日本人データ)1、2)
日本人健康成人における単回及び反復静脈内投与後のチゲサイクリンの薬物動態パラメータを表に示す。
(表1~3参照)
2. 分布(外国人における成績)3)
チゲサイクリン濃度(0.1~1.0μg/mL)におけるチゲサイクリンのin vitro血漿蛋白結合率は約71%~89%であった。
健康被験者にチゲサイクリン100mgを投与後12時間ごとに50mgを30分かけて点滴静脈内投与し、定常状態時の血清中濃度及び組織中の薬物濃度を測定した。組織中のAUCは血清中AUCと比較して、肺胞細胞では77.5倍(n=30)、気道上皮被覆液では1.32倍(n=30)、皮膚水疱内液中では0.74倍(n=10)であった。
また、組織摘出予定の被験者にチゲサイクリン100mgを単回投与し、各組織中の薬物濃度を測定した。チゲサイクリン投与4時間後(脳脊髄液のみ投与1時間後)の各組織中濃度の血清に対する比は、胆嚢では38倍(n=6)、肺では3.7倍(n=5)、大腸では2.3倍(n=6)、関節滑液では0.58倍(n=5)、骨では0.35倍(n=5)、脳脊髄液では0.055倍(n=11)であった。
3. 代謝(外国人における成績)4)
チゲサイクリンはほとんど代謝されない。ヒト肝ミクロソーム、肝スライス及び肝細胞を用いたチゲサイクリンのin vitro試験において、生成された代謝物はごくわずかであった。14C-チゲサイクリンを投与した健康成人において、尿中及び便中に回収された主要な14C-標識物質はチゲサイクリンであったが、グルクロニド、N-アセチル代謝物及びチゲサイクリンのエピマーも存在した(いずれも投与量の10%以下)。
4. 排泄(外国人における成績)5)
14C-チゲサイクリン投与後の便中及び尿中の総放射能の回収率は、胆汁中/便中が59%、尿中が33%であった。チゲサイクリンの主要な排泄経路は、未変化体チゲサイクリンの胆汁中排泄であり、副次的経路はグルクロン酸抱合及び未変化体チゲサイクリンの腎排泄であった。
5. 肝機能障害患者における血中濃度(外国人における成績)6)
肝機能障害患者と健康成人にチゲサイクリンを単回投与し比較した試験において、軽度肝機能障害患者(Child-Pugh A)10例では薬物動態は変化しなかった。しかし、中等度肝機能障害患者(Child-Pugh B)10例では、チゲサイクリンの全身クリアランスが25%低下、チゲサイクリンの半減期が23%延長し、重度肝機能障害患者(Child-Pugh C)5例では、チゲサイクリンの全身クリアランスが55%低下、チゲサイクリンの半減期が43%延長した。
(表4参照)

6. 腎機能障害患者における血中濃度(外国人における成績)7)
重度腎機能障害患者6例(クレアチニンクリアランス<30mL/分)、血液透析の2時間前にチゲサイクリンを単回投与した末期腎疾患患者4例、血液透析後にチゲサイクリンを単回投与した末期腎疾患患者4例、及び健康成人6例の比較を行った。いずれの腎機能障害患者群においてもチゲサイクリンの薬物動態に大きな影響は認められず、血液透析によりチゲサイクリンは除去されなかった。
(表5参照)
7. 高齢者投与時の血中濃度(外国人における成績)8)
健康高齢者28例(n=15、65~75歳;n=13、年齢>75歳)、及び健康非高齢者18例(18~50歳)にチゲサイクリンを単回投与した結果、高齢者と非高齢者の薬物動態は同様であった。
(表6参照)

表1 日本人健康成人にチゲサイクリンを60分かけて単回点滴静脈内投与したときの薬物動態パラメータ(平均値±標準偏差)

投与量
(mg) 
例数  Cmax
(μg/mL) 
t1/2
(h) 
AUC(0-∞)
(μg・h/mL) 
25  0.204±0.0506  8.2±3.8  0.823±0.361 
50  0.400±0.0514  15.7±4.3  1.93±0.437 
100  0.931±0.142  24.3±5.5  5.03±0.798 

注:消失相の血清中濃度が定量限界未満となった影響で、25及び50mg群で半減期が短く、AUCが低値となった。


日本人健康成人にチゲサイクリンを12時間ごとに30分かけて反復点滴静脈内投与したときの薬物動態パラメータ(平均値±標準偏差)
表2 投与1日目(単回投与)

 

 
投与量
(mg) 
例数  Cmax
(μg/mL) 
AUC(0-12)
(μg・h/mL) 
25  0.476±0.0988  0.610±0.141 
50  0.964±0.136  1.40±0.159 
100  2.27±0.328  3.24±0.373 

表3 投与10日目(反復投与後定常状態時)

 

 
投与量
(mg) 
例数  Cmax
(μg/mL) 
t1/2
(h) 
AUC(0-12)
(μg・h/mL) 
25  0.618±0.0788  54.4±16.0  1.78±0.173 
50  1.12±0.127  60.7±23.4  3.26±0.937 
100/50注) 1.42±0.213  49.2±11.3  4.17±0.849 

注:100mgの初回投与後、12時間ごとに50mgを投与


表4 肝機能障害患者にチゲサイクリン100mgを60分かけて単回点滴静脈内投与したときの薬物動態パラメータ(平均値±標準偏差)

 

 
投与群  例数  Cmax
(μg/mL) 
t1/2
(h) 
AUC(0-∞)
(μg・h/mL) 
CL
(L/h) 
健康成人  23  0.981±0.536  18.7±7.2  3.75±1.32  29.8±11.3 
軽度肝機能障害患者  10  0.865±0.382  19.1±5.4  3.84±1.81  31.2±13.9 
中等度肝機能障害患者  10  0.914±0.551  23.0±5.0  5.64±3.42  22.1±9.3 
重度肝機能障害患者  1.21±0.414  26.8±6.1  7.66±1.53  13.5±2.7 

表5 腎機能障害患者にチゲサイクリン100mgを60分かけて単回点滴静脈内投与したときの薬物動態パラメータ(平均値±標準偏差)

 

 
投与群  例数  Cmax
(μg/mL) 
t1/2
(h) 
AUC(0-∞)
(μg・h/mL) 
CL
(L/h) 
健康成人  0.604±0.243  27.3±5.2  3.33±0.709  31.1±5.9 
重度腎機能障害患者  0.605±0.166  26.8±7.0  4.76±1.81  23.4±7.6 
末期腎疾患患者(透析前)  0.982±0.161  17.8±3.6  4.15±0.458  24.3±2.8 
末期腎疾患患者(透析後)  0.940±0.342  31.8±19.2  3.93±1.02  26.9±7.8 

表6 高齢者にチゲサイクリン100mgを60分かけて単回点滴静脈内投与したときの薬物動態パラメータ(平均値±標準偏差)

 

 
年齢  性  例数  Cmax
(μg/mL) 
t1/2
(h) 
AUC(0-∞)
(μg・h/mL) 
CL
(L/h) 
18~50歳  男性  0.861±0.154  22.3±15.3  4.22±2.03  28.5±11.8 
18~50歳  女性  1.03±0.158  17.1±8.4  5.11±1.31  20.6±4.8 
65~75歳  男性  0.900±0.174  19.5±3.1  4.32±0.689  23.8±4.3 
65~75歳  女性  0.993±0.269  16.5±4.1  5.12±1.16  20.4±4.7 
75歳超  男性  1.02±0.112  19.0±5.0  5.47±0.901  18.7±3.0 
75歳超  女性  1.09±0.147  21.2±12.5  5.27±1.11  19.6±3.6 

臨床成績

1. 適応症別の臨床及び細菌学的効果9、10)

(1) 複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症
複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症患者を対象とした海外第3相二重盲検比較試験及び耐性菌による重症感染症患者を対象とした海外第3相試験において検出されたβ-ラクタム系、フルオロキノロン系、アミノ配糖体系のうち、2系統以上の抗菌薬に耐性の分離菌に対する本剤の臨床及び細菌学的効果は以下のとおりである。
(表7参照)

(2) 複雑性腹腔内感染症
複雑性腹腔内感染症患者を対象とした海外第3相二重盲検比較試験及び耐性菌による重症感染症患者を対象とした海外第3相試験において検出されたβ-ラクタム系、フルオロキノロン系、アミノ配糖体系のうち、2系統以上の抗菌薬に耐性の分離菌に対する本剤の臨床及び細菌学的効果は以下のとおりである。
(表8参照)

2. 各感染症領域での分離菌別の臨床効果

(1) 複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症
複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症患者を対象とした海外第3相二重盲検比較試験及び耐性菌による重症感染症患者を対象とした海外第3相試験における分離菌に対する本剤の臨床効果は以下のとおりである。
(表9参照)

(2) 複雑性腹腔内感染症
複雑性腹腔内感染症患者を対象とした海外第3相二重盲検比較試験及び耐性菌による重症感染症患者を対象とした海外第3相試験における分離菌に対する本剤の臨床効果は以下のとおりである。
(表10参照)

3. 各感染症領域での既知の耐性菌での臨床効果

(1) 複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症
複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症患者を対象とした海外第3相二重盲検比較試験及び耐性菌による重症感染症患者を対象とした海外第3相試験において検出されたESBL産生グラム陰性菌、多剤耐性Acinetobacter baumanniiに対する本剤の臨床効果は以下のとおりである。
(表11参照)

(2) 複雑性腹腔内感染症
複雑性腹腔内感染症患者を対象とした海外第3相二重盲検比較試験及び耐性菌による重症感染症患者を対象とした海外第3相試験において検出されたESBL産生グラム陰性菌、多剤耐性Acinetobacter baumanniiに対する本剤の臨床効果は以下のとおりである。
(表12参照)

4. 各種抗菌薬に耐性を示す臨床分離菌での臨床効果

(1) 複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症
複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症患者を対象とした海外第3相二重盲検比較試験において他の抗菌薬に耐性を示した分離菌に対する本剤の臨床効果は以下のとおりである。
(表13参照)

(2) 複雑性腹腔内感染症
複雑性腹腔内感染症患者を対象とした海外第3相二重盲検比較試験において他の抗菌薬に耐性を示した分離菌に対する本剤の臨床効果は以下のとおりである。
(表14参照)

5. 臨床試験における死亡率11)
海外で実施された第3相及び第4相臨床試験の計13比較対照試験における死亡率は以下のとおりである。
(表15参照)

表7
 

臨床効果
治癒率 
臨床効果
治癒率 
細菌学的効果
消失率 
細菌学的効果
消失率 
分離菌  n/N  %  n/N  % 
Acinetobacter calcoaceticus/baumannii 7/9  77.8  6/9  66.7 
Citrobacter koseri 1/1  100.0  1/1  100.0 
Enterobacter cloacae 2/2  100.0  2/2  100.0 
Escherichia coli 4/6  66.7  5/6  83.3 
Klebsiella pneumoniae 3/4  75.0  3/4  75.0 

表8

 

 
   臨床効果
治癒率 
臨床効果
治癒率 
細菌学的効果
消失率 
細菌学的効果
消失率 
分離菌  n/N  %  n/N  % 
Acinetobacter calcoaceticus/baumannii 3/3  100.0  3/3  100.0 
Citrobacter freundii 1/1  100.0  1/1  100.0 
Enterobacter cloacae 1/1  100.0  1/1  100.0 
Escherichia coli 10/16  62.5  10/16  62.5 
Klebsiella pneumoniae 7/8  87.5  7/8  87.5 

β-ラクタム系(セフタジジム:MIC≧32μg/mL、イミペネム:MIC≧16μg/mL、ピペラシリン/タゾバクタム:MIC≧128μg/mL又はアズトレオナム:MIC≧32μg/mL)、フルオロキノロン系(レボフロキサシン:MIC≧8μg/mL)、アミノ配糖体系(トブラマイシン:MIC≧8μg/mL)の3系統の抗菌薬のうち、2系統以上に耐性とした。

表9

 

 
分離菌  n/N  治癒率(%) 
Escherichia coli 29/36  80.6 
Klebsiella pneumoniae 12/14  85.7 
Enterobacter cloacae 10/12  83.3 
Acinetobacter baumannii注1) 14/17  82.4 

表10

 

 
分離菌  n/N  治癒率(%) 
Escherichia coli注2) 284/336  84.5 
Citrobacter freundii 12/16  75.0 
Klebsiella pneumoniae注2) 42/47  89.4 
Klebsiella oxytoca 19/20  95.0 
Enterobacter cloacae 15/17  88.2 

注1:多剤耐性菌を含む
注2:ESBL産生分離株を含む


表11

 

 
分離菌  n/N  治癒率(%) 
Escherichia coli 4/5  80.0 
Klebsiella pneumoniae 4/5  80.0 
多剤耐性Acinetobacter baumannii 11/13  84.6 

表12

 

 
分離菌  n/N  治癒率(%) 
Escherichia coli 7/13  53.8 
Klebsiella pneumoniae 6/7  85.7 
多剤耐性Acinetobacter baumannii 4/4  100.0 

表13

 

 
分離菌  CAZ
耐性
n/N
治癒
 
IPM
耐性
n/N
治癒 
LVFX
耐性
n/N
治癒 
TOB
耐性
n/N
治癒 
PIPC/TAZ
耐性
n/N
治癒 
AZT
耐性
n/N
治癒 
Escherichia coli 0/0  0/0  2/4  2/3  0/0  ND 

ND:MICの測定未実施


表14

 

 
分離菌  CAZ
耐性
n/N
治癒 
IPM
耐性
n/N
治癒 
LVFX
耐性
n/N
治癒 
TOB
耐性
n/N
治癒 
PIPC/TAZ
耐性
n/N
治癒 
AZT
耐性
n/N
治癒 
Escherichia coli 6/6  0/0  30/38  12/18  2/4  9/10 
Citrobacter freundii 2/2  0/0  0/0  1/2  0/0  2/2 
Klebsiella pneumoniae 4/5  0/0  3/3  5/6  1/1  5/6 
Enterobacter cloacae 3/5  0/0  0/0  1/1  2/3  2/3 
Acinetobacter calcoaceticus/baumannii 4/4  0/0  2/2  3/3  5/5  7/7 

CAZ:セフタジジム、IPM:イミペネム、LVFX:レボフロキサシン、TOB:トブラマイシン、PIPC/TAZ:ピペラシリン/タゾバクタム、AZT:アズトレオナム


表15

 

 
疾患ごとの死亡に至った被験者数(%)及び死亡率の差                
   チゲサイクリン群  チゲサイクリン群  対照薬群  対照薬群  死亡率の差
疾患名  n/N  %  n/N  %  %(95%信頼区間) 
cSSSI  12/834  1.4  6/813  0.7  0.7(-0.5, 1.9) 
cIAI  42/1382  3.0  31/1393  2.2  0.8(-0.4, 2.1) 
CAP  12/424  2.8  11/422  2.6  0.2(-2.3, 2.7) 
HAP  66/467  14.1  57/467  12.2  1.9(-2.6, 6.4) 
 Non-VAPa 41/336  12.2  42/345  12.2  0.0(-5.1, 5.2) 
 VAPa 25/131  19.1  15/122  12.3  6.8(-2.9, 16.2) 
RP  11/128  8.6  2/43  4.7  3.9(-9.1, 11.6) 
DFI  7/553  1.3  3/508  0.6  0.7(-0.8, 2.2) 
全体  150/3788  4.0  110/3646  3.0  0.9(0.1, 1.8)※※

CAP=Community-acquired pneumonia 市中肺炎;cIAI=Complicated intra-abdominal infections 複雑性腹腔内感染症;cSSSI=Complicated skin and skin structure infections 複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症;HAP=Hospital-acquired pneumonia 院内肺炎;VAP=Ventilator-associated pneumonia 人工呼吸器関連肺炎;RP=Resistant pathogen 耐性菌による感染症(MRSA及びVRE感染症を対象とした);DFI=Diabetic foot infections 糖尿病性足感染症.
※チゲサイクリン群及び対照薬群での死亡率の差
a 院内肺炎のサブグループ
※※13比較対照試験の結果について、メタ・アナリシスの手法を用いて推定した全体の死亡率の差は0.6%(95%信頼区間0.1-1.2%)であった。

薬効薬理

1. 作用機序12)
チゲサイクリンは、ミノサイクリンの9位をグリシルアミド基に置換させたグリシルサイクリン系抗生物質である。本剤はリボソーム阻害により抗菌作用を発揮するが、その標的部位であるリボソーム30Sサブユニットへの結合様式がテトラサイクリン系抗生物質とは異なるため、リボソーム保護や薬剤排出ポンプといったテトラサイクリン耐性機構を克服する。更に、本剤の効果は、標的部位の変異、基質拡張型β-ラクタマーゼ(ESBL)、マクロライド排出ポンプ、DNAジャイレースの変異等、テトラサイクリン耐性以外の耐性機構の影響も受けない。

2. 抗菌作用13、14)

(1)
大腸菌、クレブシエラ属、エンテロバクター属、シトロバクター属、アシネトバクター属などのグラム陰性菌に対して抗菌作用を示す(in vitro)。

(2)
多剤耐性アシネトバクター、ESBL産生大腸菌、AmpC型β-ラクタマーゼ産生肺炎桿菌などの多剤耐性グラム陰性菌に対して抗菌作用を示す(in vitro)。

有効成分に関する理化学的知見

一般名
チゲサイクリン

化学名
(4S,4aS,5aR,12aS)-4,7-bis(dimethylamino)-9-[[[(1,1-dimethylethyl)amino]acetyl]amino]-3,10,12,12a-tetrahydroxy-1,11-dioxo-1,4,4a,5,5a,6,11,12a-octahydrotetracene-2-carboxamide

分子式
C29H39N5O8

分子量
585.65

構造式
 

性状
だいだい色の粉末である。本品は水に溶けやすい。


承認条件

日本人での投与経験が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。

包装

タイガシル点滴静注用50mg:1バイアル


主要文献及び文献請求先

主要文献

1)
社内資料:日本人健康成人を対象とした単回投与試験 [L20120821001]

2)
社内資料:日本人健康成人を対象とした反復投与試験 [L20120821002]

3)
社内資料:分布 [L20120821003]

4)
社内資料:代謝 [L20120821004]

5)
社内資料:尿中及び糞便中の排泄率 [L20120821005]

6)
社内資料:肝機能障害患者における薬物動態 [L20120821006]

7)
社内資料:腎機能障害患者における薬物動態 [L20120821007]

8)
社内資料:年齢別における薬物動態 [L20120821008]

9)
社内資料:複雑性皮膚・皮膚軟部組織感染症を対象とした臨床試験 [L20120821009]

10)
社内資料:複雑性腹腔内感染症を対象とした臨床試験 [L20120821010]

11)
社内資料:第3相試験の併合データ [L20120821011]

12)
Olson, M. W. et al. Antimicrob Agents Chemother 50(6):2156, 2006 [L20120730024]

13)
Halstead, D. C. et al. J Infect 55:9, 2007 [L20120905170]

14)
Biedenbach, D. J. et al. Diagn Microbiol Infect Dis 40:173, 2001 [L49990120817]

文献請求先

「主要文献」に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
ファイザー株式会社 製品情報センター

〒151-8589 東京都渋谷区代々木3-22-7

学術情報ダイヤル 0120-664-467

FAX 03-3379-3053


製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売
ファイザー株式会社

東京都渋谷区代々木3-22-7

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