タチオン注射用100mg/タチオン注射用200mg
作成又は改訂年月
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**2013年4月改訂(第8版 販売会社変更)C
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*2012年4月改訂
日本標準商品分類番号
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87 3922
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1995年9月(溶解液付き製品)
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再評価結果
薬効分類名
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グルタチオン製剤
承認等
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タチオン注射用100mg
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販売名
販売名コード
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3922400D1060
承認・許可番号
-
承認番号
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21800AMX10590000
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Tathion 100mg for Injection
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商標名
薬価基準収載年月
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2006年12月
販売開始年月
-
2000年7月
貯法・使用期限等
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〔貯法〕
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室温保存
-
ケース等に表示(製造後3年)
-
〔使用期限〕
規制区分
-
注)注意-医師等の処方せんにより使用すること
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処方せん医薬品注)
組成
-
成分・含量(1管中)
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日局 グルタチオン 100mg
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pH調整剤
-
添加物
性状
-
剤形・性状
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溶解液
-
pH※
-
5.0~7.0
-
※本品1gを水50mLに溶かした液
※※本品1個を水2mLに溶かした液
※※※生理食塩液に対する比
-
1.0~1.2
-
5.0~7.0
-
※本品1gを水50mLに溶かした液
※※本品1個を水2mLに溶かした液
※※※生理食塩液に対する比
-
本品1管を注射用水に溶かした場合
-
注射用水
-
剤形・性状
-
溶解液
-
pH※
-
5.0~7.0
-
※本品1gを水50mLに溶かした液
※※本品1個を水2mLに溶かした液
※※※生理食塩液に対する比
-
1.0~1.2
-
5.0~7.0
-
※本品1gを水50mLに溶かした液
※※本品1個を水2mLに溶かした液
※※※生理食塩液に対する比
-
タチオン注射用200mg
-
販売名
販売名コード
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3922400D3128
承認・許可番号
-
承認番号
-
21800AMX10591000
-
Tathion 200mg for Injection
-
商標名
薬価基準収載年月
-
2006年12月
販売開始年月
-
2000年7月
貯法・使用期限等
-
〔貯法〕
-
室温保存
-
ケース等に表示(製造後3年)
-
〔使用期限〕
規制区分
-
注)注意-医師等の処方せんにより使用すること
-
処方せん医薬品注)
組成
-
成分・含量(1管中)
-
日局 グルタチオン 200mg
-
pH調整剤
-
添加物
性状
-
剤形・性状
-
溶解液
-
pH※
-
5.0~7.0
-
※本品1gを水50mLに溶かした液
※※本品1個を水3mLに溶かした液
※※※生理食塩液に対する比
-
1.3~1.5
-
5.0~7.0
-
※本品1gを水50mLに溶かした液
※※本品1個を水3mLに溶かした液
※※※生理食塩液に対する比
-
本品1管を注射用水に溶かした場合
-
注射用水
-
剤形・性状
-
溶解液
-
pH※
-
5.0~7.0
-
※本品1gを水50mLに溶かした液
※※本品1個を水3mLに溶かした液
※※※生理食塩液に対する比
-
1.3~1.5
-
5.0~7.0
-
※本品1gを水50mLに溶かした液
※※本品1個を水3mLに溶かした液
※※※生理食塩液に対する比
一般的名称
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注射用グルタチオン
効能又は効果
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1.
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薬物中毒、アセトン血性嘔吐症(自家中毒、周期性嘔吐症)
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2.
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慢性肝疾患における肝機能の改善
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3.
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急性湿疹、慢性湿疹、皮膚炎、じんま疹、リール黒皮症、肝斑、炎症後の色素沈着
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4.
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妊娠悪阻、妊娠高血圧症候群
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5.
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角膜損傷の治癒促進
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放射線療法による白血球減少症、放射線宿酔、放射線による口腔粘膜の炎症
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6.
用法及び用量
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通常成人には、グルタチオンとして1回100~200mgを溶解液にて溶解し1日1回筋肉内又は静脈内に注射する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
副作用
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総症例数6,522例(非経口投与4,772例、経口投与1,750例)のうち、副作用が報告されたものは、24例(0.4%)で、食欲不振、悪心・嘔吐、発疹等が主なものであった。なお、静脈内注射時にアナフィラキシー様症状があらわれたとの報告がある。1)
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重大な副作用
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アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、顔面蒼白、血圧低下、脈拍の異常等の症状があらわれた場合には、投与を中止すること。
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アナフィラキシー様症状(0.1%未満):
その他の副作用
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0.1%未満
-
発疹等
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食欲不振、悪心・嘔吐等
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0.1%未満
-
発疹等
-
食欲不振、悪心・嘔吐等
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注1)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
適用上の注意
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1. 筋肉内注射時:
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2. 調製時:
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筋肉内注射にあたっては、組織・神経等への影響を避けるため、下記の点に注意すること。
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(1)
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神経走行部位を避けるよう注意すること。
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(2)
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繰返し注射する場合には、例えば左右交互に注射するなど、注射部位をかえて行うこと。
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注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり、血液の逆流をみた場合は、直ちに針を抜き、部位をかえて注射すること。
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(3)
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(1)
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本品は、ワンポイントカットアンプルであるが、アンプルカット部分をエタノール綿等で清拭してからカットすることが望ましい。
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溶解後直ちに使用すること。
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(2)
薬物動態
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1. 血中濃度
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ラットに35S-glutathione(35S-GSH)を静脈内投与すると、血液中の放射能活性は投与後1及び5時間で血漿部分に分布した。24時間では血漿及び血球部分にほぼ同様に分布しており、7日目では逆に放射能活性の大部分は血球中に見出された。また、24時間での血漿中の放射能活性は90%が蛋白部分に存在した。2)
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ラットに35S-glutathione(35S-GSH)を静脈内投与すると、GSHは短時間に各臓器によく分布し、なかでも肝臓、腎臓、皮膚、脾臓等には高濃度に分布した。心臓、骨格筋、脳では単位重量あたりの放射能活性の分布は少なかったが、経時的減少はゆるやかであった。尿中へは、7日後までに、投与された放射能活性の24±4.2%が排泄された。2)
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2. 代謝、排泄
臨床成績
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国内で実施された臨床試験成績の概要は下記の通りである。
(国内発表文献集計による。)
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薬効薬理
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(1) 中毒
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グルタチオンは、ラットのメチル水銀中毒6)、ヒトの鉛中毒7)、ヒトの有機燐剤中毒8)、マウス及びラットの亜硫酸ガス中毒9)を改善する。
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(2) 肝障害に対する作用
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グルタチオンは、ラットの四塩化炭素肝障害10)及びエチオナミド脂肝11)を改善し、マウスのアセトアミノフェン肝障害12)及び家兎のハローセン肝障害13)を改善することが報告されている。
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(3) 放射線障害に対する効果
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グルタチオンは、マウス及びラットにおいて放射線障害を防止する。14)15)
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(4) 皮膚障害に対する作用
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グルタチオンは、in vitro においてヒスタミン遊離を抑制し16)、家兎の実験的皮膚炎を改善する。また、in vitro において、メラニン生成阻害作用17)が報告されている。
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グルタチオンは家兎のアレルギー性角膜炎18)を改善することが報告されている。
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(5) 眼障害に対する作用
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グルタチオンの生物学的な活性は、作用機構の面からSH基の酸化還元反応が関与する反応と、酸化還元反応とは無関係に関与する反応とに大別され、後者は、助酵素的な役割を果たす反応、メルカプツール酸の生成及びその他の解毒機構への関与、SH酵素又はその他の細胞成分の保護あるいは活性化、細胞分裂・細胞の増殖等における何らかの役割を果たすとされている。19)
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2. 作用機序
有効成分に関する理化学的知見
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一般名
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グルタチオン(Glutathione)
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化学名
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(2S )-2-Amino-4-[1-(carboxymethyl)carbamoyl-(2R )-2-sulfanylethylcarbamoyl]butanoic acid
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分子式
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C10H17N3O6S
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分子量
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307.32
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融点
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約185℃(分解)
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構造式
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グルタチオンは白色の結晶性の粉末である。水に溶けやすく、エタノール(99.5)にほとんど溶けない。
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性状
包装
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タチオン注射用100mg
50管
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タチオン注射用200mg
50管
主要文献及び文献請求先
主要文献
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1)
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山田成一郎:ぎふ県医ニュース 387:12,1984[TA-2743]
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2)
-
塩原有一 他:Glutathione in Medicine.診断と治療社:93-105,1972[TA-0238]
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3)
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鈴木 宏 他:肝臓 14(12):738,1973[TA-0207]
-
4)
-
須川 佶 他:癌の臨床 21(11):910,1975[TA-036]
-
5)
-
山本 馨 他:癌の臨床 20(11):958,1974[TA-0147]
-
6)
-
小川栄一 他:災害医学 15(3):222,1972[TA-0241]
-
7)
-
Nakao,K. et al.:Clin. Chim. Acta.19:319,1968[TA-2744]
-
8)
-
工藤尚義:日本農村医学会誌 21(3):340,1972[TA-0242]
-
9)
-
大島秀彦 他:診療と新薬 7(8):1487,1970[TA-0240]
-
10)
-
荒島真一郎:医学のあゆみ 70(10):481,1969[TA-061]
-
11)
-
山村雄一 他:綜合臨牀 15(9):1450,1966[TA-072]
-
12)
-
Benedetti,M. S. et al.:J. Pharm. Pharmacol. 27:629,1975[TA-0209]
-
13)
-
岩井 浩 他:薬理と治療 2(1):23,1974[TA-0205]
-
14)
-
安河内浩 他:日本医学放射線学会誌 27(6):691,1967[TA-0202]
-
15)
-
堀内淳一 他:日本医学放射線学会誌 27(3):265,1967[TA-0232]
-
16)
-
Jokay,I:Experientia 20:315,1964[TA-0206]
-
17)
-
清寺 真:グルタチオン研究の進歩.診断と治療社:191-214,1969[TA-0200]
-
18)
-
本多捷郎:臨床眼科 25(1):101,1971[TA-0231]
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早石 修 他:グルタチオン研究の進歩.診断と治療社:1-37,1969[TA-0237]
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19)
**,*文献請求先
-
日本ジェネリック株式会社 お客さま相談室
-
〒100-6739 東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
-
TEL 0120-893-170
-
FAX 0120-893-172
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
-
日本ジェネリック株式会社
-
東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
-
徳島市国府町府中92番地
-
長生堂製薬株式会社
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東京都千代田区丸の内一丁目9番1号
-
徳島市国府町府中92番地
〈参考〉
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