尿路感染
51. 感染症
(1%以上)
毛包炎、鼻咽頭炎、ヘルペスウイルス感染
52. 感染症
(0.5%~1%未満)
気道感染、気管支炎、カンジダ症
53. 感染症
(0.5%未満)
せつ、皮下組織膿瘍、肛門膿瘍、足部白癬
54. 内分泌障害
(頻度不明注3)
甲状腺炎
55. 内分泌障害
(0.5%未満)
甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症、続発性副甲状腺機能亢進症
56. 代謝障害
(頻度不明注3)
脱水、食欲亢進
57. 代謝障害
(1%以上)
高コレステロール血症(5.4%)、糖尿病、食欲不振、高尿酸血症、脂質異常症、高トリグリセリド血症
58. 代謝障害
(0.5%未満)
痛風、低血糖
59. 全身障害
(頻度不明注3)
インフルエンザ様疾患
60. 全身障害
(1%以上)
疲労(11.0%)、無力症(6.9%)、末梢性浮腫(6.1%)、発熱、顔面浮腫、けん怠感、悪寒、胸部不快感、胸痛、疼痛
61. 全身障害
(0.5%未満)
過敏症、熱感、重力性浮腫、限局性浮腫、口腔乳頭腫、冷感
62. 臨床検査
(頻度不明注3)
高リン酸血症
63. 臨床検査
(1%以上)
低リン酸血症(16.1%)、リパーゼ増加(11.2%)、血中アミラーゼ増加(6.4%)、低カリウム血症、低カルシウム血症、体重増加、体重減少、高カリウム血症
64. 臨床検査
(0.5%~1%未満)
低マグネシウム血症、低ナトリウム血症、血中インスリン増加、血中非抱合ビリルビン増加、CK(CPK)増加、超低比重リポ蛋白(VLDL)増加
65. 臨床検査
(0.5%未満)
血中副甲状腺ホルモン増加、高カルシウム血症、トロポニン増加、LDH増加
(注3:初発の慢性期の慢性骨髄性白血病を対象とした国際共同第III相試験(60ヵ月時点)及びイマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病を対象とした国内第II相試験で認められなかった副作用は頻度不明とした。)
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、妊娠可能な婦人に対しては、適切な避妊を行うよう指導すること。〔動物実験(ラット、ウサギ)において、母動物に毒性を示す用量で胚・胎児毒性(吸収胚数の増加、胎児体重の減少、外表及び骨格の変異)が認められたとの報告がある。〕
2. 授乳中の婦人には、授乳を中止させること。〔動物実験(ラット)で乳汁中へ移行したとの報告がある。〕
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
過量投与
徴候、症状
好中球減少症、嘔吐、眠気。
処置
患者を観察し、適切な処置を行うこと。
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
その他の注意
RasH2トランスジェニックマウスを用いた26週間がん原性試験において、AUC比較で臨床曝露量の約30倍に相当する300mg/kg/日の用量で経口投与したところ、皮膚乳頭腫、皮膚癌が認められたとの報告がある。
薬物動態
1. 血清中濃度推移
(1) 初発の慢性期の慢性骨髄性白血病
初発の慢性期の慢性骨髄性白血病日本人患者(8例)にニロチニブ300mgを1日2回(1日用量として600mg)反復経口投与したときの定常状態(投与開始8日目以降)でのCmax及びAUC0-12はそれぞれ1,292ng/mL及び11,032ng・h/mLであった。1)
初発の慢性期の慢性骨髄性白血病日本人患者にニロチニブを1日2回反復経口投与したときの薬物動態パラメータ
定常状態
1日用量(mg):600(300×2)
N:8
Tmax(h):2.04(0.0~7.95)
Cmax(ng/mL):1,292±853
Cmin(ng/mL):1,056±837
AUC0-12(ng・h/mL):11,032±7,173
Tmaxは中央値(最小値~最大値)を、それ以外は平均値±標準偏差を示す。
初発の慢性期の慢性骨髄性白血病日本人患者にニロチニブ300mgを1日2回反復経口投与したときの血清中ニロチニブ濃度推移(平均値+標準偏差)
(2) イマチニブ抵抗性の慢性期又は移行期の慢性骨髄性白血病
イマチニブで効果不十分又はイマチニブに忍容性のない慢性期、移行期、急性期注4の慢性骨髄性白血病及びフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病注4の日本人患者(42例)にニロチニブ200mgを1日1回注5、400mgを1日1回注5又は400mgを1日2回(1日用量として800mg)反復経口投与したとき、投与開始6日目には定常状態に到達し、AUCは投与初日のそれぞれ2.1倍、2.0倍及び2.6倍となった。400mgを1日1回注5投与したときのCmax及びAUCは、200mgを1日1回注5投与したときの2倍であった。また、400mgを1日2回投与したときの定常状態における1日あたりのAUC(AUC0-12を2倍したもの)は、400mgを1日1回注5投与したときの1.8倍であり、概ね1日用量に比例して増加した。2,3)
イマチニブ抵抗性の慢性期、移行期、急性期注4の慢性骨髄性白血病及びフィラデルフィア染色体陽性急性リンパ性白血病注4の日本人患者にニロチニブを1日1回注5又は1日2回反復経口投与したときの薬物動態パラメータ
1日目
1日用量(mg):200(200×1)
N:4
Tmax(h):3.1(3.0~4.0)
Cmax(ng/mL):491±174
Cmina)(ng/mL):169±96.4
AUC0-24(ng・h/mL):6,410±2,680
AUC0-12(ng・h/mL):-
1日目
1日用量(mg):400(400×1)
N:4
Tmax(h):3.5(1.9~7.0)