sp; 不正性器出血(破綻出血、点状出血)、希発月経、月経過多、下腹部痛、過少月経、頻発月経 無月経、不規則月経、性器分泌物、子宮肥大、消退出血不規則、性交出血、子宮類線維腫の変性、子宮平滑筋腫、子宮頸管ポリープ、月経前症候群、子宮出血 経血量の変化、帯下の増加
乳房 乳房痛、乳房不快感 乳房緊満感、乳房萎縮、乳汁分泌、乳癌、乳房腫瘤、乳汁漏出症、線維嚢胞性乳腺疾患、乳腺線維腺腫
臨床検査 AST(GOT)増加、 ALT(GPT)増加、γ-GTP増加、プラスミノーゲン増加、血中トリグリセリド増加、血中コレステロール増加、血中フィブリノゲン増加、血中鉄減少、血小板数増加、血中ビリルビン増加、血中鉄増加、子宮頸部スミア異常
その他 性欲減退、熱感、胸部不快感、炎症性疼痛、帯状疱疹、副鼻腔炎、齲歯、カンジダ症、鼻炎、髄膜腫、発熱、耳鳴、外陰腟乾燥
その他の副作用の注意
注1)同一成分の製剤の添付文書内容に基づき記載した。
注2)発現頻度は用量追加の承認時までの臨床試験の結果をあわせて算出した。
注3)投与を中止すること。
注4)投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注5)長時間太陽光を浴びないよう注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1. 妊婦には投与しないこと。
2. 妊娠が確認された場合には投与を中止すること。なお、2周期連続して消退出血が発来しなかった場合、妊娠している可能性があるため、妊娠の有無について確認すること。[妊娠中の服用に関する安全性は確立されていない。]
3. 授乳中の患者には投与しないこと。[母乳の量的質的低下が起こることがある。また、母乳中への移行、児において黄疸、乳房腫大が報告されている。]
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立されていない(使用経験がない)。
臨床検査結果に及ぼす影響
含有するエチニルエストラジオールの作用による血清蛋白(コルチコイド結合性グロブリン、サイロキシン結合性グロブリン等)の増加により、総コルチゾール、総T3、総T4の上昇がみられることがある。また、これらの遊離型は変化しないとされている。これら検査値の判定に際しては注意すること。
適用上の注意
薬剤交付時PTP包装の薬剤は PTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
その他の注意
1. 外国の疫学調査の結果、静脈血栓症のリスクは、経口避妊薬を服用している女性は服用していない女性に比し、3.25~4.0倍高くなるとの報告がある。
また、静脈血栓症のリスクは経口避妊薬服用開始の最初の1年間において最も高くなるとの報告がある。
2. 外国での疫学調査の結果、経口避妊薬の服用により乳癌及び子宮頸癌になる可能性が高くなるとの報告がある。
3. 外国で、経口避妊薬を2年以上服用した場合、良性肝腫瘍が 10万人当たり3.4人発生するとの報告がある。
また、腫瘍の破裂により腹腔内出血を起こす可能性がある。一方、悪性肝腫瘍(肝癌)の発生率は極めて低く、100万人当たり1人に満たない。
4. 卵胞ホルモン剤を妊娠動物(マウス)に投与した場合、児の成長後腟上皮及び子宮内膜の悪性変性を示唆する結果が報告されている。また、新生児(マウス)に投与した場合、児の成長後腟上皮の悪性変性を認めたとの報告がある。
5. 外国で、経口避妊薬の服用により全身性エリテマトーデス(SLE)の悪化、溶血性尿毒症症候群(HUS)があらわれたとの報告がある。
6. 外国で、経口避妊薬の服用による角膜厚の変化等によりコンタクトレンズがうまく調整されないため、視力・視野の変化、装用時の不快感等がみられたとの報告がある。
薬物動態
1. 吸収・血中濃度
〔ルナベル配合錠LD〕
1) 単回投与1) 健常成人女性29例への本剤(ノルエチステロン1mg、エチニルエストラジオール0.035mg)単回投与時の薬物動態パラメータは、以下のとおりであった。(表1参照)
2) 反復投与2) 健常成人女性9例に本剤と同一成分・含量の薬剤を21日間反復投与した場合の薬物動態パラメータは、以下のとおりであった。(表2参照)
〔ルナベル配合錠ULD〕
1) 単回投与3) 健康成人女性12例への本剤(ノルエチステロン1mg、エチニルエストラジオール0.02mg)単回投与時の薬物動態パラメータは、以下のとおりであった。(表3参照)
2) 反復投与 ノルエチステロン、エチニルエストラジオールともに投与4日目から定常状態に達すると考えられる。
2. 代謝4) ノルエチステロンは主にステロイド骨格中のA環の還元により代謝され、その後硫酸抱合あるいはグルクロン酸抱合を受ける。エチニルエストラジオールは肝ミクロゾーム代謝酵素によって不活性代謝物へ変換され、その後硫酸抱合、あるいはグルクロン酸抱合を受ける(ヒト)。
3. 排泄5) ノルエチステロン及びエチニルエストラジオールは主に胆汁を経由して、糞中に排泄された(ラット)。
薬物動態の表
表1 〔ルナベル配合錠LD〕単回投与時の薬物動態パラメータ
Cmax
(ng/mL) Tmax
(hr) t1/2
(hr) AUC0-∞
(ng・hr/mL)
ノルエチステロン 12.4±4.4 1.7±1.0 6.8±1.1 75.2±34.1
エチニルエストラジオール 0.094±0.031 1.4±0.5 9.3±3.7 0.923±0.357
(n=29、平均値±標準偏差)
表2 〔ルナベル配合錠LD〕反復投与した場合の薬物動態パラメータ
Cmax
(ng/mL) Tmax
(hr) t1/2
(hr) AUC0-24
(ng・hr/mL)
ノルエチステロン 22.4±11.1 2.6±3.7 9.7±2.2 175.7±51.3
エチニルエストラジオール 0.172±0.052 1.3±1.0 12.5±2.7 1.999±0.455
(n=9、平均値±標準偏差)
表3 〔ルナベル配合錠ULD〕単回投与時 |