慎重に投与すること.]
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
イオパミロン注150
ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影,コンピューター断層撮影における造影,静脈性尿路撮影,逆行性尿路撮影
イオパミロン注300
脳血管撮影,大動脈撮影,選択的血管撮影,四肢血管撮影,ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影,ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影,コンピューター断層撮影における造影,静脈性尿路撮影,逆行性尿路撮影
イオパミロン注370
血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む),大動脈撮影,選択的血管撮影,四肢血管撮影,ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影,ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影,コンピューター断層撮影における造影,静脈性尿路撮影
用法及び用量
通常,成人1回下記量を使用する.なお,年齢,体重,症状,目的により適宜増減する.
イオパミロン注150
ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影:5~50mL
コンピューター断層撮影における造影:200mL※※※
静脈性尿路撮影:200mL※※※
逆行性尿路撮影:10~400mL
イオパミロン注300
脳血管撮影:6~13mL
大動脈撮影:30~50mL
選択的血管撮影:5~40mL
四肢血管撮影:20~50mL
ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影:30~50mL
ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影:3~30mL※
コンピューター断層撮影における造影:100mL※※※※
静脈性尿路撮影:40~100mL※※
逆行性尿路撮影:5~200mL※
イオパミロン注370
血管心臓撮影(肺動脈撮影を含む):20~50mL
大動脈撮影:30~50mL
選択的血管撮影:5~40mL
四肢血管撮影:20~50mL
ディジタルX線撮影法による静脈性血管撮影:30~50mL
ディジタルX線撮影法による動脈性血管撮影:3~30mL※
コンピューター断層撮影における造影:100mL※※
静脈性尿路撮影:20~100mL※※
※:原液又は原液を生理食塩液で2~4倍希釈し用いる.
※※:50mL以上投与するときは,通常点滴静注とする.
※※※:通常点滴静注とする.
※※※※:50mL以上投与するときは,通常点滴静注する.
なお,胸・腹部を高速らせんコンピューター断層撮影で撮像する場合は,撮影対象部位により静脈内投与速度を調節する.ただし,投与量は肝臓領域を除く胸・腹部の場合は100mLまでとするが,肝臓領域の場合は150mLまで投与することができる.
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.本人又は両親,兄弟に発疹,蕁麻疹等のアレルギーを起こしやすい体質を有する患者
2.薬物過敏症の既往歴のある患者
3.脱水症状のある患者[急性腎不全を起こすおそれがある.]
4.高血圧症の患者[血圧上昇等,症状が悪化するおそれがある.]
5.動脈硬化のある患者[心・循環器系に影響を及ぼすことがある.]
6.糖尿病の患者[急性腎不全を起こすおそれがある.]
7.甲状腺疾患のある患者[「禁忌」2.の項参照]
8.肝機能が低下している患者[肝機能が悪化するおそれがある.「原則禁忌」4.の項参照]
9.腎機能が低下している患者[腎機能が悪化するおそれがある.「原則禁忌」5.の項参照]
10.*急性膵炎の患者[症状が悪化するおそれがある.「重要な基本的注意」の項参照]
11.高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
12.幼・小児[「小児等への投与」の項参照]
重要な基本的注意
1.ショック等の発現に備え,十分な問診を行うこと.
2.投与量と投与方法の如何にかかわらず過敏反応を示すことがある.本剤によるショック等の重篤な副作用は,ヨード過敏反応によるものとは限らず,それを確実に予知できる方法はないので,投与に際しては必ず救急処置の準備を行うこと.
3.投与にあたっては,開始時より患者の状態を観察しながら,過敏反応の発現に注意し,慎重に投与すること.また,異常が認められた場合には,直ちに投与を中止し,適切な処置を行うこと.
4.重篤な遅発性副作用(ショックを含む)等があらわれることがあるので,投与中及び投与後も,患者の状態を十分に観察すること.
5.外来患者に使用する場合には,本剤投与開始より1時間~数日後にも遅発性副作用の発現の可能性があることを患者に説明した上で,発疹,発赤,蕁麻疹,悪心,嘔吐,血圧低下,頭痛等の副作用と思われる症状が発現した場合には,速やかに主治医に連絡するように指示するなど適切な対応をとること.
6.*ヨード造影剤の投与により腎機能の低下があらわれるおそれがあるので,適切な水分補給を行うこと.特に急性膵炎の患者においては,本剤投与前後にはガイドライン等を参考にして十分な輸液を行うこと.
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等
ビグアナイド系糖尿病用剤
メトホルミン塩酸塩,ブホルミン塩酸塩等
臨床症状・措置方法
乳酸アシドーシスがあらわれるおそれがあるので,本剤を使用する場合は,ビグアナイド系糖尿病用剤の投与を一時的に中止するなど適切な処置を行うこと.
機序・危険因子
ビグアナイド系糖尿病用剤の腎排泄が減少し,血中濃度が上昇すると考えられている.
副作用
副作用等発現状況の概要
CT,尿路・血管撮影
イオパミロン注150
総症例211例中4例(1.9%)に副作用が認められ,発現した副作用はくしゃみ,蕁麻疹,頭痛,喉頭浮腫感,眼瞼浮腫感各1件(0.5%)であった.(承認時)
イオパミロン注300及びイオパミロン注370
総症例7,153例中450例(6.3%)に副作用が認められ,主な副作用は熱感126件(1.8%),嘔気69件(1.0%),発疹42件(0.6%),口内乾燥40件(0.6%),嘔吐33件(0.5%),潮紅23件(0.3%),そう痒22件(0.3%),BUN上昇22件(0.3%),閃光感20件(0.3%)等であった.小児等への投与210例中9例(4.3%)に副作用が認められ,主な副作用は発疹2件(1.0%),発赤1件(0.5%),蕁麻疹1件(0.5%)等であった.(用法・用量に関する一変承認時:承認時,使用成績調査[1985年11月~1991年11月]及び用法・用量に関する一変承認時の累計)
イオパミロン注300シリンジ
45例全例とも副作用は認められなかった.(承認時)
逆行性尿路撮影
イオパミロン注150及びイオパミロン注300
総症例4,678例中10例(0.21%)に副作用が認められ,主な副作用は尿道痛5件(0.11%),血尿3件(0.06%),排 |