性がある。]
重要な基本的注意
(1) **本剤の投与中は、定期的に効果が持続していることを確認し、効果が消失している場合は使用を中止し、漫然と投与しないこと。
(2) **めまい、注意力・集中力・反射機能等の低下が起こることがあるので、自動車の運転、機械の操作、高所作業等危険を伴う作業に従事させないように注意すること。
(3) **英国において、早期・軽症パーキンソン病患者を対象に、レボドパ単独群とセレギリン塩酸塩投与後にレボドパを併用投与した群を比較した神経保護作用に関する長期臨床試験が実施された。その結果、レボドパ単独群の死亡率に対し、セレギリン塩酸塩投与後にレボドパを併用投与した群の死亡率が約1.6倍と有意に高かったとの報告1)がある。その後の追跡調査2)では約1.3倍高かったが有意差はなかったとの報告がなされている。また、英国の医薬品庁が依頼した12 , 621人の一般診療のデータベースを用いたコホート研究3)では約1.1倍高かったが、有意差はなかったとの報告がなされている。さらに、英国以外(米国、ノルウェー、スウェーデン、ドイツ、フィンランド)の5試験のメタアナリシスの結果4)では約1.05倍で有意差はなく、また2000年英国のコホート研究の報告24)では、セレギリン塩酸塩とレボドパ併用患者の死亡率は健常人と変わらず、セレギリン塩酸塩治療に関連した死亡率の増加はないと報告している。
相互作用
併用禁忌
(併用しないこと)
薬剤名等
ペチジン塩酸塩(オピスタン等)
トラマドール塩酸塩(トラマール等)
*タペンタドール塩酸塩(タペンタ)
臨床症状・措置方法
*高度の興奮、精神錯乱等の発現が報告されている。なお、本剤の投与を中止してからトラマドール塩酸塩及びタペンタドール塩酸塩の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。またトラマドール塩酸塩から本剤に切り換える場合には2 ~ 3 日間の間隔を置くこと。
機序・危険因子
機序は不明である。
薬剤名等
非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤(サフラジン塩酸塩)
臨床症状・措置方法
高度の起立性低血圧の発現が報告されている。
機序・危険因子
詳細は不明であるが、相加作用によると考えられる。
薬剤名等
三環系抗うつ剤
アミトリプチリン塩酸塩等(トリプタノール等)
臨床症状・措置方法
高血圧、失神、不全収縮、発汗、てんかん、動作・精神障害の変化及び筋強剛といった副作用があらわれ、更に死亡例も報告されている。
機序・危険因子
詳細は不明であるが、相加・相乗作用によると考えられる。
薬剤名等
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
フルボキサミンマレイン酸塩(ルボックス等)
パロキセチン塩酸塩水和物(パキシル)
セルトラリン塩酸塩(ジェイゾロフト)
エスシタロプラムシュウ酸塩(レクサプロ)
臨床症状・措置方法
**両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤及びノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。
また本剤に切り換える場合にはフルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間、ミルナシプラン塩酸塩は2~3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間の間隔を置くこと。
機序・危険因子
セロトニン再取り込み阻害作用があるため脳内セロトニン濃度が高まると考えられている。
薬剤名等
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
ミルナシプラン塩酸塩(トレドミン)
デュロキセチン塩酸塩(サインバルタ)
**ベンラファキシン塩酸塩(イフェクサー)
臨床症状・措置方法
**両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤及びノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。
また本剤に切り換える場合にはフルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間、ミルナシプラン塩酸塩は2~3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間の間隔を置くこと。
機序・危険因子
脳内モノアミン総量の増加が考えられている。
薬剤名等
選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤
アトモキセチン塩酸塩(ストラテラ)
臨床症状・措置方法
**両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤及びノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。
また本剤に切り換える場合にはフルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間、ミルナシプラン塩酸塩は2~3日間、デュロキセチン塩酸塩は5日間の間隔を置くこと。
機序・危険因子
脳内モノアミン総量の増加が考えられている。
薬剤名等
ノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤
ミルタザピン(レメロン等)
臨床症状・措置方法
**両薬剤の作用が増強される可能性があるので、本剤の投与を中止してから選択的セロトニン再取り込み阻害剤、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤、選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤及びノルアドレナリン・セロトニン作動性抗うつ剤の投与を開始するには少なくとも14日間の間隔を置くこと。
また本剤に切り換える場合にはフルボキサミンマレイン酸塩及びベンラファキシン塩酸塩は7日間、パロキセチン塩酸塩水和物、セルトラリン塩酸塩、アトモキセチン塩酸塩、ミルタザピン及びエスシタロプラムシュウ酸塩は14日間、ミルナシプラン塩酸