人・年) 0.66 1.03 0.66 1.53
年間喘息増悪率a)(回/人・年)[95%信頼区間] 0.66[0.54, 0.82] 0.93[0.77, 1.12] 0.65[0.53, 0.80] 1.33[1.12, 1.58]
プラセボ群との比a)[95%信頼区間]
p値a),b) 0.72[0.54, 0.95]
p=0.019 - 0.49[0.37, 0.64]
p<0.001 -
注:CALIMA試験と同様の対象患者及びデザイン(ただし高用量ICS/LABA併用患者を対象、投与期間は48週間)で実施された海外臨床試験
a) 投与群、地域、治験参加前1年間の喘息増悪回数、継続的な経口ステロイド薬の使用の有無を共変量として含む負の二項回帰モデル
b) 有意水準は両側4%、検定の多重性はHochbergの方法により調整
表3 日本人集団における年間喘息増悪率(高用量ICSを使用しているベースラインの血中好酸球数300/μL以上の集団)
CALIMA試験
本剤30mg Q8W群(15例) CALIMA試験
プラセボ群(16例)
喘息増悪発現件数(回) 6 48
総観察期間(人・年) 14.6 16.7
年間喘息増悪率(回/人・年) 0.41 2.87
年間喘息増悪率a)(回/人・年)[95%信頼区間] 0.42[0.15, 1.18] 2.45[1.23, 4.89]
プラセボ群との比a)[95%信頼区間] 0.17[0.05, 0.60] -
a) 投与群、治験参加前1年間の喘息増悪回数、継続的な経口ステロイド薬の使用の有無を共変量として含む負の二項回帰モデル
表4 ベースラインの血中好酸球数別の年間喘息増悪率のプラセボ群との比(高用量ICSを使用している集団)
CALIMA試験
本剤30mg Q8W群 参考:SIROCCO試験8)
本剤30mg Q8W群
150/μL未満
症例数(本剤/プラセボ) 50/43 55/79
150/μL未満
プラセボ群との比a)[95%信頼区間] 0.65[0.36, 1.17] 0.70[0.42, 1.18]
150/μL以上、300/μL未満
症例数(本剤/プラセボ) 73/77 74/60
150/μL以上、300/μL未満
プラセボ群との比a)[95%信頼区間] 0.57[0.35, 0.93] 0.99[0.60, 1.62]
300/μL以上、450/μL未満
症例数(本剤/プラセボ) 85/99 116/106
300/μL以上、450/μL未満
プラセボ群との比a)[95%信頼区間] 0.89[0.57, 1.39] 0.57[0.38, 0.86]
450/μL以上
症例数(本剤/プラセボ) 151/148 147/158
450/μL以上
プラセボ群との比a)[95%信頼区間] 0.61[0.43, 0.86] 0.42[0.29, 0.59]
a) 投与群、地域、治験参加前1年間の喘息増悪回数、継続的な経口ステロイド薬の使用の有無、ベースラインの血中好酸球数カテゴリ、投与群とベースラインの血中好酸球数カテゴリの交互作用を共変量として含む負の二項回帰モデル
薬効薬理
作用機序
本剤は、ヒトインターロイキン-5受容体αサブユニット(IL-5Rα)に対するフコース欠損型ヒト化免疫グロブリンGサブクラス1、κ型アイソタイプ(IgG1κ)モノクローナル抗体である。本剤は、ヒトIL-5Rαに特異的かつ高親和性で結合(解離定数:16pM)9)し、かつ、Fcドメインのフコース欠損により、ナチュラルキラー細胞等のエフェクター細胞上のFcγRIIIaに高い親和性(解離定数:45.5nM)10)を示すために抗体依存性細胞傷害活性が増強され、IL-5Rαを発現する好酸球及び好塩基球のアポトーシスを誘導する10),11)。
血中好酸球の除去作用6),7)
第III相国際共同試験(SIROCCO試験及びCALIMA試験)で、承認用法・用量で本剤を皮下投与したとき、血中好酸球の低下が認められた。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:ベンラリズマブ(遺伝子組換え)
Benralizumab (Genetical Recombination)
本 質:ベンラリズマブは、遺伝子組換えヒト化モノクローナル抗体であり、マウス抗ヒトインターロイキン-5受容体αサブユニット抗体の相補性決定部、並びにヒトIgG1のフレームワーク部及び定常部からなる。ベンラリズマブは、糖タンパク質6-α-Lフコース転移酵素が欠損したチャイニーズハムスター卵巣細胞により産生される。ベンラリズマブは、451個のアミノ酸残基からなるH鎖(γ1鎖)2本及び214個のアミノ酸残基からなるL鎖(κ鎖)2本で構成される糖タンパク質(分子量:約148,000)である。
取扱い上の注意
1. 本剤は激しく振とうしないこと。
2. 本剤は凍結を避け、凍結した場合は使用しないこと。
3. 光曝露を避けるため、本剤は外箱に入れて保存すること。
承認条件
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
包装
ファセンラ皮下注30mgシリンジ:1キット
主要文献及び文献請求先
主要文献
1) 社内資料(Integrated Summary of Immunogenicity)
2) 社内資料(4563-002治験総括報告書)
3) 社内資料(D3250C00018(CALIMA試験)治験総括報告書)
4) 社内資料(ベンラリズマブの第III相臨床試験(CALIMA試験)部分集団解析(日本人データ))
5) 社内資料(Benralizumab Population Pharmacokinetic Analysis.)
6) FitzGerald JM, et al. Lancet 2016;388:2128-41.
7) Bleecker ER, et al. Lancet 2016;388:2115-27.
8) 社内資料(D3250C00017(SIROCCO試験)治験総括報告書) |