たとの報告がある。
機序・危険因子
機序不明
2. 薬剤名等
カテコールアミン枯渇剤:
レセルピン等
臨床症状・措置方法
交感神経系に対し、過剰の抑制を来すことがあり、低血圧、徐脈を生じ、眩暈、失神、起立性低血圧を起こすことがある。
機序・危険因子
カテコールアミンの枯渇を起こす薬剤は、β-遮断作用を相加的に増強する可能性がある。
3. 薬剤名等
β-遮断剤(全身投与):
アテノロール
プロプラノロール塩酸塩
メトプロロール
臨床症状・措置方法
眼圧下降あるいはβ-遮断剤の全身的な作用が増強されることがある。
機序・危険因子
作用が相加的にあらわれることがある。
4. 薬剤名等
カルシウム拮抗剤:
ベラパミル塩酸塩
ジルチアゼム塩酸塩
臨床症状・措置方法
房室伝導障害、左室不全、低血圧を起こすおそれがある。
機序・危険因子
相互に作用が増強される。
5. 薬剤名等
ジギタリス製剤:
ジゴキシン
ジギトキシン
臨床症状・措置方法
心刺激伝導障害(徐脈、房室ブロック等)があらわれるおそれがあるので、心機能に注意する。
機序・危険因子
相加的に作用(心刺激伝導抑制作用)を増強させる。
6. 薬剤名等
CYP2D6阻害作用を有する薬剤:
キニジン
選択的セロトニン再取り込み阻害剤
臨床症状・措置方法
β-遮断作用(例えば心拍数減少、徐脈)の増強が報告されている。
機序・危険因子
これらの薬剤はチモロールの代謝酵素であるP450(CYP2D6)を阻害し、チモロールの血中濃度が上昇する可能性がある。
本剤はチモロールマレイン酸塩を配合するため上記の薬剤との併用に注意すること
副作用
副作用等発現状況の概要
トラボプロスト0.004%/チモロール0.5%配合点眼液(ベンザルコニウム塩化物含有製剤)の副作用
承認時までに日本人患者を対象として実施された臨床試験において、副作用は30.9%(83/269)に認められ、主な副作用は、眼充血(11.2%)、眼刺激(4.5%)、眼瞼色素沈着(4.1%)、眼そう痒症(3.7%)、点状角膜炎(3.3%)、多毛症(2.6%)、霧視(2.6%)、眼の異常感(1.5%)、眼の異物感(1.5%)、角膜炎(1.1%)、乾性角結膜炎(1.1%)であった。
また、承認時までに外国人患者を対象として実施された臨床試験において、副作用は30.6%(216/706)に認められ、主な副作用は、眼充血(11.0%)、眼そう痒症(4.8%)、眼刺激(4.1%)、眼痛(3.4%)、結膜充血(2.8%)、眼の異物感(2.4%)、眼乾燥(1.8%)、睫毛の成長(1.4%)、羞明(1.3%)、霧視(1.1%)であった。
本剤(ベンザルコニウム塩化物非含有製剤)の副作用
承認時までに、生物学的同等性の検証を目的に日本人患者及び外国人患者を対象として実施された国際共同臨床試験において、日本人患者では、副作用は11.4%(5/44)に認められ、主な副作用は、眼充血(9.1%)、眼刺激(2.3%)、虹彩炎(2.3%)であった。外国人患者では、副作用は23.8%(36/151)に認められ、主な副作用は、眼充血(8.6%)、眼刺激(5.3%)、結膜充血(4.0%)、眼そう痒症(4.0%)、眼痛(2.6%)、眼の異物感(2.6%)、眼乾燥(1.3%)、羞明(1.3%)、点状角膜炎(1.3%)であった。
重大な副作用
1. 虹彩色素沈着
(頻度2.5%5))
虹彩色素沈着があらわれることがあるため、患者を定期的に診察し、虹彩色素沈着があらわれた場合には臨床症状に応じて投与を中止すること。
2. 眼類天疱瘡
(頻度不明)
眼類天疱瘡があらわれることがあるため、結膜充血、角膜上皮障害、乾性角結膜炎、結膜萎縮、睫毛内反、眼瞼眼球癒着等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3. 気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全
(いずれも頻度不明)
気管支痙攣、呼吸困難、呼吸不全があらわれることがあるため、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4. 心ブロック、うっ血性心不全、脳虚血、心停止、脳血管障害
(いずれも頻度不明)
心ブロック、うっ血性心不全、脳虚血、心停止、脳血管障害があらわれることがあるため、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. 全身性エリテマトーデス
(頻度不明)
全身性エリテマトーデスがあらわれることがあるため、症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
トラボプロスト0.004%/チモロール0.5%配合点眼液(ベンザルコニウム塩化物含有製剤)の臨床試験
1. 眼
5%以上
充血(眼充血、結膜充血)
2. 眼
1~5%未満
眼そう痒症、眼刺激、眼痛、眼の異物感、睫毛の異常(睫毛の成長、多毛症、睫毛乱生)、角膜上皮障害(点状角膜炎、角膜炎、角膜びらん等)、眼瞼色素沈着、霧視、眼乾燥、羞明
3. 眼
0.1~1%未満
眼の異常感、眼部不快感、前房のフレア、角膜着色、眼瞼炎、前房内細胞、アレルギー性結膜炎、乾性角結膜炎、眼瞼紅斑、眼精疲労、眼部腫脹、流涙増加、結膜炎、視力低下、結膜出血
4. 精神神経系
0.1~1%未満
頭痛、浮動性めまい
5. 循環器
0.1~1%未満
高血圧、低血圧、徐脈等の不整脈
6. 呼吸器
0.1~1%未満
咳嗽、呼吸困難、気管支痙攣
7. その他
0.1~1%未満
アレルギー性皮膚炎、接触性皮膚炎
*本剤の臨床試験及び市販後における報告注1)
1. 眼
5%以上
充血(眼充血、結膜充血)
2. 眼
1~5%未満
眼そう痒症、眼刺激、眼痛、眼の異物感、点状角膜炎、眼乾燥、羞明
3. 眼
0.1~1%未満
眼瞼そう痒症、眼部不快感、虹彩炎、霧視、瞼板腺炎
4. 眼
頻度不明注2)
結膜炎(アレルギー性結膜炎を含む)、結膜浮腫、角膜上皮障害、角膜炎、角膜びらん、角膜知覚低下、ブドウ膜炎、虹彩毛様体炎、眼底黄斑部の浮腫・混濁注3)、眼脂、眼瞼色素沈着、眼瞼浮腫、眼瞼炎(アレルギー性眼