。主要有効性評価項目とした投与後16週時点のIGA≦1達成率注8)及びEASI-75達成率注9)において、本剤群はプラセボ群に比べ統計的に有意な(P<0.0001)改善効果を示した。
注5)ステロイド外用薬治療により副作用(治療不耐容、過敏症反応、顕著な皮膚萎縮、全身性の影響など)を認めた患者
注6)IGAスコアが3以上、EASIスコアが16以上、及び体表面積に占めるAD病変の割合が10%以上、そう痒NRSスコアの日内最大値の週平均が3点以上
注7)投与期間中は保湿剤の併用を必須とし、経口シクロスポリン、経口ステロイド等の全身療法及び光線療法の併用を禁止した
注8)IGAスコアが0(消失)又は1(ほぼ消失)かつベースラインから2点以上減少(改善)を達成した患者の割合
注9)EASIスコアがベースラインから75%以上改善した患者の割合
臨床成績の表
アトピー性皮膚炎・国際共同第III相併用療法試験の成績#
全体集団 Q2W群 プラセボ群 プラセボ群との差
[95%信頼区間]
p値a)b)
16週:IGA≦1達成率 38.7(41/106) 12.4(39/315) 26.3[16.3, 36.3]
<0.0001
16週:EASI-75達成率 68.9(73/106) 23.2(73/315) 45.7[35.7, 55.7]
<0.0001
16週:そう痒NRS≧4点改善達成率c) 58.8(60/102) 19.7(59/299) 39.1[28.5, 49.7]
52週:IGA≦1達成率 34.9(37/106) 12.4(39/264) 22.5[12.8, 32.3]
52週:EASI-75達成率 62.3(66/106) 21.9(69/315) 40.4[30.1, 50.7]
52週:そう痒NRS≧4点改善達成率c) 48.0(49/102) 13.4(40/299) 34.7[24.2, 45.1]
日本人部分集団 Q2W群 プラセボ群 プラセボ群との差
[95%信頼区間]
16週:IGA≦1達成率 18.8(3/16) 3.7(2/54) 15.0[-13.2, 41.7]
16週:EASI-75達成率 62.5(10/16) 22.2(12/54) 40.3[12.5, 65.0]
16週:そう痒NRS≧4点改善達成率c) 40.0(6/15) 18.9(10/53) 21.1[-7.82, 48.5]
52週:IGA≦1達成率 31.3(5/16) 11.1(6/54) 20.1[-7.78, 46.5]
52週:EASI-75達成率 50.0(8/16) 24.1(13/54) 25.9[-2.15, 52.3]
52週:そう痒NRS≧4点改善達成率c) 33.3(5/15) 17.0(9/53) 16.4[-12.5, 44.0]
#:承認用法・用量である300mgQ2Wのみ提示
%(例数)
中止例又は救済治療例はNon-responderとした
a)地域及びベースライン時の重症度(IGAスコア3又は4)を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定(主要有効性評価項目についてのみ表中に表示)
b)プラセボ群と各本剤群の比較における有意水準をそれぞれ両側2.5%と設定することで、検定の多重性を調整
c)そう痒NRSスコアの日内最大値の週平均がベースラインから4点以上改善した患者の割合(スコアの最大は10)
アトピー性皮膚炎・国際共同第III相単独療法試験の成績#
全体集団 Q2W群 プラセボ群 プラセボ群との差
[95%信頼区間]
p値a)b)
IGA≦1達成率 37.9(85/224) 10.3(23/224) 27.7[20.2, 35.2]
<0.0001
EASI-75達成率 51.3(115/224) 14.7(33/224) 36.6[28.6, 44.6]
<0.0001
そう痒NRS≧4点改善達成率c) 40.8(87/213) 12.3(26/212) 28.6[20.7, 36.5]
日本人部分集団 Q2W群 プラセボ群 プラセボ群との差
[95%信頼区間]
IGA≦1達成率 19.4(7/36) 2.9(1/35) 16.6[-6.36, 38.8]
EASI-75達成率 25.0(9/36) 0.0(0/35) 25.0[2.16, 46.5]
そう痒NRS≧4点改善達成率c) 25.0(8/32) 0.0(0/34) 25.0[1.35, 47.6]
#:承認用法・用量である300mgQ2Wのみ提示
%(例数)
中止例又は救済治療例はNon-responderとした
a)地域及びベースライン時の重症度(IGAスコア3又は4)を層としたCochran-Mantel-Haenszel検定(主要有効性評価項目についてのみ)
b)プラセボ群と各本剤群の比較における有意水準をそれぞれ両側2.5%と設定することで、検定の多重性を調整
c)そう痒NRSスコアの日内最大値の週平均がベースラインから4点以上改善した患者の割合(スコアの最大は10)
薬効薬理
1. 作用機序5)
デュピルマブは、ヒトインターロイキン-4及びインターロイキン-13受容体の複合体が共有しているIL-4受容体αサブユニットに特異的に結合することにより、IL-4及びIL-13の両シグナル伝達を阻害する遺伝子組換えヒトIgG4モノクローナル抗体である。IL-4及びIL-13はアトピー性皮膚炎の病態において重要な役割を担う2型サイトカインである。
2. 薬理作用5)
デュピルマブは高親和性にヒトIL-4Rαに結合し、IL