スリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続2]は、中性のpH領域で低い溶解性を示すように設計されたヒトインスリンアナログである。インスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続2]の注射剤である本剤は酸性(約pH4)の無色澄明な溶液であるが、皮下に投与すると中和され微細な沈殿物を形成する。この沈殿物からインスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続2]が緩徐に放出されることから、その血中濃度推移はなめらかで明らかなピークを示さず予測可能であり、作用がほぼ24時間持続する。
In vitroにおけるインスリン受容体及びIGF-1受容体に対する結合親和性は、インスリン グラルギン(遺伝子組換え)と同程度であった6)。
インスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続2]は、インスリン受容体に対してインスリンと同程度の結合親和性を示し、インスリン受容体を介してインスリンと同様の作用を示すと考えられる6)。
インスリン及びインスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続2]を含むそのアナログの主要な活性は、グルコース代謝の調節にある。インスリン及びそのアナログは、末梢におけるグルコースの取り込み、特に骨格筋及び脂肪による取り込みを促進し、また肝におけるグルコース産生を阻害することによって血糖値を降下させる。更に、蛋白分解を阻害し、蛋白合成を促進するとともに、脂肪細胞における脂肪分解を阻害する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
インスリン グラルギン(遺伝子組換え)[インスリン グラルギン後続2]
Insulin Glargine(Genetical Recombination)[Insulin Glargine Biosimilar 2]
構造式
分子式
C267H404N72O78S6
分子量
6062.89
性 状
白色又はほとんど白色の粉末。
0.1mol/L塩酸試液にやや溶けやすい。
等電点
約7.1
承認条件
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
包装
300単位/3mL×2本
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
Herings, R. M. C. et al.:Lancet, 345, 1195(1995)
2)
加来浩平 他:薬理と治療, 44(1), 25, 2016
3)
薬物動態及び薬力学試験に関する資料
(富士フイルムファーマ社内資料)
4)
加来浩平 他:薬理と治療, 44(1), 35, 2016
5)
臨床試験に関する資料
(富士フイルムファーマ社内資料)
6)
In vitro受容体結合親和性
(富士フイルムファーマ社内資料)
文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。
富士フイルムファーマ株式会社 お客様相談室
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製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
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