39;危険因子
インスリン分泌抑制作用を有する。
26. 薬剤名等
ブセレリン酢酸塩
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
機序不明
耐糖能を悪化させることがある。
27. 薬剤名等
フェノチアジン誘導体
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の減弱による高血糖症状があらわれることがある。(「重要な基本的注意」の項参照)
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
機序不明であるが、動物実験(ラット)において、インスリン分泌が低下したとの報告がある。
28. 薬剤名等
蛋白同化ステロイド
メスタノロン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状(「副作用」の項参照)、又は減弱による高血糖症状(「重要な基本的注意」の項参照)があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
機序不明
29. 薬剤名等
ソマトスタチンアナログ製剤
オクトレオチド酢酸塩 等
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状(「副作用」の項参照)、又は減弱による高血糖症状(「重要な基本的注意」の項参照)があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
インスリン、グルカゴン及び成長ホルモン等互いに拮抗的に調節作用をもつホルモン間のバランスが変化することがある。
30. 薬剤名等
ペンタミジンイセチオン酸塩
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状(「副作用」の項参照)、又は減弱による高血糖症状(「重要な基本的注意」の項参照)があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
膵臓のβ細胞に作用し、初期に低血糖、それに引き続いて高血糖を起こすことがある。
31. 薬剤名等
β-遮断剤
プロプラノロール塩酸塩
アテノロール
ピンドロール
セリプロロール塩酸塩 等
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状(「副作用」の項参照)、又は減弱による高血糖症状(「重要な基本的注意」の項参照)があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
アドレナリンによる低血糖からの回復反応を抑制する。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。また、インスリン感受性は薬剤により増強あるいは減弱することが報告されている。
32. 薬剤名等
炭酸リチウム
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状(「副作用」の項参照)、又は減弱による高血糖症状(「重要な基本的注意」の項参照)があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
機序不明
インスリン分泌が減少したとの報告、逆に低血糖が発現したとの報告がある。
33. 薬剤名等
クロニジン
臨床症状・措置方法
血糖降下作用の増強による低血糖症状(「副作用」の項参照)、又は減弱による高血糖症状(「重要な基本的注意」の項参照)があらわれることがある。
併用する場合は血糖値その他患者の状態を十分観察しながら投与すること。
機序・危険因子
機序不明
血糖値が低下したとの報告、逆に血糖値を上昇させたとの報告がある。また、低血糖に対する交感神経系の症状(振戦、動悸等)をマスクし、低血糖を遷延させる可能性がある。
副作用
副作用等発現状況の概要
国内で実施した臨床試験において、安全性評価対象となった131例中10例(7.6%)に14件の副作用(臨床検査値の異常を含む)が認められた。主なものは糖尿病網膜症の顕在化又は増悪5例(3.8%)であった。(承認時)。
重大な副作用
1. 低血糖
(0.76%)
低血糖(脱力感、倦怠感、高度の空腹感、冷汗、顔面蒼白、動悸、振戦、頭痛、めまい、嘔気、知覚異常、不安、興奮、神経過敏、集中力低下、精神障害、痙攣、意識障害(意識混濁、昏睡)等)があらわれることがある。
なお、徐々に進行する低血糖では、精神障害、意識障害等が主である場合があるので注意すること。また、長期にわたる糖尿病、糖尿病性神経障害、β-遮断剤投与あるいは強化インスリン療法が行われている場合では、低血糖の初期の自覚症状(冷汗、振戦等)が通常と異なる場合や、自覚症状があらわれないまま、低血糖あるいは低血糖性昏睡に陥ることがある。
低血糖症状が認められた場合には通常はショ糖を経口摂取し、α-グルコシダーゼ阻害剤(アカルボース、ボグリボース等)との併用により低血糖症状が認められた場合にはブドウ糖を経口摂取すること。
経口摂取が不可能な場合はブドウ糖を静脈内に投与するか、グルカゴンを筋肉内又は静脈内投与すること。
低血糖は臨床的にいったん回復したと思われる場合にも後で再発することがある。また、本剤の作用は持続的であるため、経過観察を継続して行うことが必要である。
2. ショック、アナフィラキシー
(頻度不明)
ショック、アナフィラキシーを起こすことがあるので、観察を十分に行い、全身性皮膚反応、血管神経性浮腫、気管支痙攣、低血圧等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
過敏症
頻度不明
蕁麻疹、そう痒感、発疹
肝臓
1%未満
肝機能異常(AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等)
眼
1%以上
糖尿病網膜症の顕在化又は増悪
眼
1%未満
眼充血
注射部位
頻度不明
注射部位反応(浮腫、疼痛、そう痒感、硬結、蕁麻疹、発赤、腫脹、炎症、リポディストロフィー(皮下脂肪の萎縮・肥厚等))
その他
1%未満
突発難聴、高血圧、胃食道逆流性疾患、足関節部骨折、靱帯捻挫
その他
頻度不明
浮