40%減少した。
(2) テオフィリン23)
健康成人にモンテルカストカプセル剤を高用量(200mgを1日1回6週間反復あるいは1日3回8日間反復)で経口投与し、テオフィリンの経口投与(250mg単回)あるいは静脈内投与(5mg/kg単回)を併用したとき、血漿中テオフィリン濃度の低下が認められたが、モンテルカストフィルムコーティング錠10mg(10日間反復)の経口投与とテオフィリン5mg/kg(単回)の静脈内投与の併用では血漿中テオフィリン濃度の変化は認められなかった。
(3) プレドニゾン、プレドニゾロン
健康成人にモンテルカストカプセル剤200mg(6週間反復)とプレドニゾン20mg(単回)を経口投与により併用したとき、プレドニゾンのAUC0-∞がプラセボ群と比較して有意に低下したが、同一被験者のモンテルカストカプセル剤200mg投与前後の比較では変化はなく、活性代謝物であるプレドニゾロンの薬物動態も変化はなかった。また、健康成人にモンテルカストカプセル剤200mg(6週間反復)とプレドニゾロン20mg(単回)を静脈内投与により併用したとき、プレドニゾン及びプレドニゾロンの薬物動態はいずれも影響を受けなかった。
(4) 経口避妊薬24)(エチニルエストラジオール35μg/ノルエチンドロン1mg)
健康成人にモンテルカストカプセル剤100mg(8日間反復)と経口避妊薬(エチニルエストラジオール35μg/ノルエチンドロン1mg単回)を経口投与により併用したとき、エチニルエストラジオール及びノルエチンドロンの薬物動態はいずれも影響を受けなかった。
(5) ジゴキシン25)
健康成人にモンテルカストフィルムコーティング錠10mg(7日間反復)とジゴキシン0.5mg(単回)を経口投与により併用したとき、免疫反応性ジゴキシンの薬物動態は影響を受けなかった。
(6) ワルファリン26)
健康成人にモンテルカストフィルムコーティング錠10mg(7日間反復)とワルファリン30mg(単回)を経口投与により併用したとき、ワルファリンの血漿中総薬物濃度は影響を受けなかった。また、プロトロンビン時間への影響もなかった。
(注)1歳以上6歳未満の小児における承認用量はモンテルカストとして1回4mgである。
薬物動態の表
表1 6ヵ月以上2歳未満小児気管支喘息患者にモンテルカスト細粒剤4mgを空腹時単回経口投与時の薬物動態パラメータ
薬物動態
パラメータ AUCpop
(ng・hr/
mL) Cmax
(ng/mL) Tmax
(hr) t1/2
(hr) AUCpopの平均比
(95%信頼区間)
6ヵ月以上
1歳未満
小児患者
(n=12) 3470.9
[499.3] 583.5
[84.8] 2.07
[0.28] 3.24
[0.36] 1.35
(0.97,1.87)
1歳
小児患者
(n=14) 3039.3
[212.5] 470.1
[40.7] 2.34
[0.14] 3.48
[0.20] 1.18
(0.97,1.44)
6ヵ月以上
2歳未満
小児患者
(n=26) 3226.6
[250.0] 514.4
[43.1] 2.24
[0.14] 3.39
[0.20] 1.26
(1.02,1.54)
健康成人
(n=16) 2569.0
[165.7] 279.0
[26.5] 3.39
[0.20] 4.09
[0.17] -
母集団薬物動態解析法による推定値[標準誤差](健康成人はモンテルカストフィルムコーティング錠10mg空腹時単回経口投与時のデータ)
表2 2歳以上6歳未満小児気管支喘息患者にモンテルカストチュアブル錠4mgを空腹時単回経口投与時の薬物動態パラメータ
薬物動態
パラメータ AUCpop
(ng・hr/
mL) Cmax
(ng/mL) Tmax
(hr) t1/2
(hr) AUCpopの平均比
(90%信頼区間)
2歳以上
6歳未満
小児患者
(n=15) 2721
[164.4] 471.01
[65.27] 2.07
[0.30] 3.17
[0.20] 1.05
(0.90, 1.22)
健康成人
(n=16) 2595
[164.5] 283.71
[54.35] 3.36
[0.60] 4.09
[0.09] -
母集団薬物動態解析法による推定値[標準誤差](健康成人はモンテルカストフィルムコーティング錠10mg空腹時単回経口投与時のデータ)
臨床成績
1歳以上6歳未満の小児気管支喘息患者にモンテルカスト細粒剤4mgを1日1回8週間投与した国内臨床試験9)の結果は表3のとおりであった。
臨床成績の表
表3 1歳以上6歳未満小児気管支喘息患者を対象とした国内臨床試験の有効性成績
項目 観察期
(実測値) 4週$
(変化量) 8週$
(変化量)
小発作回数
(回/2週) 7.98±9.26
(66) -4.03±8.18※
(65) -5.49±8.09※
(65)
せきの回数
(回/2週) 19.98±12.91
(66) -6.81±11.91※
(65) -8.54±13.21※
(65)
治療点数
(点/2週) 58.28±42.42
(66) -4.17±26.49
(65) -11.80±17.93※
(65)
平均±標準偏差、( ):例数
※p<0.001(観察期との比較、1標本t検定)
$ベースラインからの変化量
小発作回数:軽い喘鳴があり、軽い陥没呼吸を伴うこともある症状の回数
治療点数:小