n;4.955 0.615±0.056
投与5日目 39.357±8.226 33.271±6.863 0.665±0.086
(n=15、平均値±標準偏差)
表2
投与量
(mg/m2) Cmax
(μg/mL) AUC0-∞
(μg・h/mL) t1/2
(h)
1,000(n=7) 68.394±9.498 63.383±10.174 0.637±0.046
1,250(n=3) 102.250±19.968 81.512±11.800 0.604±0.033
1,500(n=3) 119.030±4.076 97.321±5.393 0.546±0.055
(平均値±標準偏差)
臨床成績
1. 国内臨床試験1)
WHO分類(2010年)でNET G1及び/又はNET G2に分類される、切除不能又は遠隔転移を有する膵・消化管神経内分泌腫瘍患者を対象に、42日間を1サイクルとして、[1]本剤500mg/m2を5日間連日点滴静脈内投与後、37日間休薬を4サイクル繰り返す(5日間連日投与法)又は[2]本剤1,000mg/m2を1週間間隔で点滴静脈内投与し、3サイクル目に1,250mg/m2、4サイクル目に1,500mg/m2に増量する(1週間間隔投与法)2とおりの用法・用量による検討を行った。
主要評価項目である5日間連日投与法における奏効率は6.7%(1/15例、95%信頼区間:0.2~31.9%)であり、95%信頼区間の下限値は閾値奏効率(5%)を下回った。なお、奏効が認められた1例は膵神経内分泌腫瘍患者であり、消化管神経内分泌腫瘍患者では奏効が認められなかった。
薬効薬理
1. 抗腫瘍作用3~5)
in vitro試験において、ストレプトゾシンはラットインスリノーマ由来細胞に対して殺細胞作用を示した。
2. 作用機序6、7)
ストレプトゾシンはニトロソウレア系薬剤であり、DNAをアルキル化し鎖間架橋を形成し、DNA合成を阻害することにより殺細胞作用を示すと考えられている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
ストレプトゾシン(Streptozocin)
化学名:
2-Deoxy-2-(3-methyl-3-nitrosoureido)-D-glucopyranose
分子式:
C8H15N3O7
分子量:
265.21
構造式:
性 状:
微黄白色~微黄色の結晶性の粉末である。
水に溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくい。
融 点:
約115℃(分解)
取扱い上の注意
1.
調製時には長袖の作業衣、防護マスク・メガネ、手袋を着用することが望ましい。
2.
調製した薬液が粘膜に付着した場合、直ちに流水で洗い流す。皮膚、被服等に付着した場合、直ちに石鹸及び流水で洗い流す。
承認条件
国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。
包装
ザノサー点滴静注用1g:1バイアル
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
社内資料:国内第I/II相試験
2)
Adolphe AB, et al.:Cancer Chemother Rep. 1975;59(3):547-556
3)
Bhuyan BK.:Cancer Res. 1970;30(7):2017-2023
4)
Bhuyan BK, et al.:Cancer Chemother Rep. 1972;56(6):709-720
5)
Fraedrich K, et al.:Clin Cancer Res. 2012;18(17):4621-4632
6)
Brenna O, et al.:Dig Dis Sci. 2003;48(5):906-910
7)
Bolzan AD and Bianchi MS.:Mutat Res. 2002;512(2-3):121-134
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
ノーベルファーマ株式会社 カスタマーセンター
〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町12番地10
フリーダイヤル:0120-003-140
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
ノーベルファーマ株式会社
東京都中央区日本橋小舟町12番地10