(11) 皮膚
10%未満注8)
皮膚炎、皮膚乾燥、紅斑、光線過敏症、色素沈着、そう痒、皮膚障害
(12) 神経・筋
10%未満注8)
無力症、協調運動失調、痙攣、てんかん、歩行異常、片麻痺、感覚異常、神経疾患、ニューロパシー、振戦、知覚過敏、筋脱力、脱力、筋骨格痛、筋肉痛、関節痛、背部痛、ミオパシー
(13) 呼吸器
10%未満注8)
咳嗽、呼吸困難、鼻閉、肺炎、上気道感染
(14) 眼
10%未満注8)
眼痛、視覚異常、霧視、視力低下、視野欠損
(15) その他
10%以上
疲労
(16) その他
10%未満注8)
状態悪化、疼痛、浮腫、血糖値上昇、低カリウム血症、体重減少、体重増加、カンジダ症、単純疱疹、感染症、中耳炎、アレルギー反応、クッシング様症状、耳痛、聴覚障害、耳鳴、放射線損傷、嗅覚異常、味覚異常、静脈血栓症
[併用後の単剤投与時のみに認められ、他の単剤投与では認められなかった有害事象注9)]
発熱性好中球減少症、不安、情緒不安定、失語症、集中力障害、記憶障害、幻覚、神経疾患、ニューロパシー、知覚過敏、歩行異常、会話障害、クッシング様症状、体重増加、複視、視野欠損、眼痛、眼球乾燥、視力低下、難聴、耳痛、副鼻腔炎、聴覚障害、耳鳴、静脈血栓症、肺塞栓症、出血傾向、咳嗽、上気道感染、単純疱疹、インフルエンザ様症状、嚥下障害、口渇、腹部膨満、便失禁、胃腸障害、痔核、皮膚乾燥、色素沈着、多汗、背部痛、ミオパシー、関節痛、筋骨格痛、筋肉痛、筋脱力、尿失禁、排尿異常、月経異常、月経過多、乳房痛、腟出血、腟炎、アレルギー反応、放射線損傷、状態悪化、歯の障害
注5)海外のみで認められている副作用で企業中核データシートに記載のあるものについては頻度不明とした。
注6)4例(1%)以上の発現が認められた副作用
注7)本剤との因果関係に関わりなく発現した事象
注8)2例(1%)以上の発現が認められた有害事象
注9)2例(1%)以上の発現が認められた有害事象
高齢者への投与
海外の臨床試験において、高齢者(70歳超)では、70歳以下の患者と比較すると、好中球減少及び血小板減少の発現が増加することが認められているので慎重に投与すること1)。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。妊娠する可能性のある婦人に投与する場合には、妊娠を避けるよう指導すること。[ラット、ウサギにおいて、胚・胎児死亡及び奇形(50mg/m2/日)が報告されている。]
2.
授乳中の婦人には授乳を避けさせること。[安全性は確立していない。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児における有効性及び安全性は確立していない。[国内における使用経験がない。](【薬物動態】「血中濃度」小児における薬物動態の項参照)
過量投与
徴候、症状
海外において、過量投与(10,000mg、5日間の同一クールでの総投与量)により汎血球減少、発熱、多臓器不全を引き起こし死亡したとの報告がある。
また、長期投与(連続5日間以上、最長で連続64日間)により骨髄機能抑制、感染等を引き起こし死亡したとの報告がある。
処置
過量投与が起こった場合は、血液検査を行うとともに、必要に応じて対症療法を行うこと。
適用上の注意
1. 薬剤交付時
体表面積より1日用量を算出しカプセル数が少なくなるように種類を組み合わせること。
2. 服用時
カプセルは開けず、また、かみ砕かずに十分量の水と共に服用させること。カプセルの内容物に曝露した場合、曝露部分は速やかに洗浄すること。
その他の注意
1.
再生不良性貧血につながる汎血球減少症の延長が認められたとの報告がある2)。
2.
動物実験(ラット、経口投与)で、乳腺及び皮膚等に腫瘍が発生したとの報告がある3)。
3.
動物実験(ラット及びイヌ、経口投与)で、精巣毒性を認めたとの報告がある3、4)。
薬物動態
1. 血中濃度
(1) 単回及び反復投与5~7)
悪性神経膠腫の再発患者(6名)に本剤の150又は200mg/m2を空腹時に1日1回5日間反復経口投与したときの投与1日目の血漿中未変化体及び代謝物MTIC(5-[(1Z)-3-Methyltriaz-1-en-1-yl]-1H-imidazole-4-carboxamide)濃度推移、並びに1日目及び5日目の薬物動態パラメータを以下の図表に示した。血漿中未変化体濃度は投与後約1時間にtmaxを示した後一相性に減衰し、t1/2λzは約2時間であった。血漿中MTIC濃度は未変化体濃度と平行して推移し、tmax及びt1/2λzは未変化体とほぼ同じであり、AUCは未変化体の約2%であった。また、未変化体及びMTICともに反復投与による蓄積性は認められなかった。(表1参照)
進行性癌患者(26名、外国人)に100、150、200、250、500、750又は1000mg/m2を単回経口投与したとき、血漿中未変化体濃度のCmax及びAUCは用量に比例して上昇し、体内動態の線形性が認められた。
(2) 絶対バイオアベイラビリティ8)
進行性癌患者(5名、外国人)に本剤の200mg/m2を単回経口投与したとき、静脈内投与時とのAUC比較から算出した絶対バイオアベイラビリティはほぼ100%であった。
(3) 食事の影響6)
進行性癌患者(12名、外国人)に本剤の200mg/m2を2×2クロスオーバー法により食後(高脂肪食)又は空腹時に単回経口投与したとき、食後投与においてtmaxが約1時間(1.07時間から2.25時間に)遅延し、Cmax及びAUCはそれぞれ約32%及び9%低下した。
(4) 肝機能障害患者9)
軽度及び中等度(Child-Pugh分類A及びB)の肝機能障害患者(肝細胞癌患者13名、外国人)に本剤の150mg/m2を単回経口投与したとき、血漿中未変化体及びMTIC濃度は肝機能正常患者と差を認めなかった。なお、重度の肝機能障害患者での薬物動態については十分な検討が実施されてない。
(5) 腎機能障害患者10)
各種進行性癌患者(外国人)を対象とした第I相及び第II相試験で得られた総計445名の血漿中未変化体濃度データを用いた母集団薬物動態解析の結果、テモゾロミドのクリアランスとクレアチニンクリアランスの間には関連性が認められなかった。なお、重度の腎機能障害患者並びに血液透析が必要な患者における薬物動態の検討は実施されていない。
(6) 小児における薬物動態6、11)
小児の進行性癌患者(年齢:3~17歳、19名、外国人)に本剤の100、120、160、200又は240mg