ず確認すること。
相互作用
本剤はチトクロームP450(CYP3A4)及びUDP-グルクロニルトランスフェラーゼ(UGT)の阻害作用を有する(【薬物動態】の項参照)。併用禁忌薬剤による治療中に新たに本剤による治療を開始する場合又は本剤による治療中に新たに併用禁忌薬剤による治療を開始する場合には,患者の状態を十分に考慮し,本剤又は併用禁忌薬剤のどちらを投与すべきかを判断すること。
併用禁忌
(併用しないこと)
1.
薬剤名等
リファンピシン(アプテシン,リファジン,リマクタン等)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が低下し,本剤の効果が減弱するおそれがある。
機序・危険因子
リファンピシンがCYP3A4を誘導することによる。
2.
薬剤名等
イリノテカン塩酸塩水和物
臨床症状・措置方法
イリノテカンの副作用を増強することがある。
機序・危険因子
本剤のUGT阻害によりイリノテカンの代謝が抑制されるおそれがある。
3.
薬剤名等
ミダゾラム(ドルミカム)
トリアゾラム(ハルシオン等)
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の代謝が抑制され,重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(持続的又は過度の鎮静,呼吸抑制等)が起こる可能性がある。
機序・危険因子
CYP3A4に対する競合による。
4.
薬剤名等
ベプリジル塩酸塩水和物(ベプリコール)
臨床症状・措置方法
重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象が起こる可能性がある。
機序・危険因子
CYP3A4に対する競合による。
5.
薬剤名等
エルゴタミン酒石酸塩(カフェルゴット等)
ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット等)
エルゴメトリンマレイン酸塩(エルゴメトリンF)
メチルエルゴメトリンマレイン酸塩(メテルギン等)
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の代謝が抑制され,重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(末梢血管収縮,四肢の虚血等を特徴とする急性の毒性作用)が起こる可能性がある。
機序・危険因子
CYP3A4に対する競合による。
6.
薬剤名等
シサプリド(アセナリン等)
ピモジド(オーラップ)
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の代謝が抑制され,重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(不整脈等)が起こる可能性がある。
機序・危険因子
CYP3A4に対する競合による。
7.
薬剤名等
シンバスタチン(リポバス等)
ロバスタチン(国内未発売)
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の代謝が抑制され,重篤な又は生命に危険を及ぼすような事象(横紋筋融解症を含むミオパチー等)が起こる可能性がある。
機序・危険因子
CYP3A4に対する競合による。
8.
薬剤名等
インジナビル硫酸塩エタノール付加物
臨床症状・措置方法
本剤とインジナビルともに非抱合型高ビリルビン血症が関連している。現在,この併用に関する試験は行われていないので,インジナビルとの併用は推奨されない。
機序・危険因子
CYP3A4に対する競合による。
9.
薬剤名等
バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)
臨床症状・措置方法
本剤との併用に関する試験は行われていないが,バルデナフィルの血中濃度が上昇し,有害事象(低血圧,視覚障害,持続勃起症,失神等)の発現が増加するおそれがある。
機序・危険因子
CYP3A4に対する競合による。
10.
薬剤名等
ブロナンセリン
臨床症状・措置方法
本剤によりブロナンセリンの血中濃度が上昇し,作用が増強するおそれがある。
機序・危険因子
CYP3A4に対する競合による。
11.
薬剤名等
プロトンポンプ阻害剤
オメプラゾール等
臨床症状・措置方法
本剤とこれら薬剤の併用により,血中濃度が低下し,本剤の効果が減弱するおそれがある。
機序・危険因子
本剤の溶解性がpHに依存することから,胃酸分泌抑制により本剤の吸収が抑制されるおそれがある。
12.
薬剤名等
セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
臨床症状・措置方法
本剤の代謝が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので,本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
機序・危険因子
セイヨウオトギリソウにより誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP450)が本剤の代謝を促進し,クリアランスを上昇させるためと考えられている。
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
ジダノシン(緩衝剤が処方されている錠剤)
臨床症状・措置方法
本剤400mgとジダノシン(錠剤)200mgを同時に投与した場合に本剤のCmax,AUCが約1/10に低下するとの報告がある。本剤とジダノシンの錠剤を併用する場合は,本剤を食事中又は食直後に投与後,2時間以上の間隔をあけてジダノシンを空腹時に投与すること。なお,ジダノシンのカプセル剤においても食間に投与することとされているので,本剤と同時に投与しないこと。
機序・危険因子
ジダノシンの錠剤に処方されている緩衝剤により胃内のpHが上昇し,本剤の吸収が抑制されるおそれがある。
2. 薬剤名等
テノホビルジソプロキシルフマル酸塩
臨床症状・措置方法
本剤のAUC,Cminが低下し,テノホビルの血中濃度が上昇するおそれがある。テノホビルに関連した有害事象(腎障害等)を増強するおそれがあるので,併用する場合にはテノホビルに関連した有害事象のモニタリングを行うこと。
本剤とテノホビルを併用する場合,本剤300mg,リトナビル100mg,テノホビル300mgをそれぞれ1日1回食事中又は食直後に投与することが推奨される。
リトナビルを併用しない場合には,本剤とテノホビルの併用は推奨されない。
機序・危険因子
機序不明
3. 薬剤名等
エファビレンツ
臨床症状・措置方法
本剤とエファビレンツ