アトルバスタチン27) 20mg
単回 200mg
QD反復 9/9 3.00
(2.42, 3.72) 5.66
(3.39, 9.45) -
(-, -)
アトルバスタチン31) 10mg
単回 200mg‡
QD反復 16/16 1.94#
(1.63, 2.33) 4.34
(3.10, 6.07) 0.21
(0.17, 0.26)
ピタバスタチン27) 1mg
単回 200mg
QD反復 9/9 1.11
(0.91, 1.34) 1.27
(1.07, 1.52) -
(-, -)
プラバスタチン28) 40mg
単回 200mg‡
QD反復 12/12 1.33††
(1.09, 1.64) 1.28
(1.05, 1.55) -
(-, -)
ロスバスタチン28) 10mg
単回 200mg‡
QD反復 11/12 2.26‡‡
(1.89, 2.69) 5.49
(4.29, 7.04) 0.98
(0.84, 1.13)
ロスバスタチン28) 10mg
単回 200mg
QD反復 11/12 1.59‡‡
(1.33, 1.89) 4.25
(3.25, 5.56) 0.80
(0.70, 0.91)
QD:1日1回投与、BID:1日2回投与、-:該当データなし
AUC:併用薬が単回投与の場合はAUC0-∞、反復投与の場合はAUC0-τ(併用薬をQD投与した場合はτ=24hr、BID投与した場合はτ=12hr)、Ctrough:単回及びQD反復投与の場合はC24hr、BID反復投与の場合はC12hr
†国内未発売、‡エルバスビル50mg QDと併用、§標準化した投与量での値、 || 12/13例、¶ 14/13例、# 15/16例、†† 11/10例、‡‡ 8/8例、§§ C12hr
臨床成績
1. 国内第II/III相試験成績
未治療又は前治療[インターフェロン(IFN)を含む治療]のあるジェノタイプ1(1a及び1b)のC型慢性肝炎患者又はC型代償性肝硬変患者を対象として、グラゾプレビル及びエルバスビルを12週間併用投与するプラセボ対照無作為化二重盲検並行群間比較試験(C型慢性肝炎患者)及び非盲検非対照試験(C型代償性肝硬変患者)を実施した。投与終了12週間後のHCV RNA量が検出下限値未満の患者の割合(SVR12率)を以下の表に示す33)。
(表4 全体及び部分集団解析におけるSVR12率参照)
2. 重度腎機能障害患者を対象とした海外臨床試験成績
重度腎機能障害注)を有するジェノタイプ1のC型慢性肝炎患者又はC型代償性肝硬変患者を対象として、グラゾプレビル及びエルバスビルを12週間併用投与した海外第II/III相試験における、投与終了12週間後のHCV RNA量が定量下限値未満の患者の割合(SVR12率)は、99.1%(115/116例)であった34)。
注)eGFRが30mL/min/1.73m2未満の腎機能障害を伴う患者
表4 全体及び部分集団解析におけるSVR12率
背景因子 背景因子 背景因子 SVR12率
未治療患者 全体 全体 164/169(97.0)
未治療患者 代償性肝硬変† なし 144/149(96.6)
未治療患者 代償性肝硬変† あり 20/20(100)
未治療患者 年齢 65歳未満 97/98(99.0)
未治療患者 年齢 65歳以上 67/71(94.4)
未治療患者 IFN適格性 適格 141/145(97.2)
未治療患者 IFN適格性 不適格 23/24(95.8)
前治療のある患者 全体 全体 89/93(95.7)
前治療のある患者 代償性肝硬変† なし 75/78(96.2)
前治療のある患者 代償性肝硬変† あり 14/15(93.3)
前治療のある患者 年齢 65歳未満 41/41(100)
前治療のある患者 年齢 65歳以上 48/52(92.3)
前治療のある患者 前治療に対する反応性 無効 31/33(93.9)
前治療のある患者 前治療に対する反応性 再燃 46/46(100)
前治療のある患者 前治療に対する反応性 IFN不耐容 12/14(85.7)
例数(%)
†肝硬変は、肝生検(F4)、慢性肝炎と肝硬変の判別式33)(>0)又はフィブロスキャンの結果(>12.5kPa)により判定
薬効薬理
1. 作用機序
グラゾプレビルはHCV NS3/4Aプロテアーゼに対する阻害薬である35)、36)。NS3/4Aプロテアーゼはウイルス複製に必要な成熟したウイルス蛋白産生のためのHCVポリ蛋白プロセシングに関与する。
2. 抗ウイルス活性
生化学的試験において、グラゾプレビルはHCVジェノタイプ1a、1b、2、3、4、5及び6のNS3/4Aプロテアーゼに対して酵素阻害活性を示し、それらのIC50値は4~690pMであった35)。
HCVレプリコンアッセイにおいて、グラゾプレビルはジェノタイプ1a、1b、2、3、4、5の完全長HCVレプリコン細胞及びジェノタイプ6のキメラHCVレプリコン細胞に対して複