関連する注意については、その指示を徹底すること。
2.
本剤を長期投与する場合には、臨床効果及び副作用の程度を考慮し、投与を行い、効果が認められない場合には投与を中止すること。なお、リバビリンとの併用では48週を超えて投与した場合の安全性・有効性は確立していない。
3.
本剤及びリバビリンの併用投与にあたっては、ヘモグロビン濃度、白血球数、好中球数及び血小板数の検査は、投与前及び投与開始後4週間は毎週、その後は4週間に1度実施すること。また、甲状腺機能検査は12週間に1度実施すること。
4.
本剤の投与初期において、一般に発熱がみられる。その程度は個人差が著しいが、高熱を呈する場合もあるので、電解質を含む水分補給等、発熱に対してあらかじめ十分配慮すること。
5.
過敏症等の反応を予測するため、使用に際しては十分な問診を行うとともに、あらかじめ本剤によるプリック試験を行うことが望ましい。
6.
骨髄機能抑制、肝機能障害等があらわれることがあるので、定期的に臨床検査を行うなど患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には減量、休薬等の適切な処置を行うこと。
7.
間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼吸器症状に十分に注意し、異常が認められた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施すること。特に、間質性肺炎の既往歴のある患者に使用するにあたっては、定期的に聴診、胸部X線等の検査を行うなど、十分に注意すること。
8.
抑うつ、自殺企図があらわれることがある。また、躁状態、攻撃的行動があらわれ、他害行為に至ることがある。患者の精神状態に十分注意し、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、投与継続の可否について慎重に検討すること。また、これらの症状が認められた場合には、投与終了後も観察を継続することが望ましい。
9.
本剤の投与にあたっては、抑うつ、自殺企図をはじめ、躁状態、攻撃的行動、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等の精神神経症状発現の可能性について患者及びその家族に十分理解させ、これらの症状があらわれた場合には直ちに連絡するよう注意を与えること。
10.
本剤を自己投与させる場合、患者に投与法及び安全な廃棄方法の指導を行うこと。
(1)
自己投与の適用については、医師がその妥当性を慎重に検討し、十分な教育訓練を実施したのち、患者自ら確実に投与できることを確認した上で、医師の管理指導のもとで実施すること。また、溶解時や投与する際の操作方法を指導すること。適用後、本剤による副作用が疑われる場合や自己投与の継続が困難な場合には、直ちに連絡するよう注意を与えること。
(2)
使用済みの注射針あるいは注射器を再使用しないように患者に注意を促し、安全な廃棄方法について指導を徹底すること。全ての器具の安全な廃棄方法に関する指導を行うと同時に、使用済みの針及び注射器を廃棄する容器を提供することが望ましい。
相互作用
併用禁忌
(併用しないこと)
薬剤名等
小柴胡湯(ツムラ小柴胡湯、クラシエ小柴胡湯等)
臨床症状・措置方法
間質性肺炎があらわれることがある。
機序・危険因子
作用機序は不明であるが、間質性肺炎の発現例には小柴胡湯との併用例が多い。
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
**CYP1A2の基質(テオフィリン、チザニジン等)
臨床症状・措置方法
CYP1A2の基質と併用する場合、これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
機序・危険因子
CYP1A2阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が抑制される。他のインターフェロン製剤(ペグインターフェロン アルファ-2b)でCYP1A2阻害作用が報告されている。
2. 薬剤名等
**CYP2D6の基質(メトプロロール、アミトリプチリン等)
臨床症状・措置方法
CYP2D6の基質と併用する場合、これらの薬剤の血中濃度が上昇するおそれがある。
機序・危険因子
CYP2D6阻害作用によりこれらの薬剤の代謝が抑制される。他のインターフェロン製剤(ペグインターフェロン アルファ-2b)でCYP2D6阻害作用が報告されている。
3. 薬剤名等
**アンチピリン、ワルファリン
臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度が高まることが報告されているので注意すること。
機序・危険因子
肝臓での各種医薬品の代謝を抑制することがある。
4. 薬剤名等
ジドブジン
臨床症状・措置方法
骨髄機能抑制作用が増強され、白血球減少等の血球減少が増悪することがある。
機序・危険因子
作用機序は不明であるが、ともに骨髄機能抑制作用を有するためと考えられている。
5. 薬剤名等
免疫抑制療法
臨床症状・措置方法
移植患者(腎・骨髄移植等)における免疫抑制療法の効果が弱まることがある。
機序・危険因子
移植片に対する拒絶反応が誘発されると考えられている。
副作用
副作用等発現状況の概要
○本剤単独の場合
副作用集計の対象となった9,350例中7,740例(82.78%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。
(C型慢性肝炎再審査終了時)
*○リバビリンとの併用の場合
国内臨床試験におけるリバビリンとの併用において、安全性評価の対象となった524例全例に副作用が認められた。主な副作用は、発熱(97.1%)、倦怠感(90.1%)、頭痛(83.2%)等であり、臨床検査値の異常は、白血球数減少(86.8%)、好中球数減少(80.0%)、ヘモグロビン減少(68.3%)、赤血球数減少(60.7%)、ヘマトクリット減少(60.5%)等であった。
(リバビリンとの併用に対する効能追加承認時)
製造販売後調査におけるリバビリンとの併用において、安全性評価の対象となった3,310例中2,772例(83.7%)に副作用が認められた。主な副作用は、発熱(30.5%)、倦怠感(13.6%)、食欲不振(12.0%)等であり、臨床検査値の異常は、白血球数減少(37.2%)、貧血(32.4%)、血小板数減少(28.1%)、好中球数減少(22.0%)、ヘモグロビン減少(16.4%)等であった。
(リバビリンとの併用に対する再審査終了時)
重大な副作用
○本剤単独の場合
(1) 間質性肺炎(0.1~5%未満)、肺線維症(0.1%未満)、肺水腫(頻度不明)
発熱、咳嗽、呼吸困難等の呼