行うこと。
代謝及び栄養障害
2%未満
脂質異常症,食欲減退,食欲亢進,アルコール不耐性,インスリン抵抗性,ビタミンD欠乏,耐糖能障害,低リン酸血症
精神障害
2%以上
異常な夢,不眠症
精神障害
2%未満
気分変調性障害,うつ病,不安,リビドー消失,自殺企図,パニック発作,妄想症,ストレス
神経系障害
2%以上
頭痛,浮動性めまい
神経系障害
2%未満
傾眠,味覚異常,注意力障害,錯感覚,感覚鈍麻,記憶障害,運動失調,協調運動異常,嗅覚錯誤,認知障害,筋緊張亢進
眼障害
2%未満
黄疸眼,眼瞼痙攣,眼乾燥,流涙増加,視力障害,眼そう痒症
胃腸障害
2%以上
悪心,下痢
胃腸障害
2%未満
放屁,胃腸障害,腹部膨満,嘔吐,腹痛,便秘,口内乾燥,胃食道逆流性疾患,口の感覚鈍麻,口唇炎,嚥下障害,肛門周囲痛,流涎過多,舌障害,おくび,耳下腺腫大
皮膚及び皮下組織障害
2%未満
発疹,全身性そう痒症,寝汗,皮膚炎,多汗症,脱毛症,剥脱性皮膚炎,皮膚疼痛,光線過敏性反応,皮膚色素過剰,好酸球性膿疱性毛包炎,脂肪肥大症,ざ瘡,脂肪組織萎縮症,皮膚灼熱感
筋骨格系及び結合組織障害
2%未満
筋骨格痛,関節痛,骨粗鬆症,顎関節症候群,四肢不快感,筋痙縮,筋骨格不快感
腎及び尿路障害
2%未満
蛋白尿,血尿,頻尿,腎結石症,腎仙痛,結晶尿,糖尿
一般・全身障害及び投与部位の状態
2%以上
疲労
一般・全身障害及び投与部位の状態
2%未満
無力症,異常感,熱感,発熱,空腹,疼痛,末梢腫脹,胸痛,悪寒,脂肪組織増加,宿酔,インフルエンザ様疾患
臨床検査
2%未満
血中クレアチニン増加,肝機能検査異常,アミラーゼ増加,リパーゼ増加,血中クレアチンホスホキナーゼ増加,糸球体濾過率異常,低比重リポ蛋白増加,体重減少,血中アルカリホスファターゼ増加,尿中結晶陽性,体重増加
その他
2%未満
鼻炎,胃腸炎,ウイルス感染,バーキットリンパ腫,ホジキン病,肛門性器疣贅,好中球減少症,薬物過敏症,甲状腺機能低下症,回転性めまい,右脚ブロック,頻脈,高血圧,しゃっくり,中毒性肝炎,勃起不全,月経困難症,不規則月経,挫傷,腰椎骨折
高齢者への投与
本剤の高齢者における薬物動態は検討されていない。本剤の投与に際しては,患者の肝,腎及び心機能の低下,合併症,併用薬等を十分に考慮すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立されていない。]
2.
本剤服用中は授乳を中止させること。[エルビテグラビル及びコビシスタットのヒト乳汁への移行は不明であるが,エムトリシタビン及びテノホビルのヒト乳汁への移行が報告されている11)。動物実験(ラット)においてエルビテグラビル,コビシスタット及びテノホビルの乳汁への移行が報告されている。また,女性のHIV感染症患者は,乳児のHIV感染を避けるため,乳児に母乳を与えないことが望ましい。]
小児等への投与
低出生体重児,新生児,乳児,幼児又は小児に対する安全性は確立されていない。
過量投与
本剤の過量投与に関するデータは限られている。過量投与時に特有の徴候や症状は不明である。過量投与時には,本剤の副作用(「副作用」の項参照)について十分に観察を行い,必要に応じ一般的な対症療法を行うこと。エムトリシタビン及びテノホビルは血液透析により一部除去される。エルビテグラビル及びコビシスタットは血漿蛋白との結合率が高いため,血液透析又は腹膜透析による除去は有用ではないと考えられる。
適用上の注意
粉砕時の安定性データは得られていないため,本剤を粉砕して使用しないこと。
その他の注意
1.
テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩のマウスを用いたがん原性試験(2年間)において,臨床用量におけるヒトの全身曝露量の10倍で雌に肝細胞腺腫が高頻度に発現したとの報告がある。
2.
健康被験者あるいは軽度から中等度の腎機能障害を有する被験者の腎機能(GFR)に及ぼすコビシスタットの影響を検討した。イオヘキソールクリアランスは変化がなかったが,血清クレアチニン値を用いた推算クレアチニンクリアランス及び24時間内因性クレアチニンクリアランスはプラセボに比べ最大で約28%低下した。なお,健康被験者で腎血漿流量を測定したところ,変化はなかった。
薬物動態
<日本人における成績>
(1) 吸収及びバイオアベイラビリティ12)
健康成人男性に本剤を食直後に単回投与した結果,エルビテグラビル,コビシスタット,エムトリシタビン及びテノホビルの血漿中濃度は,それぞれ3.5時間後,2.5時間後,1.5時間後及び1.5時間後に最高値に達した。それぞれの薬物動態パラメータを表1に示す。
(2) 食事の影響12)
本剤を空腹時に単回投与した場合,普通食(413kcal)摂取時と比較してエルビテグラビルのCmaxは平均55%低下,AUCinfは平均50%低下し,テノホビルのCmax及びAUCinfはそれぞれ平均28%低下した。また,コビシスタットのCmaxは平均7%低下,AUCinfは平均6%上昇し,エムトリシタビンのCmaxは平均13%上昇,AUCinfは平均2%上昇した。一方,軽食(高蛋白栄養ドリンク:250kcal)摂取時及び普通食摂取時の比較では,いずれの成分もCmax及びAUCinfは同程度であった。
<外国人における成績>
(1) 吸収及びバイオアベイラビリティ
HIV-1感染症患者に本剤を食直後に投与した結果,エルビテグラビル,コビシスタット,エムトリシタビン及びテノホビルの血漿中濃度は,それぞれ4時間後,3時間後,3時間後及び2時間後に最高値に達した。それぞれの薬物動態パラメータを表2に示す。
(2) 食事の影響13)
本剤を空腹時に投与した場合,軽食(373kcal,20%が脂肪由来)摂取時と比較してエルビテグラビル及びテノホビルのAUCinfは,それぞれ平均26%及び19%低下した。コビシスタット及びエムトリシタビンのAUCinfは,それぞれ平均3%低下及び5%上昇した。また,高脂肪食(800kcal,50%が脂肪由来)摂取時と比較してエルビテグラビル及びテノホビルのAUCinfは,それぞれ平均46%及び19%低下した。コビシスタット及びエムトリシタビンのAUCi