発疹、かゆみ、脱毛、蕁麻疹
6. 血液
頻度不明注1)
貧血(赤血球数減少、ヘモグロビン低下等)、白血球数減少、血小板数減少
7. 肝臓
1%未満
肝機能異常〔AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇等〕
8. 腎臓
頻度不明注1)
頻尿、排尿困難
9. 腎臓
1%未満
BUN上昇
10. 中枢・末梢神経系
頻度不明注1)
回転性めまい、知覚減退
11. 中枢・末梢神経系
1%未満
浮動性めまい、頭痛
12. 筋・骨格系
1%未満
関節痛注2)、背(部)痛注2)、筋肉痛注2)、骨痛注2)、筋痙攣
13. 精神・神経系
頻度不明注1)
不眠(症)
14. 電解質代謝
頻度不明注1)
血清リン低下、血清カリウム上昇
15. 眼
頻度不明注1)
ぶどう膜炎、上強膜炎
16. 眼
1%未満
眼症状(かすみ、異和感等)、強膜炎
17. その他
頻度不明注1)
血管浮腫、LDH上昇、総コレステロール値上昇、血清アルブミン低下、下肢痛
18. その他
1%未満
胸痛、倦怠(感)、味覚倒錯、末梢性浮腫、顔面浮腫、動悸、脱力(感)、発熱、気分不良、ほてり(顔面紅潮、熱感等)、CK(CPK)上昇、血圧上昇
その他の副作用の注意
上記のような症状又は異常があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注1) 自発報告、海外で認められている副作用、5mg製剤(5mg/日)の臨床試験又は特定使用成績調査のみで認められた副作用については頻度不明とした。
注2) 投与初日から数ヵ月後に、まれに、日常生活に支障を来たすような激しい痛みを生じることが報告されている。なお、ほとんどが投与中止により軽快している。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[使用経験がない。]
2.
ビスホスホネート系薬剤は骨基質に取り込まれた後に全身循環へ徐々に放出されるので、妊娠する可能性のある婦人へは、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[全身循環への放出量はビスホスホネート系薬剤の投与量・期間に相関する。ビスホスホネート系薬剤の中止から妊娠までの期間と危険性との関連は明らかではない。]
3.
授乳中の婦人には、本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)でアレンドロン酸が乳汁中に移行することが報告されている。]
小児等への投与
小児等に対する安全性は確立していない。[使用経験がない。]
過量投与
徴候・症状
低カルシウム血症、低リン酸血症、並びに上部消化管障害(胃不調、胸やけ、食道炎、胃炎、又は潰瘍等)が発現することがある。
処置
アレンドロン酸と結合させるために、ミルクあるいは制酸剤等の投与を考慮する。
食道に対する刺激の危険性があるので嘔吐を誘発してはならず、患者を立たせるか、上体を起こして座らせること。
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
薬物動態
1. 血清中濃度
(1)
健康成人男子にアレンドロン酸として5、10、20及び40mgを含有する錠剤を、朝食の2時間前に単回経口投与したとき(各群n=5~6)の血清中アレンドロン酸濃度は、5及び10mg投与群では全例で定量限界(11.5ng/mL)未満であった。20mgでは6例中2例(13.1、18.3ng/mL)で、40mgでは6例中4例(13.8~79.3ng/mL)で投与2時間後にわずかに検出された1)。
(2)
健康成人男子(n=6)に、アレンドロン酸として20mgを含有する錠剤を、朝食の2時間前に1日1回7日間反復経口投与したとき、血清中アレンドロン酸濃度は6例中の1例で投与4日目(27.0ng/mL)と7日目(19.0ng/mL)に、別の1例で7日目(11.7ng/mL)に、それぞれわずかに検出された他、すべて定量限界(11.5ng/mL)未満であった1)。
2. 吸収・代謝・排泄
アレンドロン酸ナトリウム水和物投与により、動物又はヒトで代謝物は認められていない。経口投与後のアレンドロン酸は血清中濃度が低く、薬物吸収の評価ができないため、唯一の消失経路である尿中排泄を吸収の指標とした。
(1)
健康成人男子にアレンドロン酸として5、10、20及び40mgを含有する錠剤を、朝食の2時間前に単回経口投与したとき(各群n=5~6)の投与後48時間までの尿中排泄率は0.65~1.41%(幾何平均値)であり、投与量による有意な差は認められなかった。そのほとんどは投与後6時間までに排泄された。
(2)
非高齢女性(閉経後60歳未満、n=8)及び高齢女性(閉経後65歳以上、n=8)に2期クロスオーバー法でアレンドロン酸ナトリウム水和物を経口(アレンドロン酸として5mg)及び静脈内点滴(アレンドロン酸として0.1mg)投与し、投与後48時間までの尿中排泄量を測定したとき、下記の結果が得られている2)。(表1参照)
(3)
閉経後女性(n=23)に2期クロスオーバー法で、アレンドロン酸として5及び35mgを含有する錠剤を朝食の2時間前に単回経口投与したとき、投与後48時間までの尿中排泄率の幾何平均値比(35mg錠/5mg錠)は1.02であった3)。(表2参照)
(4)
海外で行われた試験において、閉経後女性にアレンドロン酸として10mgを含有する錠剤を、単回経口投与(朝食の2、1、0.5時間前、直後及び2時間後の5期クロスオーバー法)したとき(n=49)の投与後36時間までの尿中排泄量(幾何平均値)は、朝食2、1及び0.5時間前の投与ではそれぞれ12.68μg、8.88μg及び6.78μgであり、朝食2時間前に投与した場合が最も多かった。一方、朝食直後及び2時間後の投与では多くが定量限界(1ng/mL)未満であった。
(5)
海外で行われた試験において、閉経後女性にアレンドロン酸として10