(22.6%)、腹痛(21.5%)
30. 消化器(2%以上~20%未満)
消化不良、肛門直腸障害[肛門炎、肛門潰瘍等]、便秘、腹部不快感、痔核、舌炎、腹部膨満、歯周炎、腹水、口のしびれ感、嚥下障害、胃炎、口唇乾燥、胃腸炎、逆流性食道炎
31. 消化器(2%未満)
口内乾燥、おくび、口腔内浮腫、歯肉萎縮、痔瘻、変色便、胃酸過多、胃腸障害、歯痛、齲歯、唾液分泌低下
32. 消化器(頻度不明注))
鼓腸、消化管潰瘍、食道炎
33. *肝胆道系(2%以上~20%未満)
脂肪肝
34. *肝胆道系(頻度不明注))
胆嚢炎
35. 皮膚(20%以上)
皮膚変色(73.1%)、手足症候群(68.8%)、発疹(46.2%)、顔面浮腫(35.5%)
36. 皮膚(2%以上~20%未満)
脱毛症、そう痒症、紅斑、皮膚乾燥、皮膚炎、紫斑、皮膚剥脱、爪の異常、湿疹、毛髪色素脱失、毛髪変色、ざ瘡、爪変色、蕁麻疹、皮膚びらん
37. 皮膚(2%未満)
過角化、硬結、水疱、多汗症、皮膚障害、皮膚色素脱失、皮膚疼痛、皮下結節、被角血管腫、爪甲脱落症
38. 皮膚(頻度不明注))
皮膚病変、壊疽性膿皮症
39. 筋骨格系(2%以上~20%未満)
筋骨格痛、筋痛、関節痛、筋痙縮、筋硬直、筋力低下、骨痛
40. 筋骨格系(2%未満)
関節炎、関節腫脹、鼡径部痛、筋緊張
41. 腎臓(20%以上)
血中クレアチニン増加(38.7%)、蛋白尿(20.4%)
42. 腎臓(2%以上~20%未満)
BUN増加、血尿、着色尿、排尿困難、腎機能障害
43. 腎臓(2%未満)
血中クレアチニン減少、水腎症、膿尿、頻尿、血中クレアチン増加
44. 生殖器(2%以上~20%未満)
性器潰瘍、不規則月経
45. 生殖器(2%未満)
月経過多、月経遅延
46. その他(20%以上)
疲労(63.4%)、LDH増加(44.1%)、浮腫(44.1%)、発熱(35.5%)、ALP増加(23.7%)、倦怠感(23.7%)
47. その他(2%以上~20%未満)
体重増加、CRP増加、体重減少、粘膜炎、悪寒、胸痛、CK(CPK)増加、口渇、熱感
48. その他(2%未満)
創傷治癒遅延、粘膜乾燥、無力症、疼痛、PO2低下、血中二酸化炭素増加、血胸、創合併症、血管拡張、胸部不快感、握力低下、異常感
49. その他(頻度不明注))
過敏症
注:自発報告又は外国で認められている副作用のため頻度不明
高齢者への投与
一般に高齢者では、生理機能が低下していることが多いので、注意して投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。また妊娠可能な女性に対しては、適切な避妊を行うよう指導すること。[妊婦における使用経験はない。動物実験(ラット及びウサギ)で、胚・胎児死亡及び奇形の発生が報告されている。]1,2)
2.
授乳中の婦人には本剤投与中は授乳を避けさせること。[授乳婦における使用経験はない。動物実験(ラット)において、スニチニブ又はその代謝物が乳汁中へ移行することが報告されている。]1,2)
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
過量投与
過量投与に対する特異的な解毒剤はない。必要に応じて、嘔吐又は胃洗浄によって、未吸収の薬剤を除去すること。
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
その他の注意
1.
本剤投与後に顎骨壊死が発現したとの報告があり、多くはビスホスホネート系製剤を投与中あるいは投与経験がある患者であった。また、本剤を含む血管新生阻害薬とビスホスホネート系製剤を併用時に顎骨壊死の発現が増加する可能性が報告されている。3~5)
2.
成長板が閉鎖していないサルを用いた反復投与毒性試験において、骨端軟骨の異形成が認められた。本所見の頻度及び程度は用量依存的であった。3~5)
3.
ラット及びサルを用いた反復投与毒性試験において、副腎皮質のうっ血・出血(サル)及び壊死(ラット)が認められた。3~5)
4.
反復投与毒性試験(ラット及びサル)において雌雄の生殖器官への影響が認められた。3~5)
5.
6ヵ月がん原性試験(ヘミ接合体rasH2トランスジェニックマウス)において、胃粘膜上皮細胞の過形成(25mg/kg/day以上投与群)、胃・十二指腸の癌(50mg/kg/day投与群)が認められた。また、脾臓及び子宮の血管肉腫の発生頻度の増加が認められた(雌25mg/kg/day以上投与群)。2年間がん原性試験(SD系ラット)において、副腎髄質の褐色細胞腫及び過形成の発生頻度の増加が認められた(雄3mg/kg/day投与群、1年間以上投与後)。また、十二指腸のブルンネル腺癌(雌1mg/kg/day以上投与群と雄3mg/kg/day投与群)及び腺胃の粘液細胞の過形成(雄3mg/kg/day投与群)が認められた。3~5)
薬物動態
1. 血中濃度
(1) 単回投与6)
健康成人男性12例に本剤50mgを単回経口投与した時、スニチニブは緩徐に吸収され、最高血漿中濃度(Cmax)到達時間(tmax)は7.5時間(中央値)であった。スニチニブ及び活性代謝物(N-脱エチル体)のCmax(平均値)はそれぞれ33.4ng/mL及び7.32ng/mLであり、血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC0-∞)はそれぞれ1396ng・h/mL及び692ng・h/mLであった。また、スニチニブ及びN-脱エチル体の消失半減期(平均値)はそれぞれ49.5時間及び75.3時間であった。
(2) 反復投与
消化管間質腫瘍7)
消化管間質腫瘍患者9例に本剤25mg又は50mgを1日1回反復経口投与したとき、投与1日目及び28日目におけるスニチニブ及びN-脱エチル体のCmax及びAUC0-24のいずれも用量にほぼ比例して増加した。スニチニブ及びN-脱エチル体の血漿中濃度はそれぞれ投与7~14日目及び14~21日目までに定常状態に達し、28日目におけるAUC0-24はそれぞれ初回投与の約4倍及び11倍であった。
(表1参照)
図1.日本人消化管間質腫瘍患者に本剤25mg(3例)及び50mg(6例)を反復投与したときの1日目及び28日目におけるスニチニブ及びN-脱エチル体の血漿中濃度推移(平