注2))
播種性血管内凝固症候群(DIC)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、血小板数、血清FDP値、血漿フィブリノゲン濃度等の血液検査に異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
12. てんかん様発作(1.1%)、可逆性後白質脳症症候群(0.2%注1))
てんかん様発作、可逆性後白質脳症症候群(RPLS)があらわれることがあるので、てんかん様発作及びRPLSに一致する徴候や症状〔高血圧(伴わない例もある)、頭痛、覚醒低下、精神機能変化、及び皮質盲を含めた視力消失など〕が認められた場合は、本剤の投与を中止し、高血圧管理を含め、適切な処置を行うこと。
13. 急性膵炎(0.9%注1))
急性膵炎があらわれることがあるので、定期的に膵酵素を含む検査を行うなど観察を十分に行い、膵炎を示唆する症状があらわれた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
14. 甲状腺機能障害
甲状腺機能低下症(33.3%)、甲状腺機能亢進症(1.1%)があらわれることがあるので、本剤の投与開始前及び投与中に甲状腺機能の検査を行うなど十分な観察を行い、適切な処置を行うこと。
15. 肝不全、肝機能障害、黄疸
肝不全(0.3%注1))、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP上昇を伴う肝機能障害(59.1%)、血中ビリルビンの増加(28.0%)、黄疸(1.2%注1))があらわれることがあるので、定期的に肝機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には本剤を減量、休薬、又は投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
16. 間質性肺炎(2.2%)
間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
17. 急性腎不全(1.1%)
急性腎不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
18. ネフローゼ症候群(3.2%)
ネフローゼ症候群があらわれることがあるので、本剤投与開始前に尿検査を行うことが望ましい。本剤投与中も、尿蛋白等の観察を十分に行い、ネフローゼ症候群が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
19. 横紋筋融解症(頻度不明注2))、ミオパシー(0.1%注1))
横紋筋融解症、ミオパシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇等が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。また、横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
20. 副腎機能不全(0.3%注1))
副腎機能不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
21. 腫瘍崩壊症候群(0.2%注1))
腫瘍崩壊症候群があらわれることがあるので、血清中電解質濃度及び腎機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置(生理食塩液、高尿酸血症治療剤等の投与、透析等)を行うとともに、症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。
22. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明注2))、多形紅斑(頻度不明注2))
皮膚粘膜眼症候群、多形紅斑があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注1:外国臨床試験における副作用発現頻度
注2:自発報告のため頻度不明
その他の副作用
次のような副作用が認められた場合には、必要に応じ、減量、投与中止等の適切な処置を行うこと。
1. 感染症(20%以上)
上気道炎(24.7%)
2. 感染症(2%以上~20%未満)
ウイルス感染、麦粒腫、真菌感染、耳部感染、爪囲炎、肺炎、尿路感染、毛包炎
3. 感染症(2%未満)
気管支炎、蜂巣炎、歯瘻、感染性腸炎
4. 感染症(頻度不明注))
口腔感染
5. 血液(20%以上)
リンパ球数減少(57.0%)
6. 血液(2%以上~20%未満)
好酸球数増加
7. 血液(2%未満)
血中エリスロポエチン増加、単球数減少
8. 内分泌(2%以上~20%未満)
TSH増加、甲状腺炎
9. 内分泌(2%未満)
TSH減少、遊離T3減少、エストラジオール増加
10. 代謝(20%以上)
食欲不振(66.7%)、リパーゼ増加(52.7%)、低アルブミン血症(43.0%)、高アミラーゼ血症(38.7%)、低リン酸血症(23.7%)、低蛋白血症(21.5%)
11. 代謝(2%以上~20%未満)
低カルシウム血症、脱水、高尿酸血症、高血糖、高カリウム血症、低カリウム血症、低ナトリウム血症、低血糖症、高カルシウム血症、低クロール血症、高ナトリウム血症
12. 代謝(2%未満)
アルカローシス、テタニー、血中トリグリセリド増加、高リン酸塩血症、低マグネシウム血症、糖尿病悪化、血中アミラーゼ減少、高コレステロール血症、高脂血症、グリコヘモグロビン増加
13. 精神系(2%以上~20%未満)
不眠症
14. 精神系(2%未満)
抑うつ気分
15. 精神系(頻度不明注))
不安
16. 神経系(20%以上)
味覚異常(49.5%)、頭痛(28.0%)
17. 神経系(2%以上~20%未満)
めまい、味覚消失、しびれ感、意識消失、振戦
18. 神経系(2%未満)
ニューロパシー、回転性めまい、平衡障害、記憶障害、認知障害、傾眠、思考力低下
19. 神経系(頻度不明注))
錯感覚、知覚過敏、嗜眠
20. 眼(2%以上~20%未満)
結膜炎、眼脂、流涙増加、霧視
21. 眼(2%未満)
黄斑浮腫、眼乾燥、眼瞼炎、光視症、視覚障害、深径覚の変化、白内障、涙腺刺激症状、眼の異物感、睫毛変色
22. 眼(頻度不明注))
眼球浮腫
23. 耳(2%以上~20%未満)
耳鳴
24. 耳(2%未満)
耳介腫脹
25. 心血管系(2%以上~20%未満)
動悸、心嚢液貯留、心房細動、上室性不整脈
26. 心血管系(2%未満)
徐脈、心筋症、頻脈、ほてり、心筋梗塞
27. 呼吸器(2%以上~20%未満)
発声障害、鼻炎、咳嗽、胸水、呼吸困難、鼻乾燥、しゃっくり
28. 呼吸器(2%未満)
一酸化炭素拡散能減少、湿性咳嗽、低酸素症、努力呼気量減少、肺水腫、鼻痛、鼻浮腫
29. 消化器(20%以上)
下痢(63.4%)、口内炎(52.7%)、悪心(47.3%)、歯肉炎(28.0%)、嘔吐(25.8%)、口唇炎