PROEMEND(Fosaprepitant Meglumine)福沙吡坦二甲葡胺,プロイメンド点滴静注用150mg
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作成又は改訂年月
** 2016年3月改訂(第8版)
* 2015年10月改訂
日本標準商品分類番号
872391
日本標準商品分類番号等
用法追加年月(最新)
**小児:2016年3月
国際誕生年月
2007年8月
薬効分類名
選択的NK1受容体拮抗型制吐剤
承認等
販売名
プロイメンド点滴静注用150mg
販売名コード
2391405D1020
承認・許可番号
承認番号
22300AMX01211
商標名
PROEMEND
薬価基準収載年月
2011年11月
販売開始年月
2011年12月
貯法・使用期限等
貯法
冷所(2~8℃)保存
使用期限
外箱に表示(3年)
規制区分
処方箋医薬品注)
注)注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
成分・含量注1)(1バイアル中)
ホスアプレピタントメグルミン245.3mg(ホスアプレピタントとして150mg)
注1):本品は注射液吸引時の損失を考慮して、5%過量充填されているので、実充填量はホスアプレピタントメグルミン257.6mg(ホスアプレピタントとして157.5mg)である。
*添加物注2)(1バイアル中)
エデト酸ナトリウム水和物 5.7mg
ポリソルベート80 78.8mg
無水乳糖 393.8mg
水酸化ナトリウム 適量
塩酸 適量
注2):過量充填した実充填量を示している。
性状
剤形
注射剤(バイアル)
pH
7.0~9.0(本品1バイアルを生理食塩液150mLに溶かした液)
*浸透圧比
約1.0(本品1バイアルを生理食塩液100mLに溶かした液)
性状
白色~灰白色の塊又は粉末、凍結乾燥品
一般的名称
注射用ホスアプレピタントメグルミン
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1.
本剤の成分又はアプレピタントに対し過敏症の既往歴のある患者
2.
ピモジド投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能又は効果
抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)投与に伴う消化器症状(悪心、嘔吐)(遅発期を含む)
効能又は効果に関連する使用上の注意
本剤は強い悪心、嘔吐が生じる抗悪性腫瘍剤(シスプラチン等)の投与の場合に限り使用すること。(「臨床成績」の項参照)
用法及び用量
**・成人及び12歳以上の小児
他の制吐剤との併用において、通常、成人及び12歳以上の小児にはホスアプレピタントとして150mgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回、点滴静注する。
**・生後6ヵ月以上の乳幼児及び12歳未満の小児
他の制吐剤との併用において、通常、生後6ヵ月以上の乳幼児及び12歳未満の小児にはホスアプレピタントとして3.0mg/kgを抗悪性腫瘍剤投与1日目に1回、点滴静注する。ただし、ホスアプレピタントとして150mgを超えないこと。
用法及び用量に関連する使用上の注意
1.
本剤は、原則としてコルチコステロイド及び5-HT3受容体拮抗型制吐剤と併用して使用すること。(「臨床成績」の項参照) なお、併用するコルチコステロイド及び5-HT3受容体拮抗型制吐剤の用法・用量については、各々の薬剤の添付文書等、最新の情報を参考にし、投与すること。ただし、コルチコステロイドの用量については、本剤又は活性本体アプレピタントとコルチコステロイドの薬物相互作用を考慮して適宜減量すること。(「相互作用」、「薬物動態」及び「臨床成績」の項参照)
2.
**本剤は、投与速度の増加及び投与濃度の上昇により、注射部位障害が発現しやすくなるため、本剤1バイアル(ホスアプレピタントとして150mg)を5mLの生理食塩液で溶解し、下記のとおり点滴静注すること。(「適用上の注意」の項参照)
・成人及び12歳以上の小児
最終容量が100~250mL(最終濃度として0.6~1.5mg/mL)となるように生理食塩液で希釈し、抗悪性腫瘍剤の投与1時間前に30分間かけて点滴静注する。
・生後6ヵ月以上の乳幼児及び12歳未満の小児
3.0mg/kgに相当する量を最終濃度が0.6~1.5mg/mLとなるように生理食塩液で希釈し、抗悪性腫瘍剤の投与1時間30分前に60分間かけて点滴静注する。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
重度の肝障害患者〔本剤の活性本体アプレピタントは主として肝で代謝されるため、血中濃度が過度に上昇するおそれがある。また、重度肝機能不全(Child-Pughスコア>9)患者での使用経験はない。(「薬物動態」の項参照)〕
重要な基本的注意
1.
本剤の活性本体アプレピタントはCYP3A4に対する用量依存的阻害作用を有し、抗悪性腫瘍剤を含めて併用薬剤と相互作用を起こすことがあるため、十分注意して投与すること。(「相互作用」の項参照)
2.
長期ワルファリン療法を施行している患者には、がん化学療法の各コースにおける本剤処方の開始から2週間、特に7日目から10日目には、患者の血液凝固状態に関して綿密なモニタリングを行うこと。(「相互作用」の項参照)
3.
潮紅、紅斑、呼吸困難、意識消失、血圧低下等のショック、アナフィラキシーを起こすことがあるため、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。(「禁忌」及び「重大な副作用」の項参照)
相互作用
本剤の活性本体アプレピタントはCYP3A4の基質であり、軽度から中程度のCYP3A4阻害(用量依存的)及び誘導作用を有し、CYP2C9の誘導作用も有する。(「薬物動態」の項参照)
併用禁忌
(併用しないこと)
薬剤名等
ピモジド
オーラップ錠1mg、3mg、細粒1%
臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇により、QT延長、心室性不整脈等の重篤な副作用を起こすおそれがある。
機序・危険因子
本剤の活性本体アプレピタントの用量依存的なCYP3A4阻害作用によって、上記薬剤の血中濃度上昇を来すことがあり、重篤又は生命を脅かす事象の原因となるおそれがある。