等の誘因に注意すること。
措置方法:「過量投与」の項参照。
機序・危険因子
本剤の腎排泄が抑制され、血中濃度が上昇するとの報告がある。
30. 薬剤名等
抗甲状腺剤
チアマゾール
プロピルチオウラシル
臨床症状・措置方法
本剤の作用を増強することがある。
ジギタリス中毒の症状(嘔気、嘔吐、不整脈等)があらわれることがある。消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意すること。
措置方法:「過量投与」の項参照。
機序・危険因子
甲状腺機能亢進の改善に伴いクリアランスが正常になるため、本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。
31. 薬剤名等
**ベムラフェニブ
臨床症状・措置方法
本剤の作用を増強することがある。
ジギタリス中毒の症状(嘔気、嘔吐、不整脈等)があらわれることがある。消化器・神経系自覚症状、心電図、血中濃度測定等必要に応じ観察するとともに腎機能、血清電解質(カリウム、マグネシウム、カルシウム)、甲状腺機能等の誘因に注意すること。
措置方法:「過量投与」の項参照。
機序・危険因子
P糖蛋白質阻害作用により、本剤の血中濃度が上昇するとの報告がある。
2. ジゴキシンの作用を減弱する薬剤等
1. 薬剤名等
カルバマゼピン
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
併用後、本剤の血中濃度の低下が認められたとの報告がある。
2. 薬剤名等
コレスチラミン
コレスチミド
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
消化管内での吸着により本剤の吸収を阻害し、血中濃度が低下すると考えられている。
3. 薬剤名等
消化性潰瘍剤
スクラルファート水和物
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
消化管内での吸着により本剤の吸収を阻害し、血中濃度が低下するとの報告がある。
4. 薬剤名等
制酸剤
水酸化アルミニウム
水酸化マグネシウム 等
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
消化管内での吸着により本剤の吸収を阻害し、血中濃度が低下するとの報告がある。
5. 薬剤名等
抗生物質製剤
フラジオマイシン
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤の吸収が阻害され、血中濃度が低下するとの報告がある。
6. 薬剤名等
**抗生物質製剤
リファンピシン
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
P糖蛋白質、肝薬物代謝酵素の誘導作用により、本剤の血中濃度が低下するとの報告がある。
7. 薬剤名等
サルファ剤
サラゾスルファピリジン
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤の吸収が阻害され、血中濃度が低下するとの報告がある。
8. 薬剤名等
甲状腺製剤
乾燥甲状腺
レボチロキシン
リオチロニン
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
甲状腺機能低下の改善に伴いクリアランスが正常になるため、本剤の血中濃度が低下するとの報告がある。
9. 薬剤名等
*アカルボース
ミグリトール
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
併用により本剤の血中濃度の低下が認められたとの報告がある。
10. 薬剤名等
セイヨウオトギリソウ(St.John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
臨床症状・措置方法
本剤の作用を減弱することがあるので、併用する場合には本剤の血中濃度をモニターするなど慎重に投与すること。
機序・危険因子
本剤の排泄が促進され血中濃度が低下するおそれがあるので、本剤投与時はセイヨウオトギリソウ含有食品を摂取しないよう注意すること。
3. ジゴキシンにより作用が増強される薬剤
薬剤名等
ブピバカイン塩酸塩水和物
臨床症状・措置方法
ブピバカイン塩酸塩水和物の副作用を増強したとの報告がある。
機序・危険因子
薬力学的相互作用によると考えられている。
4. 併用薬剤の作用が減弱される薬剤
薬剤名等
ヘパリン
臨床症状・措置方法
ヘパリンの作用を減弱するおそれがある。
機序・危険因子
抗凝血作用に拮抗すると考えられている。
5. ジギタリス中毒の症状を不顕化するおそれがある薬剤
薬剤名等
制吐作用を有する薬剤
スルピリド
メトクロプラミド
ドンペリドン 等
臨床症状・措置方法
ジギタリス中毒の症状(悪心・嘔吐、食欲不振等)を不顕化するおそれがある。
機序・危険因子
これらの薬剤の制吐作用のため本剤の中毒症状が判別しにくくなる。
副作用
副作用等発現状況の概要
承認時までの調査及び副作用調査4,667例において、副作用は116例(2.5%)に認められた。主な副作用は、悪心・嘔吐36件(0.8%)、食欲不振28件(0.6%)、不整脈24件