の投与は避け寛解導入療法を優先的に実施すること。
	2.
	本剤による骨髄抑制に伴う出血症状の発現又は増悪に十分注意すること。
	3.
	本剤の投与により原疾患による骨髄不全に伴う出血症状の増悪が起こることがあるので、出血の有無の確認、血液検査、臨床症状の観察を十分行うこと。
	4.
	骨髄抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能検査、腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には減量、休薬、中止等の適切な処置を行うこと。また、使用が長期間にわたると副作用が強くあらわれ、遷延性に推移することがあるので、投与は慎重に行うこと。
	5.
	感染症の発現又は増悪に十分注意すること。
	6.
	生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
	相互作用
	併用注意
	(併用に注意すること)
	抗悪性腫瘍剤
	骨髄抑制等の副作用が増強することがある。併用療法を行う場合は、患者の状態を観察しながら、減量するなど用量に注意すること。
	ともに骨髄抑制作用を有する。
	副作用
	副作用等発現状況の概要
	総症例708例(承認時163例、使用成績調査545例)における副作用及び臨床検査値異常の発現率は55.7%であり、主なものは血小板減少19.1%、白血球減少18.2%、食欲不振18.2%、悪心・嘔吐14.1%、ヘモグロビン減少12.4%、赤血球減少12.3%、発熱9.5%、AST(GOT)上昇9.0%、ALT(GPT)上昇9.0%、倦怠感8.5%、LDH上昇8.5%などであった。〔再審査終了時〕
	重大な副作用
	1. 汎血球減少(0.8%)等の骨髄抑制
	汎血球減少、貧血、血小板減少、白血球減少、顆粒球減少等があらわれることがあるので、頻回に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には減量、休薬、中止等の適切な処置を行うこと。
	2. 間質性肺炎
	(0.3%) 
	発熱、咳嗽、呼吸困難、胸部X線異常、好酸球増多等を伴う間質性肺炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与など適切な処置を行うこと。
	その他の副作用
	消化器
	(5%以上) 
	悪心・嘔吐、食欲不振
	消化器
	(1~5%未満) 
	下痢、腹痛、口内炎
	消化器
	(1%未満) 
	下血、黒色便
	肝臓 
	(5%以上) 
	AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、LDH上昇、Al-P上昇
	肝臓 
	(1~5%未満) 
	総ビリルビン上昇
	肝臓 
	(1%未満) 
	γ-GTP上昇
	過敏症注)
	(1~5%未満) 
	発疹
	皮膚 
	(1~5%未満) 
	脱毛
	泌尿器
	(1~5%未満) 
	BUN上昇、クレアチニン上昇
	泌尿器
	(1%未満) 
	血尿
	その他
	(5%以上) 
	発熱、倦怠感
	その他
	(1%未満) 
	血清蛋白減少
	注)このような場合は投与を中止すること。
	高齢者への投与
	本剤は、主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能等の生理機能が低下していることが多いため、用量に留意して患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
	妊婦、産婦、授乳婦等への投与
	1.
	妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、投与しないことが望ましい。
	[動物実験(ラット、ウサギ)で催奇形作用が報告されている。]
	2.
	授乳中の婦人へ投与することを避け、やむを得ず投与する場合には、授乳を中止させること。
	[動物実験(ラット)で母乳中への移行が認められている。]
	小児等への投与
	小児に対する安全性は確立していないので、やむを得ず投与する場合は観察を十分に行い、慎重に投与すること。
	適用上の注意
	薬剤交付時:
	PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するように指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)
	その他の注意
	細菌を用いた復帰変異試験では、突然変異誘発性は陰性であったが、培養ヒトリンパ球を用いた染色体異常試験及びマウスを用いた小核試験では、染色体異常誘発能を有することが報告されている。
	薬物動態
	1. 血漿中濃度1)
	悪性腫瘍患者3名に1日1回100mgを5日間連続経口投与した時の血漿中の活性代謝物ara-C濃度のCmaxは初回及び5日投与後で、各々1.2ng/mL、2.3ng/mLであり、5日目の方が高値を示した。本剤を連続投与すると、ara-Cの血漿中濃度はほぼ一定に推移するものと推定された。
	5日間連日投与時の血漿中濃度の推移
	2. 排泄
	悪性腫瘍患者15名に1日1回100~900mgを5日間連続経口投与したとき、尿中には未変化体は排泄されず、活性代謝物のara-Cが投与量の0.5%以下、主要尿中代謝物としてara-Uが最大で23.2%排泄された。
	臨床成績
	本剤における臨床試験成績の概要は次のとおりである。2)
	
	 
	
		
			| 疾患名 | 寛解率 | 
		
			| 急性非リンパ性白血病 | 20.8%(11/53) | 
		
			| 骨髄異形成症候群(MDS) | 28.9%(13/45) | 
	
	薬効薬理
	1. 抗腫瘍作用3,4)
	本剤は、経口投与で、L1210白血病をはじめとする各種マウス腫瘍に延命効果を示す。この効果は投与スケジュールに依存せず総投与量に依存する。
	また、マウスP388白血病でアドリアマイシン、ダウノマイシン、マイトマイシンC、シスプラチン又はビンクリスチンとの2剤同時併用で顕著な相乗効果を示した。
	2. 作用機序5)
	本剤は、ara-Cのプロドラッグであり、体内で活性代謝物のara-Cに代謝された後、腫瘍細胞内でara-CTPとなり、DNAポリメラーゼを阻害することにより抗腫瘍作用を示す。
	有効成分に関する理化学的知見
	一般名:
	シタラビン オクホスファート水和物(Cytarabine Ocfosphate Hydrate)
	化学名:
	4-amin