査、肝機能検査、腎機能検査等)及び尿量のモニター等を行うこと。
(2)
本剤の投与後は患者の状態を十分に観察し、致命的な感染症の発現を抑制するため、抗菌剤投与等の感染症対策を行い、適切な無菌管理を行うこと。
(3)
本剤の投与後は輸血及び造血因子の投与等適切な支持療法を行うこと。
2.
本剤の投与により痙攣を起こす可能性があるため、あらかじめ抗痙攣薬の使用を考慮するなどの適切な措置を講ずること。
3.
本剤を使用する場合には、静脈閉塞性肝疾患の発現に注意すること。静脈閉塞性肝疾患の症状としてあらわれる体重増加、肝腫大又は肝の圧痛、腹水、黄疸等に注意すること(「副作用」の項参照)。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
イトラコナゾール1)
臨床症状・措置方法
本剤の血漿中濃度が上昇し、本剤の作用が増強することがある。
機序・危険因子
機序は不明であるが、本剤の血漿中濃度を上昇させることがある。
2. 薬剤名等
メトロニダゾール2)
臨床症状・措置方法
本剤の血漿中濃度が上昇し、本剤の作用が増強することがある。
機序・危険因子
機序は不明であるが、本剤の血漿中濃度を上昇させることがある。
副作用
副作用等発現状況の概要
・国内臨床試験
国内臨床試験において、安全性評価対象29例(同種移植27例、自家移植2例)中、副作用は全ての被験者に認められた。主な副作用は口内炎・舌炎24例(82.8%)、悪心23例(79.3%)、嘔吐19例(65.5%)、食欲不振19例(65.5%)、下痢・軟便19例(65.5%)、倦怠感15例(51.7%)であった。重症度がGrade3以上で、発現頻度が5%以上であった副作用は、食欲不振14例(48.3%)、悪心10例(34.5%)、γ-GTP上昇9例(31.0%)、ALT(GPT)上昇6例(20.7%)、発熱性好中球減少症5例(17.2%)、口内炎・舌炎4例(13.8%)、嘔吐3例(10.3%)、血糖上昇3例(10.3%)、血清カリウム低下3例(10.3%)、血圧上昇2例(6.9%)、下痢・軟便2例(6.9%)、血清アルブミン低下2例(6.9%)、発熱2例(6.9%)であった。
・海外臨床試験(成人)
成人を対象とした海外臨床試験において、安全性評価対象103例(同種移植61例、自家移植42例)中、副作用は全ての被験者に認められた。同種移植において、主な副作用は悪心57例(93.4%)、口内炎・舌炎57例(93.4%)、嘔吐54例(88.5%)、食欲不振40例(65.6%)、下痢・軟便39例(63.9%)、血清マグネシウム低下32例(52.5%)であった。重症度がGrade3以上で、発現頻度が5%以上であった副作用は、食欲不振24例(39.3%)、ビリルビン上昇18例(29.5%)、口内炎・舌炎16例(26.2%)、血糖上昇5例(8.2%)、静脈閉塞性肝疾患4例(6.6%)、ALT(GPT)上昇4例(6.6%)、悪心4例(6.6%)であった。一方、自家移植において、主な副作用は悪心39例(92.9%)、口内炎・舌炎36例(85.7%)、嘔吐35例(83.3%)、下痢・軟便25例(59.5%)、発熱24例(57.1%)であった。重症度がGrade3以上で、発現頻度が5%以上であった副作用は、食欲不振7例(16.7%)、ビリルビン上昇4例(9.5%)、口内炎・舌炎4例(9.5%)であった。
・海外臨床試験(小児)
小児を対象とした海外臨床試験において、安全性評価対象55例(同種移植28例、自家移植27例)中、副作用は46例(83.6%)に認められた。同種移植において、28例中19例(67.9%)に副作用が認められ、主な副作用は口内炎・舌炎13例(46.4%)、ALT(GPT)上昇9例(32.1%)、食欲不振9例(32.1%)、AST(GOT)上昇8例(28.6%)、γ-GTP上昇8例(28.6%)、嘔吐6例(21.4%)であった。重症度がGrade3以上で、発現頻度が5%以上であった副作用は、食欲不振9例(32.1%)、γ-GTP上昇5例(17.9%)、ALT(GPT)上昇4例(14.3%)、発熱性好中球減少症4例(14.3%)、肝腫大3例(10.7%)、口内炎・舌炎3例(10.7%)であった。一方、自家移植において、27例中27例(100%)に副作用が認められ、主な副作用は口内炎・舌炎27例(100%)、嘔吐19例(70.4%)、食欲不振18例(66.7%)、下痢・軟便16例(59.3%)、AST(GOT)上昇15例(55.6%)、ALT(GPT)上昇14例(51.9%)、腹痛14例(51.9%)、発熱13例(48.1%)、γ-GTP上昇9例(33.3%)、発熱性好中球減少症8例(29.6%)、悪心6例(22.2%)、腹水6例(22.2%)であった。重症度がGrade3以上で、発現頻度が5%以上であった副作用は、口内炎・舌炎21例(77.8%)、食欲不振18例(66.7%)、発熱性好中球減少症8例(29.6%)、発熱8例(29.6%)、下痢・軟便7例(25.9%)、肝腫大5例(18.5%)、腹痛4例(14.8%)、AST(GOT)上昇2例(7.4%)、ビリルビン上昇2例(7.4%)、胸水2例(7.4%)、嘔吐2例(7.4%)、吐血2例(7.4%)であった。なお、移植合併症に関する検討において、静脈閉塞性肝疾患が同種移植で2例(7.1%)および自家移植で4例(14.8%)に発現した。また、有害事象として、同種移植28例のうち14例(50.0%)に移植片対宿主病が発現した。
重大な副作用
1. 静脈閉塞性肝疾患(7.5%)
静脈閉塞性肝疾患があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
2. 感染症及び出血等
本剤投与後は重度の骨髄抑制状態となり、その結果感染症(22.5%)及び出血(頻度不明)等を引き起こし、致命的となることがあるので、本剤の投与後は患者の状態を十分に把握して適切な処置を行うこと。
3. ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明)
ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4. 痙攣(頻度不明)
ブスルファンは髄液移行性が高く、あらかじめ抗痙攣薬が投与されていない場合は10%以上の患者