p; アムルビシン(塩酸塩換算) アムルビシン(塩酸塩換算) アムルビシノール アムルビシノール アムルビシノール アムルビシノール
t1/2(α)
(hr) t1/2(β)
(hr) AUC0-24hr
(ng・hr/mL) t1/2
(hr) t1/2
(hr) AUC0-24hr
(ng・hr/mL) AUC0-24hr
(ng・hr/mL)
血漿 血漿 血漿 血漿 血球 血漿 血球
測定日
1日目 0.059~0.075 1.76~2.30 3296~4520 6.75,17.6※ 10.8~16.7 22~850 1273~2117
測定日
3日目 0.048~0.064 1.70~2.48 3017~5132 7.93~24.5 13.0~18.1 132~992 1895~2584
※n=2
表2 蛋白結合率
蛋白結合率(%)※ 蛋白結合率(%)※
添加濃度(μg/mL) 2 20
ヒト血漿 96.6±0.3 97.3±0.4
4%ヒト血清アルブミン 93.7±0.3 95.3±0.1
※3回の平均値±S.E.
臨床成績
1. 抗腫瘍効果
本剤の単独投与による後期第II相臨床試験成績は、表3のとおりであった。
(表3参照)
2. 骨髄機能抑制の発現及び回復時期
本剤の単独投与による非小細胞肺癌及び小細胞肺癌に対する後期第II相臨床試験4),5),6)における、白血球数、好中球数、血小板数の最低値、最低値到達までの期間及び回復までの期間は、表4のとおりであった。
(表4参照)
3. 最大耐量(MTD)及び用量規制毒性(DLT)
本剤の単独投与による非小細胞肺癌に対する第I-第II相臨床試験7)は、40mg/m2/日を第1用量レベルとし、次の用量レベルへの増量は5mg/m2/日ずつで実施され、最大耐量は50mg/m2/日、用量規制毒性(DLT)は白血球減少、好中球減少、血小板減少及び消化管障害(悪心・嘔吐、下血及び吐血)であった。
(参考)
本剤の単独投与による非小細胞肺癌及び小細胞肺癌に対する後期第II相臨床試験4),5),6)では、初回投与量45mg/m2/日より開始した。各クールの投与開始前及び減量は以下の規定に従った。
<投与開始前の規定>
・初回投与時:
投与前の臨床検査で白血球数4000/μL以上12000/μL以下、血小板数10万/μL以上、ヘモグロビン値10g/dL以上の骨髄機能が保持されている。
・次クール以降の投与時:
白血球数3000/μL以上、血小板数10万/μL以上に回復したことが確認されている。
<減量規定>
・投与後、白血球数が1000/μL未満で、それが4日以上持続した場合、又は血小板数の最低値が5万/μL未満の場合には、次クールの投与量を前クールよりも5mg/m2/日減量する。
臨床成績の表
表3 抗腫瘍効果
疾患名 CR率(%)
(CR/評価例) 奏効率(%)
(CR+PR/評価例)
非小細胞肺癌・試験-14) 1.6(1/61) 27.9(17/61)
非小細胞肺癌・試験-25) 0(0/60) 18.3(11/60)
小細胞肺癌6) 9.1(3/33) 75.8(25/33)
CR:complete response(著効)
PR:partial response(有効)
表4 骨髄機能抑制の発現及び回復時期(評価症例数:153例)
最低値(/μL)
[中央値(範囲)] 最低値到達までの期間(日)
[中央値(範囲)] 回復までの期間(日)
[中央値(範囲)]
白血球数 1900(150~5800) 13(7~19) 5(1~22)※1)
好中球数 545(0~3257) 14(4~21) 5(1~28)※2)
血小板数 10.0万(0.9万~31.6万) 13(5~32) 5(1~57)※3)
症例毎に各項目の最も低い値を示したクールについて集計
※1)白血球数が3000/μL以上に回復するまでの日数
※2)好中球数が1500/μL以上に回復するまでの日数
※3)血小板数が10万/μL以上に回復するまでの日数
薬効薬理
1. 抗腫瘍効果
アムルビシン塩酸塩は、マウス実験腫瘍株であるEhrlich固形癌、S-180肉腫、P-388、Lewis肺癌及びColon38について抗腫瘍効果を示した(in vivo)。8)また、ヌードマウス可移植性ヒト腫瘍株MX-1(乳癌由来)、LX-1及びLu-24(以上2細胞株は小細胞肺癌由来)、Lu-99、LC-6及びL-27(以上3細胞株は非小細胞肺癌由来)、SC-6、SC-9、St-4及び4-1ST(以上4細胞株は胃癌由来)に対して抗腫瘍効果を示した(in vivo)。8),9)
アムルビシン塩酸塩及び活性代謝物アムルビシノールはヒト腫瘍細胞株Calu-1やA549などの肺癌株及びMG-63などの骨肉腫株などに対して細胞増殖抑制活性を示した(in vitro)。10)
ドキソルビシン塩酸塩耐性P388細胞株は、アムルビシン塩酸塩及び活性代謝物アムルビシノールに交差耐性を示した(in vitro)。11)
2. 作用機序
アムルビシン塩酸塩及び活性代謝物アムルビシノールは、DNAインターカレーション活性、トポイソメラーゼII阻害作用、トポイソメラーゼIIによるcleavable complexの安定化を介したDNA切断作用、ラジカル産生作用を示した(in vitro)。12),1