輸液、ソリタ-T3号輸液、フィジオゾール3号輸液、アクチット注等である。
(4)
大塚糖液5%、マルトス輸液10%、アミノフリード輸液との配合については、調製後、速やかに使用すること。
3. 調製後
調製後は速やかに使用し、残液は廃棄すること。
4. 投与方法
注射液は30分以上かけて点滴静注すること。
その他の注意
1. 血中濃度モニタリング
長期間投与中の患者、高齢者、腎機能障害又は難聴のある患者あるいは腎障害、聴覚障害を起こす可能性のある薬剤(アミノグリコシド系抗生物質、ループ利尿剤等)を併用している患者においては、血中濃度をモニタリングするなど安全性の確保に配慮すること。
米国においては感染性心内膜炎・敗血症及び骨・関節感染症を対象とし、高用量を用いた臨床試験[投与量:6~30mg/kg(400~2,000mg)を初日は2回、2日目以降1日1回]で、トラフレベルの血中濃度が60μg/mL以上を示した症例に血清クレアチニンの異常変動の発現頻度が高かったことから、トラフレベルの血中濃度が60μg/mL以上になった場合には腎障害・聴覚障害等の副作用の発現に注意すること。
また、トラフレベルの血中濃度が20μg/mL以上で、一過性に肝機能検査値が軽度上昇したとの報告がある。
2. 腎機能障害患者への投与方法
本剤は主として腎臓から排泄され、腎機能障害患者では腎機能正常者よりも血中半減期が延長するので、投与量を調節して使用する必要がある。クレアチニン・クリアランスから投与量又は投与間隔を調節する目安は以下のとおりである。なお、血液透析あるいは腹膜透析を受けている患者への投与は、クレアチニン・クリアランスが10mL/min以下の患者と同様とする。
障害度:60≧Ccr>40
初期投与(3日目まで):腎機能正常者と等しい投与量
4日目以降:1日の用量を半減するかあるいは隔日に投与する。
障害度:40≧Ccr>10
初期投与(3日目まで):腎機能正常者と等しい投与量
4日目以降:1日の用量を1/3に減ずるかあるいは3日ごとに投与する。
障害度:10≧Ccr
初期投与(3日目まで):腎機能正常者と等しい投与量
4日目以降:1日の用量を1/5に減ずるかあるいは5日ごとに投与する。
3.
血液透析患者への投与に際しては、透析膜の種類によっては除去される場合もあるが、一般にテイコプラニンは血液透析によって除去されない場合が多いので、血中濃度をモニタリングするなどして必要なトラフレベルの血中濃度の確保に注意すること。
有効成分に関する理化学的知見
性 状
テイコプラニンは白色~淡黄白色の粉末である。
本品は水に溶けやすく、N,N-ジメチルホルムアミドにやや溶けにくく、アセトニトリル、メタノール、エタノール(95)、アセトン、酢酸(100)又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
一般名
テイコプラニン Teicoplanin
化学名(本質)
テイコプラニンA2-1、テイコプラニンA2-2、テイコプラニンA2-3、テイコプラニンA2-4、テイコプラニンA2-5及びテイコプラニンA3-1等の混合物
分子式
C72~89H68~99Cl2N8~9O28~33
分子量
1564.25~1893.68
構造式
取扱い上の注意
安定性試験1,2)
包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6ヵ月)の結果、テイコプラニン点滴静注用200mg「明治」及びテイコプラニン点滴静注用400mg「明治」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。
承認条件
本剤使用後の本剤耐性及びバンコマイシン耐性菌の出現状態を十分に調査し、医療関係者に情報提供すること。
包装
テイコプラニン点滴静注用200mg「明治」
1バイアル中 200mg(力価)含有 10バイアル
テイコプラニン点滴静注用400mg「明治」
1バイアル中 400mg(力価)含有 10バイアル
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
テイコプラニン点滴静注用200mg「明治」の安定性に関する資料(社内資料)
2)
テイコプラニン点滴静注用400mg「明治」の安定性に関する資料(社内資料)
文献請求先
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
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Meiji Seika ファルマ株式会社 くすり相談室
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製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
Meiji Seika ファルマ株式会社