認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うとともに横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること.
9. 痙攣
(頻度不明)
痙攣(強直間代性,ミオクロヌス,意識消失発作等)があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.
10. 急性腎不全,尿細管間質性腎炎
(頻度不明)
急性腎不全,尿細管間質性腎炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,乏尿等の症状や血中クレアチニン値上昇等の腎機能低下所見が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.
11. アレルギー性紫斑病
(頻度不明)
アレルギー性紫斑病があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.
12. 薬剤性過敏症症候群2)
(頻度不明)
初期症状として発疹,発熱がみられ,さらに肝機能障害,リンパ節腫脹,白血球増加,好酸球増多,異型リンパ球出現等を伴う遅発性の重篤な過敏症状があらわれることがあるので,観察を十分に行い,このような症状があらわれた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.投与中止後も発疹,発熱,肝機能障害等の症状が再燃あるいは遷延化することがあるので注意すること.
その他の副作用
下記のような副作用があらわれた場合には,症状に応じて適切な処置を行うこと.
過敏症
(頻度不明)
そう痒感,発疹注)
精神神経系
(頻度不明)
幻覚注),失見当識注),意識障害注),せん妄注),躁病注),眠気,振戦注),しびれ(感)注),錯感覚,めまい,頭痛,不眠
感覚器
(頻度不明)
耳鳴注),聴力低下注),嗅覚異常注),味覚異常(にがみ等)
消化器
(頻度不明)
口腔内びらん注),胸やけ,口渇,歯牙変色注),悪心,嘔吐,胃部不快感,腹部膨満感,腹痛,下痢,食欲不振,軟便,口内炎,舌炎,舌変色
血液
(頻度不明)
好酸球増多
肝臓
(頻度不明)
AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,γ-GTP上昇,LDH上昇,ALP上昇
筋・骨格
(頻度不明)
筋肉痛注)
その他
(頻度不明)
浮腫,カンジダ症注),動悸注),発熱,CK(CPK)上昇注),脱毛,頻尿,低血糖注),けん怠感
後天性免疫不全症候群(エイズ)に伴う播種性マイコバクテリウム・アビウムコンプレックス(MAC)症を対象とした試験で認められた副作用
精神神経系
(頻度不明)
頭痛,めまい,激越,神経過敏症,感覚異常,痙攣,妄想,幻覚,運動過多,躁病反応,偏執反応,末梢神経炎,精神病,不眠症
感覚器
(頻度不明)
味覚倒錯,難聴,耳鳴,味覚喪失,結膜炎,味覚減退
皮膚
(頻度不明)
そう痒感,斑状丘疹状皮疹,ざ瘡,帯状疱疹,紫斑皮疹,光線過敏性反応,発汗,発疹
消化器
(頻度不明)
鼓腸放屁,消化不良,便秘,おくび,口渇,舌炎,舌変色,下痢,悪心,食欲不振,腹痛,嘔吐,逆流性食道炎
血液
(頻度不明)
白血球減少,貧血,再生不良性貧血,好中球減少,骨髄機能不全
肝臓
(頻度不明)
AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,胆汁うっ滞性黄疸,肝炎,ビリルビン上昇,肝機能異常,γ-GTP上昇,ALP上昇
腎臓
(頻度不明)
BUN上昇,クレアチニン上昇,急性腎不全,腎機能障害
生殖器
(頻度不明)
腟カンジダ症,子宮頸部上皮異形成
筋・骨格
(頻度不明)
筋肉痛,関節痛
その他
(頻度不明)
無力症,アミラーゼ上昇,カンジダ症,疼痛,しゃっくり,発熱,胸痛,さむけ,酵素上昇,高脂血症,トリグリセリド上昇,高尿酸血症,低カリウム血症,徐脈
注) あらわれた場合には投与を中止すること。
高齢者への投与
一般に高齢者では,生理機能が低下しており,高い血中濃度が持続するおそれがあるので,慎重に投与すること.
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
1.
動物実験で,母動物に毒性があらわれる高用量において,胎児毒性(心血管系の異常,口蓋裂,発育遅延等)が報告されているので,妊婦又は妊娠している可能性のある女性には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.
なお,国外における試験で次のような報告がある.SD系ラット(15~150mg/kg/日)及びCD-1系マウス(15~1,000mg/kg/日)において,それぞれ母動物に毒性があらわれる最高用量でラット胎児に心血管系異常並びにマウス胎児に口蓋裂が認められた.また,サル(35~70mg/kg/日)において,母動物に毒性があらわれる70mg/kg/日で9例中1例に低体重の胎児がみられたが,外表,内臓,骨格には異常は認められなかった.
2.
ヒト母乳中へ移行することが報告されているので,授乳中の女性には,本剤投与中は授乳を避けさせること.
なお,動物実験(ラット)の乳汁中濃度は,血中濃度の約2.5倍で推移した.
小児等への投与
低出生体重児及び新生児に対する安全性は確立していない(使用経験がない).
適用上の注意
1. レジオネラ肺炎の治療において単独で使用することが望ましいが,患者の症状に応じて併用が必要な場合には以下の報告を参考に併用する薬剤の特徴を考慮し選択すること.
(1)
中等症以上の患者にリファンピシンと併用し有効との報告がある.
(2)
in vitro 抗菌力の検討において,本剤とレボフロキサシン水和物又はシプロフロキサシンとの併用効果(相乗ないし相加作用)が認められたとの報告がある.
2. 投与時
健常人での薬物動態試験で天然ケイ酸アルミニウムと併用した場合,本剤の吸収が低下するとの報告がある.
3. 薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること(PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている).
4. 調製方法〔DS10%小児用〕
用時調製の製剤であるので,調製後の保存を避ける.やむを得ず保存する必要がある場合は冷蔵庫に保存し,できる限り速やかに