ム
ミダゾラム 等
ジソピラミド
エプレレノン
エレトリプタン臭化水素酸塩
カルシウム拮抗剤(CYP3A4で代謝される薬剤)
ニフェジピン
ベラパミル塩酸塩 等
ジエノゲスト
ホスホジエステラーゼ5阻害剤
シルデナフィルクエン酸塩
タダラフィル[シアリス]等
クマリン系抗凝血剤
ワルファリンカリウム等
オキシコドン塩酸塩水和物
フェンタニル/フェンタニルクエン酸塩
臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性があるので,異常が認められた場合には,投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと.
機序・危険因子
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により,上記薬剤の代謝が阻害される.
薬剤名等
抗凝固剤
(CYP3A4で代謝され,P-糖蛋白質で排出される薬剤)
アピキサバン
リバーロキサバン
臨床症状・措置方法
本剤の未変化体の血中濃度上昇による作用の増強等の可能性がある.
また,イトラコナゾール,サキナビルメシル酸塩,デラビルジンメシル酸塩の併用においては,これら薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある.
異常が認められた場合には,投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと.
機序・危険因子
本剤のCYP3A4及びP-糖蛋白質に対する阻害作用により,上記薬剤の代謝及び排出が阻害される.
薬剤名等
抗凝固剤
(P-糖蛋白質で排出される薬剤)
ダビガトランエテキシラート
臨床症状・措置方法
本剤の未変化体の血中濃度上昇による作用の増強等の可能性がある.
また,イトラコナゾール,サキナビルメシル酸塩,デラビルジンメシル酸塩の併用においては,これら薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある.
異常が認められた場合には,投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと.
機序・危険因子
本剤のP-糖蛋白質に対する阻害作用により,ダビガトランエテキシラートの排出が阻害される.
薬剤名等
イトラコナゾール
HIVプロテアーゼ阻害剤
サキナビルメシル酸塩
リトナビル等
デラビルジンメシル酸塩
臨床症状・措置方法
本剤の未変化体の血中濃度上昇による作用の増強等の可能性がある.
また,イトラコナゾール,サキナビルメシル酸塩,デラビルジンメシル酸塩の併用においては,これら薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある.
異常が認められた場合には,投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと.
機序・危険因子
本剤と上記薬剤のCYP3A4に対する阻害作用により,相互に代謝が阻害される.
薬剤名等
リファブチン
エトラビリン
臨床症状・措置方法
上記薬剤の血中濃度上昇に伴う作用の増強等の可能性がある.
また,本剤の未変化体の血中濃度が低下し,活性代謝物の血中濃度が上昇し,本剤の作用が減弱する可能性がある.
異常が認められた場合には,投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと.
機序・危険因子
本剤のCYP3A4に対する阻害作用により,上記薬剤の代謝が阻害される.
また,上記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により,本剤の代謝が促進される.
薬剤名等
リファンピシン
エファビレンツ
ネビラピン
臨床症状・措置方法
本剤の未変化体の血中濃度が低下し,活性代謝物の血中濃度が上昇する可能性がある.本剤の作用が減弱する可能性があるので,投与量の調節や中止等の適切な処置を行うこと.
機序・危険因子
上記薬剤のCYP3A4に対する誘導作用により,本剤の代謝が促進される.
副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない (再審査対象外).
重大な副作用
1. *ショック,アナフィラキシー
(頻度不明)
ショック,アナフィラキシー(呼吸困難,痙攣,発赤等)を起こすことがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.
2. **QT延長,心室頻拍(Torsades de pointesを含む), 心室細動
(頻度不明)
QT延長,心室頻拍(Torsades de pointesを含む),心室細動があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.なお,QT延長等の心疾患のある患者,低カリウム血症のある患者においては特に注意すること(「慎重投与」の項参照).
3. 劇症肝炎,肝機能障害,黄疸,肝不全
(頻度不明)
劇症肝炎,AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP,LDH,ALPの上昇等を伴う肝機能障害,黄疸,肝不全があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.
4. 血小板減少,汎血球減少,溶血性貧血,白血球減少,無顆粒球症
(頻度不明)
血小板減少,汎血球減少,溶血性貧血,白血球減少,無顆粒球症があらわれることがあるので,定期的に検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.
5. *中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN),皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群),多形紅斑
(頻度不明)
中毒性表皮壊死融解症,皮膚粘膜眼症候群,多形紅斑があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと.
6. PIE症候群・間質性肺炎
(頻度不明)
発熱,咳嗽,呼吸困難,胸部X線異常,好酸球増多等を伴うPIE症候群・間質性肺炎があらわれることがあるので,このような症状があらわれた場合には,投与を中止し,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと.
7. 偽膜性大腸炎,出血性大腸炎
(頻度不明)
偽膜性大腸炎,出血性大腸炎等の重篤な大腸炎があらわれることがあるので,腹痛,頻回の下痢があらわれた場合には,投与を中止し,適切な処置を行うこと.
8. 横紋筋融解症
(頻度不明)
筋肉痛,脱力感,CK(CPK)上昇,血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が