囲:301~981日)であった。(最終報告時)
2. *海外臨床試験(二重盲検比較試験)
既治療の慢性特発性血小板減少性紫斑病患者(血小板数が30,000/μL未満)197例を対象として、本剤25、50又は75mgを1日1回空腹時に、26週間投与する二重盲検試験を実施した(本剤135例、プラセボ62例)。投与は50mgから開始し、血小板数に応じて25、50又は75mgに用量調節した。その結果、本剤群のプラセボ群に対する血小板数増加効果のオッズ比[99%信頼区間]は8.2[3.59,18.73]であり、有意に高かった(p<0.001)。また、本剤群の血小板数(中央値)は、投与1週目より増加し、投与2~26週目まで50,000/μLを超えて推移した(図-4)。本剤投与により出血症状(WHO Bleeding Scaleを用いて評価、Grade2~4)が認められた患者の割合について、本剤群のプラセボ群に対するオッズ比[95%信頼区間]は0.35[0.19,0.64]であり、本剤群の方が有意に低下した(p<0.001)。(本剤の国内承認用量は12.5~50mgを1日1回投与である。)
薬効薬理
1. 作用機序1)
ヒトトロンボポエチン受容体との特異的な相互作用を介して、トロンボポエチンのシグナル伝達経路の一部を活性化することにより骨髄前駆細胞から巨核球に至る過程における細胞の増殖及び分化を促進させ、その結果として血小板数を増加させる。
2. 血小板産生促進作用1)
(1)
In vitroにおいて、ヒト巨核球系細胞株の増殖を促進させ、ヒト骨髄前駆細胞の巨核球への分化を誘導した。
(2)
チンパンジーへの5日間経口投与により、最終投与の6~10日後に血小板数は約2倍に増加した。
3. 正常血小板機能に及ぼす影響2)
ヒト正常血小板においてアデノシン二リン酸誘発の血小板凝集に影響を及ぼさず、P-セレクチンの発現を誘導しなかった。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
エルトロンボパグ オラミン(Eltrombopag Olamine)
化学名
3′-{(2Z)-2-[1-(3,4-Dimethylphenyl)-3-methyl-5-oxo-1,5-dihydro-4H-pyrazol-4-ylidene]hydrazino}-2′-hydroxybiphenyl-3-carboxylic acid bis(2-aminoethanol)
分子式
C25H22N4O4・2(C2H7NO)
分子量
564.63
構造式
性状
赤色~褐色の粉末
分配係数(log P)
4.05
承認条件
国内での治験症例が極めて限られていることから、製造販売後、一定数の症例に係るデータが集積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。
包装
レボレード錠12.5mg:70錠(7錠×10)両面アルミニウムPTP
レボレード錠25mg:70錠(7錠×10)両面アルミニウムPTP
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
Erickson-Miller C.L.,et al.:Stem Cells,27,424-430(2009)
2)
Erhardt J.A.,et al.:Exp Hematol,37,1030-1037(2009)
文献請求先
グラクソ・スミスクライン株式会社
〒151-8566 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-6-15
カスタマー・ケア・センター
TEL:0120-561-007(9:00~18:00/土日祝日及び当社休業日を除く)
FAX:0120-561-047(24時間受付)
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
グラクソ・スミスクライン株式会社