Remicade for I.V. Infusion100 (インフリキシマブ(遺伝子組換え))
製薬会社:田辺三菱製薬株式会社 |
640462006 |
2011-8 |
英名: |
Remicade for I.V. Infusion100 |
一般名: |
インフリキシマブ(遺伝子組換え)(infliximab(genetical recombination)) |
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この薬の作用と効果について
・各種疾患の免疫異常の原因とされているTNFα(ティー・エヌ・エフ・アルファ)の働きを抑えることにより、炎症をしずめ、症状を改善します。
・関節リウマチ、ベーチェット病による難治性網膜ぶどう膜炎、乾癬、強直性脊椎炎、クローン病、潰瘍性大腸炎に用いられます。 |
注射の前に確認すること
・次のような人は注射のまえに主治医に申し出てください:
以前に薬を飲んで、または注射を受けて、発しんやかゆみなどが出たことがある。感染症(敗血症等)にかかっている。現在または過去に結核にかかったことがある。本人または家族が脱髄疾患(多発性硬化症等)になったことがある。うっ血性心不全と診断されたことがある。癌の治療をうけている。最近ワクチンを接種した。過去にこの注射をうけたことがある。
・この注射を行う期間:
症状をみながら投与の間隔を決めていきます。
・注射の方法:
通常、注射用水で溶かした後、生理食塩液で薄めて2時間以上かけて点滴で静脈内に注射します。
・その他:
授乳中、妊娠中または妊娠の可能性がある方は申し出てください。 |
副作用について
・薬は人によって、目的の効果以外に、望ましくない作用が出る場合もあります。
◎次のような症状に気づいたら、すぐに主治医や薬剤師、看護師に申し出てください:
<敗血症、肺炎、真菌感染症等の日和見感染症>寒気、発熱、ふるえを伴う急激な高熱、頭痛、嘔吐、頻脈、咳、痰、息切れ、呼吸困難、筋肉痛、関節痛、血圧下降
<結核(肺外結核を含む)>からだがだるい、微熱、持続する咳
<重篤なinfusion reaction(投与中あるいは投与終了後2時間以内の反応)>呼吸困難、発作的な息切れ、喘鳴(ヒューヒュー音)、短時間呼吸が停止する、頭痛、頭重、めまい、立ちくらみ、肩こり、動悸、脱力、まぶた・口唇・舌のはれ、皮ふや粘膜(特に唇、手足の爪)が青紫色~暗紫色になる、発熱、じん麻疹
<遅発性過敏症(注射後3日以上経過後の過敏症)>発しん、発熱、かゆみ、手や顔のむくみ、じん麻疹、頭痛
<脱髄疾患(多発性硬化症、視神経炎、横断性脊髄炎、ギラン・バレー症候群等)>けいれん、両足のしびれ・まひ、脱力、知覚異常、眼を自由に動かせない、二重に見える、目のかすみ、視力低下、大便がでにくい、尿がでにくい
<間質性肺炎>発熱、咳、呼吸困難
<肝機能障害>全身けん怠感、食欲不振、皮ふや白目が黄色くなる
<抗dsDNA抗体の陽性化を伴うループス様症候群>関節痛、筋肉痛、皮疹
<血液障害>全身けん怠感、頭重、頭痛、めまい、耳鳴り、階段や坂を上る時の息切れ、動悸、鼻血、歯ぐきの出血、皮下出血、月経出血の増加、手足などの皮下出血、発熱、のどの痛み
◆次のような症状に気づいたら、早めに主治医や薬剤師、看護師に相談してください:
<咽喉頭炎>のどが赤くはれる、<血尿>尿に血が混じる、<悪心>はきけ
◇上記のほかに次のような副作用が出ることがあります:
<膀胱炎>頻尿、排尿痛、残尿感、下腹部痛、尿がにごる、<口内炎>口の中の粘膜が荒れ、赤く中が白い小さな潰瘍ができて痛む、<胸痛>胸が痛む
・他にもからだの異常を感じたら、主治医や薬剤師、看護師に相談してください。 |
注射のあとに注意していただくこと
・この薬は効果が長期間持続し、また免疫力を低下させるため感染症にかかりやすくなる場合があります。日常生活で無理はやめて、睡眠をしっかりとってください。かぜのような症状を感じたり咳や痰が続いた時は必ず主治医に相談してください。
その他
・インフルエンザなどのワクチン接種については、主治医に相談してください。
・この薬は、製造工程においてウシ由来成分を使用しています。現在までにこの薬の注射により伝達性海綿状脳症(TSE)が伝播したとの報告はありませんが、このリスクを完全に否定することはできません。 |
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