IBULIEF I.V. INJECTION 20mg(Ibuprofen L-Lysine) 布洛芬L-赖氨酸注射剂,イブリーフ静注20mg
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作成又は改訂年月
2018年1月作成 (第1版)
日本標準商品分類番号
872190
薬効分類名
未熟児動脈管開存症治療剤
承認等
イブリーフ静注20mg
販売名コード
2190417A1029
承認・許可番号
承認番号23000AMX00017
商標名
IBULIEF I.V. INJECTION 20mg
薬価基準収載年月
2018年4月
販売開始年月
2018年6月
貯法・使用期限等
貯法
微生物の混入を防ぐことのできる気密容器、室温・遮光保存
使用期限
製造後3年
規制区分
処方箋医薬品注)
注)注意─医師等の処方箋により使用すること
組成
成分・含量
1バイアル(2mL)中
イブプロフェン L-リシン34.18mg
(イブプロフェンとして20mg)
添加物
pH調節剤
性状
剤形
水性注射剤
色
無色澄明
pH
6.0~8.0
浸透圧比
生理食塩液に対する比:約0.3
その他
無菌製剤
一般的名称
イブプロフェン L-リシン注射液
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1. 動脈管依存性の先天性心疾患(肺動脈閉鎖、ファロー四徴症、大動脈縮窄症等)のある患者[これらの患者では、十分な肺又は全身血流確保のために、動脈管の開存が必要であり、本剤による動脈管の閉鎖はこれらの症状を悪化させるおそれがある。]
2. 重篤な腎機能障害のある患者[血管拡張性のプロスタグランジンによって腎血流が維持されている患者では、本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、腎機能障害が悪化するおそれがある。]
3. 高度の黄疸のある患者[ビリルビンの血中濃度が上昇し、黄疸が悪化するおそれがある。]
4. 消化管出血のある患者[プロスタグランジン合成阻害作用に基づくとされる胃粘膜防御能の低下により、消化管出血が悪化するおそれがある。]
5. 壊死性腸炎又はその疑いのある患者[壊死性腸炎が悪化するおそれがある。]
6. 頭蓋内出血のある患者[頭蓋内出血が悪化するおそれがある。]
7. 血小板減少症の患者[血小板減少症が悪化するおそれがある。]
8. 血液凝固障害のある患者[血小板凝集能を抑制するため、血液凝固障害が悪化するおそれがある。]
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
下記疾患で保存療法(水分制限、利尿剤投与等)が無効の場合未熟児動脈管開存症
効能又は効果に関連する使用上の注意
未熟性を伴う新生児に対して投与すること。
用法及び用量
通常3回、イブプロフェンとして初回は10mg/kg、2回目及び3回目は5mg/kgを15分以上かけて24時間間隔で静脈内投与する。
用法及び用量に関連する使用上の注意
1. 投与時間の上限は1時間を目安とすること。
2. 無尿又は著しい乏尿(尿量:0.6mL/h/kg未満)が明らかな場合は2回目又は3回目の投与を行わないこと。
3. 初回又は2回目の投与後、動脈管の閉鎖が得られた場合は、再開通の可能性と副作用のリスクを慎重に検討した上で投与継続の要否を検討すること。
4. 本剤を希釈して投与する場合は、日本薬局方ブドウ糖注射液(5又は10%)又は日本薬局方生理食塩液を用いること。
5. 中心静脈栄養と同じ静脈ラインで投与する際は、中心静脈栄養を中断し、日本薬局方ブドウ糖注射液(5又は10%)又は日本薬局方生理食塩液を本剤の投与前後15分間かけて静脈内投与すること。
使用上の注意
重要な基本的注意
1. 本剤の使用にあたっては、最新の治療ガイドラインを参考にすること。
2. 新生児医療及び未熟児動脈管開存症患者の管理に習熟した医師が使用するか、又はそれら医師の監督下で使用すること。
3. 腎障害、尿量減少、重篤な無尿を起こすことがあるので、定期的に腎機能に関する検査を行うこと。
4. イブプロフェンはアルブミン結合部位からビリルビンを置換させることがあるので、総ビリルビンの上昇がみられる患者では、黄疸の発現に注意し、慎重に投与すること。
5. 他のプロスタグランジン合成阻害剤と同時に投与しないこと。
相互作用
相互作用の概略
本剤は、主として肝代謝酵素CYP2C9によって代謝される。
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
利尿剤
フロセミド、ヒドロクロロチアジド等
臨床症状・措置方法利尿作用を減弱させるおそれがある。
機序・危険因子本剤のプロスタグランジン合成阻害作用により、水・ナトリウムの体内貯留が生じるためと考えられる。
2. 薬剤名等
副腎皮質ステロイド剤
プレドニゾロン等
臨床症状・措置方法消化管出血の発現が高まるおそれがある。