NESINA Tablets 25mg./12.5mg/6.25mgネシーナ錠25mg/12.5mg/6.25mg
ネシーナ(アログリプチン安息香酸塩)
ネシーナ(武田薬品、主成分アログリプチン安息香酸塩、薬価 25mg錠 = 207.8円)は、2型糖尿病に対する効能をもつ薬です。
ネシーナは、食事療法?運動療法や、これらの療法に糖尿病治療薬(αグルコシダーゼ阻害剤、チアゾリジン系薬剤、スルホニルウレア系薬剤、ビグアナイド系薬剤)を追加した治療において十分な効果が得られない場合に使われます。ネシーナは、単独で使用されるだけでなく、これら糖尿病治療薬との併用薬としても用いられます。
糖尿病は、血液中のブドウ糖の量(血糖値)が長期間に渡って高くなり、全身の臓器に傷害が起こる病気です。糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病の2種類があります。ネシーナは、2型糖尿病の治療に用いられます。
1型糖尿病は、血糖値を下げるホルモン「インスリン」を産生する膵臓のβ細胞が何らかの原因で障害を受け、インスリンが産生できなくなることで起こります。一方、2型糖尿病は、インスリンの分泌量が減ったり、全身の細胞におけるインスリンの効き目が悪くなることで起こります。
ネシーナは、インスリン分泌を高めることで血糖値を低下させます。古くから用いられているスルホニルウレア系の薬剤は、膵臓β細胞に直接働きかけてインスリンを分泌させます。一方、ネシーナはこれらの薬剤とは異なり、直接膵臓β細胞に働きかけるわけではありません。
ネシーナは、膵臓のβ細胞にインスリン分泌を起こさせる「GLP-1」というホルモンの分解を止めてGLP-1の作用を強め、インスリン分泌を高めます。
ネシーナが標的とする生体分子は、DPP4(Dipeptidyl Peptidase-4)という酵素で、GLP-1を分解する作用があります。食事によって食べ物が消化管に入ると、腸管からGLP-1が分泌され、これが膵臓β細胞を刺激してインスリン分泌を更新させます。ネシーナは、この酵素の作用を止めるので、GLP-1の作用が長いこと持続してインスリンの分泌が長時間続きます。そして、インスリンの分泌が高められることで、血糖値が低い値に安定させることができるというわけです。
この作用機序からわかる通り、ネシーナは、インスリンが産生できなくなった細胞には効力を示しません。そのため、ネシーナは1型糖尿病には使用されず、インスリン分泌能力が残っている2型糖尿病に対して使用されます。
ネシーナのようにDPP4を阻害する薬剤はDPP4阻害剤とよばれ、現在、ジャヌビア(万有製薬、主成分シタグリプチン)を始めとした多くの薬剤が、それぞれが持つ特徴に従って処方されています。
品名
英文:NESINA Tablets 25mg./12.5mg/6.25mg
ネシーナ錠25mg/12.5mg/6.25mg
片25mg/12.5mg/6.25mg
日文:ネシーナ錠25mg/12.5mg/6.25mg 中文:新浪片25mg/12.5mg/6.25mg
有效成分
英文:Alogliptin Benzoate
日文:アログリプチン安息香酸塩
中文:吡格列酮苯酸酯
生产厂家:武田制药
适合病症:2型糖尿病
批准上市时间:2010年6月
商品条码:
药品形状:片剂
有效成分量:1片/25mg/12.5mg/6.25mg
効能又は効果
2型糖尿病
ただし、下記のいずれかの治療で十分な効果が得られない場合に限る。
(1)食事療法、運動療法のみ
(2)食事療法、運動療法に加えてα-グルコシダーゼ阻害剤を使用
(3)食事療法、運動療法に加えてチアゾリジン系薬剤を使用
(4)食事療法、運動療法に加えてスルホニルウレア系薬剤を使用
(5)食事療法、運動療法に加えてビグアナイド系薬剤を使用
効能又は効果に関連する使用上の注意
糖尿病の診断が確立した患者に対してのみ適用を考慮すること。糖尿病以外にも耐糖能異常?尿糖陽性等、糖尿病類似の症状(腎性糖尿、甲状腺機能異常等)を有する疾患があることに留意すること。
用法及び用量
通常、成人にはアログリプチンとして25mgを1日1回経口投与する。
用法及び用量に関連する使用上の注意
中等度以上の腎機能障害患者では、排泄の遅延により本剤の血中濃度が上昇するため、腎機能の程度に応じて、投与量を適宜減量すること。(【薬物動態】の項参照)
中等度以上の腎機能障害患者における投与量
末期腎不全患者については、血液透析との時間関係は問わない。
※ : Ccrに相当する換算値(年齢60歳、体重65kg)
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
次に掲げる患者又は状態
(1)
中等度以上の腎機能障害のある患者又は透析中の末期腎不全患者(<用法?用量に関連する使用上の注意>、【薬物動態】の項参照)
(2)
心不全(NYHA分類III~IV)のある患者
[使用経験がなく安全性が確立していない。]
(3)
スルホニルウレア剤を投与中の患者
[他のDPP-4阻害剤で、併用により重篤な低血糖症が報告されている。(「重要な基本的注意」、「相互作用」、「副作用」の項参照)]
(4)
脳下垂体機能不全又は副腎機能不全
[低血糖を起こすおそれがある。]
(5)
栄養不良状態、飢餓状態、不規則な食事摂取、食事摂取量の不足又は衰弱状態
[低血糖を起こすおそれがある。]
(6)
激しい筋肉運動
[低血糖を起こすおそれがある。]
(7)
過度のアルコール摂取者
[低血糖を起こすおそれがある。]
重要な基本的注意
1.
本剤は他の糖尿病用薬と併用した場合に低血糖症状を起こすおそれがあるので、これらの薬剤との併用時には患者に対し低血糖症状及びその対処方法について十分説明し、注意を喚起すること。特にスルホニルウレア剤と併用する場合、低血糖のリスクが増加するおそれがある。スルホニルウレア剤による低血糖のリスクを軽減するため、スルホニルウレア剤と併用する場合には、スルホニルウレア剤の減量を検討すること。(「慎重投与」、「相互作用」、「重大な副作用」の項参照)
2.
本剤の適用はあらかじめ糖尿病治療の基本である食事療法、運動療法を十分に行ったうえで効果が不十分な場合に限り考慮すること。
3.
本剤投与中は、血糖を定期的に検査するとともに、経過を十分に観察し、本剤を2~3ヵ月投与しても効果が不十分な場合には、より適切と考えられる治療への変更を考慮すること。
4.
投与の継続中に、投与の必要がなくなる場合があり、また、患者の不養生、感染症の合併等により効果がなくなったり、不十分と