BESTCALL INTRAMUSCULAR 0.5Gm.(Cefmenoxime Hydrochloride)盐酸头孢甲肟,ベストコール筋注用0.5g
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作成又は改訂年月
**2016年10月改訂(第11版)
*2015年7月改訂
日本標準商品分類番号
876132
日本標準商品分類番号等
再審査結果公表年月(最新)
1990年9月
再評価結果公表年月(最新)
2004年9月
薬効分類名
セフェム系抗生物質製剤
承認等
販売名
ベストコール筋注用0.5g
販売名コード
6132413E1027
承認・許可番号
承認番号
(57EM)1483
商標名
BESTCALL INTRAMUSCULAR 0.5Gm.
薬価基準収載年月
1983年2月
販売開始年月
1983年2月
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
外箱に表示の使用期限内に使用すること。
(使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。)
規制区分
処方箋医薬品注1)
注1)処方箋医薬品:注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
1バイアル中の有効成分
セフメノキシム塩酸塩 0.5g(力価)
添加物
無水炭酸ナトリウム 116.5mg
性状
性状
白色~淡黄色の粉末
筋注用溶解液(添付)
1管中日本薬局方メピバカイン塩酸塩注射液(0.5w/v%)3mLを含有
pH
6.4~7.9(3mL筋注用溶解液にて溶解時)
浸透圧比(生理食塩液に対する比)
約4(3mL筋注用溶解液にて溶解時)
一般的名称
注射用セフメノキシム塩酸塩(略号:CMX)
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1.
本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
2.
低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児
3.
メピバカイン塩酸塩又はアニリド系局所麻酔剤に対し過敏症の既往歴のある患者
原則禁忌
(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)
本剤の成分又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
効能又は効果
<適応菌種>
セフメノキシムに感性のレンサ球菌属、肺炎球菌、大腸菌、シトロバクター属、クレブシエラ属、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、ペプトストレプトコッカス属、バクテロイデス属
<適応症>
敗血症
外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染
膀胱炎、腎盂腎炎
腹膜炎
胆嚢炎、胆管炎、肝膿瘍
バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎
用法及び用量
成人にはセフメノキシム塩酸塩として1日1~2g(力価)を2回に分けて筋肉内に注射する。
筋肉内注射に際しては、添付のベストコール筋注用溶解液に溶解して用いる。
用法及び用量に関連する説明
<注射液の調製法>
ベストコール筋注用は溶解補助剤として無水炭酸ナトリウムを含有し、溶解時に炭酸ガスを発生するため、減圧バイアルにしてある。
溶解にあたっては、溶解方法説明書きをよく読むこと。
用法及び用量に関連する使用上の注意
1.
高度の腎障害のある患者には、投与量・投与間隔の適切な調節をするなど慎重に投与すること。(【薬物動態】の項参照)
2.
本剤の使用にあたっては、耐性菌の発現等を防ぐため、原則として感受性を確認し、疾病の治療上必要な最少限の期間の投与にとどめること。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
2.
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
3.
高度の腎障害のある患者[高い血中濃度が持続することがある。](【薬物動態】の項参照)
4.
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
5.
経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者、全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。]
重要な基本的注意
本剤によるショック、アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので、次の措置をとること。1)
(1)
事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお、抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。
(2)
投与に際しては、必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。
(3)
投与開始から投与終了後まで、患者を安静の状態に保たせ、十分な観察を行うこと。特に、投与開始直後は注意深く観察すること。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
利尿剤
フロセミド等
臨床症状・措置方法
他のセフェム系抗生物質で併用による腎障害増強作用が報告されているので、併用する場合には腎機能に注意すること。
機序・危険因子
機序は不明であるが、利尿時の脱水による血中濃度の上昇等が考えられている。
2. 薬剤名等
エタノール(飲酒)
臨床症状・措置方法
飲酒等のエタノール摂取により、紅潮、悪心、頻脈、多汗、頭痛等があらわれることがあるので、投与期間中及び投与後少なくとも1週間は飲酒等のエタノール摂取を避けること。
機序・危険因子
エタノール摂取24時間前に本剤を投与した試験(健康成人)で血中アセトアルデヒドの蓄積とジスルフィラム様作用が認められている。2)
副作用
副作用等発現状況の概要
承認時までの調査では、3,162例(静注、点滴静注、筋注を含む)中249例(7.9%)に、製造販売後の使用成績調査(再審査終了時点)では24,604例(静注、点滴静注、筋注を含む)中1,202例(4.9%)に臨床検査値の異常を含む副作用が認められている。
以下の副作用は上記の調査あるいは自発報告等で認められたものである。