CATALIN FOR OPHTHALMIC 0.005%(Pirenoxine)カタリン点眼用0.005%
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作成又は改訂年月
**2012年5月改訂(第9版)
*2011年1月改訂
日本標準商品分類番号
871319
日本標準商品分類番号等
再評価結果公表年月(最新)
1984年6月
薬効分類名
老人性白内障治療剤
承認等
カタリン点眼用0.005%
販売名コード
1319706Q2039
承認・許可番号
承認番号
21900AMX01690
商標名
CATALIN FOR OPHTHALMIC 0.005%
薬価基準収載年月
2007年12月
販売開始年月
1958年12月
貯法・使用期限等
貯法等
【取扱い上の注意】の項参照
**使用期限
製造後3年(溶解後の使用期限は【取扱い上の注意】の項参照)
組成
錠剤(1錠)
成分・含量(1錠中)
ピレノキシン0.75mg
錠剤(1錠)
添加物
タウリン、ホウ酸、ホウ砂
溶解液(15mL)
添加物
ホウ酸、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、塩化カリウム、水酸化ナトリウム
添付の溶解液に溶解後
成分・含量(1mL中)
ピレノキシン0.05mg
性状
錠剤(1錠)
色
だいだい黄色
溶解液(15mL)
色
無色澄明
添付の溶解液に溶解後
剤形
水性点眼剤
添付の溶解液に溶解後
色
黄色澄明
添付の溶解液に溶解後
pH
5.5~6.5
その他
無菌製剤
一般的名称
ピレノキシン点眼剤
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
初期老人性白内障
用法及び用量
錠剤を添付溶解液に用時溶解し、1回1~2滴を1日3~5回点眼する。
※錠剤の溶解方法については裏面をご参照ください。
使用上の注意
副作用
副作用等発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
副作用等発現状況の概要の表
頻度不明 |
過敏症注) |
眼瞼炎、接触皮膚炎 |
*眼注) |
びまん性表層角膜炎、結膜充血、結膜炎、刺激感、そう痒感、霧視、眼脂、流涙、眼痛、眼の異常感、眼の異物感 |
注) 発現した場合には、投与を中止すること。
適用上の注意
1.
投与経路
点眼用にのみ使用すること。
2.
投与時
点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
薬物動態
(参考)眼内移行<ウサギ>
ウサギに3Hでラベルしたカタリン点眼用0.005%を1回0.05mL、5分間隔で7回点眼した試験では、ピレノキシンの濃度は房水において2時間後に0.0189μgピレノキシンequiv./mL、水晶体において4時間後に最高濃度の0.003μgピレノキシンequiv./gを示す。
薬効薬理
キノイド学説によると、白内障の成因は水晶体の水溶性蛋白が、有核アミノ酸(トリプトファン、チロジン等)の代謝異常で生じるキノイド物質によって変性し不溶性化するためといわれているが、ピレノキシンはキノイド物質のこの作用を競合的に阻害して、水晶体の透明性を維持させることにより白内障の進行を抑制する (モルモット、in vitro) 1~3)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
ピレノキシン(Pirenoxine)〔JAN〕
化学名
1-Hydroxy-5-oxo-5H-pyrido[3,2-a]phenoxazine-3-carboxylic acid
構造式
分子式
C16H8N2O5
分子量
308.25
性状
ピレノキシンは、黄褐色の粉末で、においはなく、味はわずかに苦い。
ジメチルスルホキシドに極めて溶けにくく、水、アセトニトリル、エタノール(95)、テトラヒドロフラン又はジエチルエーテルにほとんど溶けない。
融点:約250℃(分解)
取扱い上の注意
注意
本剤は、金属イオンの混入によって色調が変化するので注意すること。
貯法
1.
室温保存
2.
溶解後は、冷所に遮光して保存し、3週間以内に使用すること。
包装
(点眼液用錠剤1錠・溶解液15mL)×10
(点眼液用錠剤1錠・溶解液15mL)×50
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
荻野周三:日本眼科学会雑誌, 59, 666, 1955.
2)
荻野周三:日本医事新報, 第1732号, 13, 1957.
3)
荻野周三:臨床眼科, 11, 272, 1957.
文献請求先
<文献請求先・製品情報お問合せ先>
千寿製薬株式会社 カスタマーサポート室
〒541-0046 大阪市中央区平野町二丁目5番8号
TEL 0120-06-9618
FAX 06-6201-0577
受付時間 9:00~17:30(土、日、祝日を除く)
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
千寿製薬株式会社
大阪市中央区平野町二丁目5番8号
販売
武田薬品工業株式会社
大阪市中央区道修町四丁目1番1号
その他の説明(付属機器の取り扱い等)
錠剤の溶解方法
溶解液容器の白色の大キャップをとりはずす。その際、瓶口部に溶解液の膜が張っている場合は、膜が無くなるまで、瓶の胴部を軽く押える。
(錠剤パックの開封口が膜に触れると、錠剤が湿って出にくくなりますので、ご注意ください。)
錠剤パックを、矢印付近の切り込み線に指をかけないようにして、図のように折る。
錠剤に手を触れないよう注意し、パックから直接溶解液に入れる。
白色の大キャップをかたくしめ、よく振って錠剤を溶解する。
点眼する時は、白色の大キャップはそのままにして茶色の小キャップのみをはずし、容器の先が目に触れないように注意して点眼する。
(誤って白色の大キャップをはずしますと、液がこぼれますので、ご注意ください。)
点眼される際のお願い
冷所に保存していた点眼液を取り出した後すぐに点眼すると(特に残りの薬液が少ない場合)、容器の中の冷たい空気が手で温められて膨張し、薬液が連続して落ちる場合があります。点眼する前にしばらく容器を手で温めてから点眼すると、1滴ずつ点眼できます。