HESPANDER fluid solution(Hydroxyethylated Starch)ヘスパンダー輸液
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作成又は改訂年月
**2015年5月改訂(第8版)
*2014年5月改訂(第7版)
日本標準商品分類番号
873319
日本標準商品分類番号等
効能又は効果追加承認年月(最新)
1976年3月
薬効分類名
代用血漿・体外循環希釈剤
承認等
販売名
ヘスパンダー輸液
販売名コード
3319547A4035
承認・許可番号
承認番号
22100AMX01470000
商標名
HESPANDER fluid solution
薬価基準収載年月
2009年9月
販売開始年月
1974年3月
貯法・使用期限等
貯 法:
室温保存
使用期限:
外箱、容器に表示
注 意:
取扱い上の注意の項参照
規制区分
**処方箋医薬品注)
注)注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
*成分
500mL中
ヒドロキシエチルデンプン70000 30.0g
塩化ナトリウム 2.5g
塩化カリウム 0.15g
塩化カルシウム水和物 0.10g
乳酸ナトリウム 1.120g
*添加物
ブドウ糖(等張化剤):5.0g
水酸化ナトリウム(pH調整剤):適量
塩酸(pH調整剤):適量
*電解質濃度 mEq/L
Na+ 105.6
K+ 4.0
Ca2+ 2.7
Cl- 92.3
Lactate- 20.0
性状
*製剤の性状
本剤は、無色澄明の注射液である。
pH
5.0~7.0
浸透圧比
約1(生理食塩液に対する比)
コロイド浸透圧
18.6mmHg
溶血性
(-)
その他
わずかに粘性がある
警告
組織残留性が認められるので、投与は緊急時に短期間にとどめること1)。
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1. うっ血性心不全のある患者
[循環血流量の増加によりうっ血性心不全を悪化させるおそれがある。]
2. 乏尿等を伴う腎障害又は脱水状態のある患者
[腎不全を起こすおそれがある。]
原則禁忌
(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)
1. 線維素原減少症又は血小板減少症等の出血傾向のある患者
[大量投与により出血傾向が助長されるおそれがある。]
2. 発疹等過敏症の既往歴のある患者
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
各科領域における出血多量の場合
体外循環における血液希釈液
効能又は効果に関連する使用上の注意
重症敗血症等の重症患者管理における相対的な循環血液量低下には使用しないこと(「その他の注意」の項参照)。
用法及び用量
成人は1回100~1,000mLを静脈内に注射する。小児は通常体重kgあたり、10mL以内を用いる。症状に応じ、適宜増減する。体外循環における血液希釈液としては、通常体重kgあたり10~20mLを用いる。
使用上の注意
重要な基本的注意
患者の血液粘度、酸塩基平衡及び電解質バランスに注意すること。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等
アミノ糖系抗生物質(カナマイシン、ゲンタマイシン等)
臨床症状・措置方法
併用薬の腎毒性を増強させるおそれがある。腎障害が発生した場合には投与を中止し、透析療法等適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
機序は明確ではないが、併用によりアミ ノグリコシド系抗生物質の血中への蓄積、近位尿細管上皮の空胞変性が生じるという報告がある。
副作用
総症例2,581例中、6例(0.23%)に副作用がみられた〔鼻充血1例(0.04%)、蕁麻疹1例(0.04%)、悪寒4例(0.16%)〕。また、臨床検査値には一定の変動は認められなかった。(承認時~昭和51年10月31日迄の集計)
以下の副作用は、ヒドロキシエチルデンプン製剤(サリンヘス輸液6%)及び頻度が算出できない副作用報告を含む。
重大な副作用
ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、喘鳴等)
ショック、アナフィラキシー(呼吸困難、喘鳴等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
重大な副作用(類薬)
腎機能障害
類薬(分子量及び置換度等の異なるHES製剤)において、急性腎不全等の腎機能障害があらわれるとの報告があるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
その他の副作用
過敏症注)
頻度不明
発疹、そう痒感等
血液注)
頻度不明
出血時間の延長、出血傾向
消化器
頻度不明
悪心、嘔吐
その他
0.1~5%未満
悪寒
その他
頻度不明
発熱、頭痛
注)投与を中止するか、又は適切な処置を行うこと。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
臨床検査結果に及ぼす影響
血液型の判定又は交叉試験を妨害することは現在のところ経験されていないが、その可能性が考えられるので、これらの試験を行う必要がある場合には、本剤の投与前に実施することが望ましい。
適用上の注意
1. 投与速度:
急速注入により循環不全及びそれによる組織障害の可能性も考えられるので、通常成人で本品500mLを、小児で10mL/kgを30分以上かけて点滴静注することが望ましい。
2. 投与時期:本剤はカリウムを配合しているので、利尿がついてから用いること。
3. 投与時:
(1) 本剤は塩化カルシウム水和物を配合しているので、クエン酸加血液、クエン酸加凍結血漿等との混注及び同一輸液セッ卜による連続使用