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Pariet(Rabeprazole Sodium Tablets)パリエット錠5mg/パリエット錠10mg
2015-12-16 06:55:35 来源: 作者: 【 】 浏览:1310次 评论:0

Pariet(Rabeprazole Sodium Tablets)雷贝拉唑钠片,*パリエット錠5mg/パリエット錠10mg
--------------------------------------------------------------------------------
作成又は改訂年月

**2015年2月改訂(第27版)

*2014年12月改訂

日本標準商品分類番号

872329

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
2013年4月
(錠10mgのみ)

効能又は効果追加承認年月(最新)
*2014年12月
(錠10mgのみ)

国際誕生年月
1997年10月

薬効分類名

プロトンポンプ阻害剤

承認等

販売名
*パリエット錠5mg
 
販売名コード

2329028F3026

承認・許可番号

承認番号
22600AMX01382000
商標名
Pariet

薬価基準収載年月

**2015年2月

販売開始年月

**2015年2月

貯法・使用期限等

貯  法

室温保存
PTP包装はアルミ袋開封後、バラ包装は開栓後、湿気を避けて保存すること(含量が低下することがある)。

使用期限

外箱又はラベルに表示の使用期限内に使用すること。
(使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。)


規制区分

処方箋医薬品

注意-医師等の処方箋により使用すること

組成

*本剤は、1錠中にラベプラゾールナトリウム5mgを含有する淡黄色のフィルムコーティング錠(腸溶錠)である。
添加物としてエチルセルロース、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ、カルメロースカルシウム、グリセリン脂肪酸エステル、酸化チタン、酸化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロースフタル酸エステル、D‐マンニトールを含有する。

性状

*販売名

パリエット錠5mg

*剤形

フィルムコーティング錠(腸溶錠)

*識別コード

パリエット5

*外形:表

*外形:裏

*外形:側面

*直径

5.4mm

*質量

67mg

*厚さ

2.7mm

*性状

淡黄色

販売名
パリエット錠10mg

販売名コード

2329028F1023

承認・許可番号

承認番号
20900AMZ00603000
商標名
Pariet

薬価基準収載年月

1997年12月


販売開始年月

1997年12月

貯法・使用期限等

貯  法

室温保存
PTP包装はアルミ袋開封後、バラ包装は開栓後、湿気を避けて保存すること(含量が低下することがある)。

使用期限

外箱又はラベルに表示の使用期限内に使用すること。
(使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。)

規制区分

処方箋医薬品

注意-医師等の処方箋により使用すること

組成

本剤は、1錠中にラベプラゾールナトリウム10mgを含有する淡黄色のフィルムコーティング錠(腸溶錠)である。
添加物としてエチルセルロース、黄色三二酸化鉄、カルナウバロウ、カルメロースカルシウム、グリセリン脂肪酸エステル、酸化チタン、酸化マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロースフタル酸エステル、D‐マンニトールを含有する。

性状

販売名

パリエット錠10mg

剤形

フィルムコーティング錠(腸溶錠)

識別コード

パリエット10

外形:表

外形:裏

外形:側面

直径

6.7mm

質量

132mg

厚さ

3.6mm

性状

淡黄色

一般的名称

ラベプラゾールナトリウム製剤

禁忌

(次の患者には投与しないこと)

1.
本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者

2.
アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩を投与中の患者
〔「相互作用」の項参照〕

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

*胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger‐Ellison症候群、非びらん性胃食道逆流症、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
下記におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎

効能又は効果に関連する使用上の注意

1.
本剤の投与が胃癌による症状を隠蔽することがあるので、悪性でないことを確認のうえ投与すること(胃MALTリンパ腫、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助を除く)。

2. *低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制の場合
血栓・塞栓の形成抑制のために低用量アスピリンを継続投与している患者を投与対象とし、投与開始に際しては、胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往を確認すること。

3. *ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助の場合

(1)
進行期胃MALTリンパ腫に対するヘリコバクター・ピロリ除菌治療の有効性は確立していない。

(2)
特発性血小板減少性紫斑病に対しては、ガイドライン等を参照し、ヘリコバクター・ピロリ除菌治療が適切と判断される症例にのみ除菌治療を行うこと。

(3)
早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃以外には、ヘリコバクター・ピロリ除菌治療による胃癌の発症抑制に対する有効性は確立していない。

(4)
ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎に用いる際には、ヘリコバクター・ピロリが陽性であること及び内視鏡検査によりヘリコバクター・ピロリ感染胃炎であることを確認すること。

用法及び用量

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger‐Ellison症候群
通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回10mgを1日1回経口投与するが、病状により1回20mgを1日1回経口投与することができる。なお、通常、胃潰瘍、吻合部潰瘍では8週間まで、十二指腸潰瘍では6週間までの投与とする。

逆流性食道炎
逆流性食道炎の治療においては、通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回10mgを1日1回経口投与するが、病状により1回20mgを1日1回経口投与することができる。なお、通常、8週間までの投与とする。また、プロトンポンプインヒビターによる治療で効果不十分な場合、1回10mg又は1回20mgを1日2回、さらに8週間経口投与することができる。ただし、1回20mg1日2回投与は重度の粘膜傷害を有する場合に限る。
再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法においては、通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回10mgを1日1回経口投与する。

非びらん性胃食道逆流症
通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回10mgを1日1回経口投与する。なお、通常、4週間までの投与とする。

*低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回5mgを1日1回経口投与するが、効果不十分の場合は1回10mgを1日1回経口投与することができる。

ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回10mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。
なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功の場合は、これに代わる治療として、通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回10mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びメトロニダゾールとして1回250mgの3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。

用法及び用量に関連する使用上の注意

1.
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、Zollinger‐Ellison症候群の治療において、病状が著しい場合及び再発性・難治性の場合に1回20mgを1日1回投与することができる。

2.
逆流性食道炎の治療において、病状が著しい場合及び再発性・難治性の場合に1回20mgを1日1回投与することができる(再発・再燃を繰り返す逆流性食道炎の維持療法、プロトンポンプインヒビターによる治療で効果不十分な場合は除く)。また、プロトンポンプインヒビターによる治療で効果不十分な患者に対し1回10mg又は1回20mgを1日2回、さらに8週間投与する場合は、内視鏡検査で逆流性食道炎が治癒していないことを確認すること。なお、本剤1回20mgの1日2回投与は、内視鏡検査で重度の粘膜傷害を確認した場合に限る〔「臨床成績」の項参照〕。

使用上の注意

慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)

1.
薬物過敏症の既往歴のある患者

2.
肝障害のある患者
〔肝硬変患者で肝性脳症の報告がある。〕

3.
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕

重要な基本的注意

1.
治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめること。

2.
本剤の投与中には、血液像や肝機能に注意し、定期的に血液学的検査・血液生化学的検査を行うことが望ましい。また、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

3.
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、非びらん性胃食道逆流症については、長期の使用経験が十分でないので、維持療法には用いないことが望ましい。

4.
逆流性食道炎の維持療法については、再発・再燃を繰り返す患者に対し行うこととし、本来、維持療法の必要のない患者に行うことのないよう留意すること。また、食事制限、アルコール摂取制限等の生活習慣の改善が図られ、寛解状態が長期にわたり継続する場合には休薬を考慮すること。なお、維持療法中は定期的に内視鏡検査を実施するなど観察を十分に行うことが望ましい。

5.
非びらん性胃食道逆流症については、問診により胸やけ、呑酸等の酸逆流症状が繰り返しみられること(1週間あたり2日以上)を確認のうえ投与すること。なお、本剤の投与が胃癌、食道癌等の悪性腫瘍及び他の消化器疾患による症状を隠蔽することがあるので、内視鏡検査等によりこれらの疾患でないことを確認すること。

6.
非びらん性胃食道逆流症の治療については、投与開始2週後を目安として効果を確認し、症状の改善傾向が認められない場合には、酸逆流以外の原因が考えられるため他の適切な治療への変更を検討すること。

7.
本剤をヘリコバクター・ピロリの除菌の補助に用いる際には、除菌治療に用いられる他の薬剤の添付文書に記載されている禁忌、慎重投与、重大な副作用等の使用上の注意を必ず確認すること。

相互作用

相互作用の概略

本剤の代謝には肝代謝酵素チトクロームP450 2C19(CYP2C19)及び3A4(CYP3A4)の関与が認められている。〔「薬物動態」の項参照〕
また、本剤の胃酸分泌抑制作用により、併用薬剤の吸収を促進又は抑制することがある。

併用禁忌

(併用しないこと)

1.

薬剤名等
アタザナビル硫酸塩
(レイアタッツ)

臨床症状・措置方法
アタザナビルの作用が減弱するおそれがある。

機序・危険因子
本剤の胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、アタザナビルの溶解性が低下し、アタザナビルの血中濃度が低下するおそれがある。

2.

薬剤名等
リルピビリン塩酸塩
(エジュラント)

臨床症状・措置方法
リルピビリン塩酸塩の作用を減弱するおそれがある。

機序・危険因子
本剤の胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、リルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下することがある。

併用注意

(併用に注意すること)

1. 薬剤名等
ジゴキシン
メチルジゴキシン

臨床症状・措置方法
相手薬剤の血中濃度が上昇することがある。

機序・危険因子
本剤の胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、相手薬剤の吸収を促進する。

2. 薬剤名等
イトラコナゾール
ゲフィチニブ

臨床症状・措置方法
相手薬剤の血中濃度が低下するおそれがある。

機序・危険因子
本剤の胃酸分泌抑制作用により、胃内pHが上昇し、相手薬剤の吸収を抑制するおそれがある。

3. 薬剤名等
水酸化アルミニウムゲル・水酸化マグネシウム含有の制酸剤

臨床症状・措置方法
本剤単独投与に比べ制酸剤同時服用、制酸剤投与1時間後服用で平均血漿中濃度曲線下面積がそれぞれ8%、6%低下したとの報告がある。

機序・危険因子
本剤単独投与に比べ制酸剤同時服用、制酸剤投与1時間後服用で平均血漿中濃度曲線下面積がそれぞれ8%、6%低下したとの報告がある。

4. 薬剤名等
メトトレキサート

臨床症状・措置方法
メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある。高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的に本剤の投与を中止することを考慮すること。

機序・危険因子
機序は不明である。

副作用

副作用等発現状況の概要

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger‐Ellison症候群、非びらん性胃食道逆流症
承認時までの試験では、総症例1,992例中、241例(12.1%)の副作用(臨床検査値異常を含む)が報告されている。その主なものはALT(GPT)の上昇29件(1.5%)、AST(GOT)の上昇21件(1.1%)、LDHの上昇18件(0.9%)であった。
製造販売後の調査・試験では、総症例7,020例中、299例(4.3%)の副作用(臨床検査値異常を含む)が報告されている。その主なものは下痢19件(0.3%)、Al‐Pの上昇19件(0.3%)、便秘16件(0.2%)であった(再審査終了時)。

*低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
承認時までの試験では、総症例数405例中、44例(10.9%)の副作用(臨床検査値異常を含む)が報告されている。その主なものは下痢6件(1.5%)、便秘5件(1.2%)であった。

胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
承認時までの試験(ラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与)では、総症例508例中、205例(40.35%)の副作用が報告されている。その主なものは下痢93件(18.3%)、軟便52件(10.2%)、味覚異常25件(4.9%)であった。
製造販売後の調査(ラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与)では、総症例3,789例中、166例(4.38%)の副作用が報告されている。その主なものは、下痢66件(1.7%)、発疹22件(0.6%)、味覚異常20件(0.5%)であった(再審査終了時)。
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びメトロニダゾールの3剤投与については、国内において臨床試験等の副作用発現頻度が明確となる試験を実施していない(承認時)。

胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
プロトンポンプインヒビター、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシン又はメトロニダゾールの3剤投与については、国内において臨床試験等の副作用発現頻度が明確となる試験を実施していない(承認時)。

重大な副作用

1. ショック、アナフィラキシー
ショック(頻度不明)、アナフィラキシー(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

2. 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、溶血性貧血
汎血球減少(頻度不明)、無顆粒球症(頻度不明)、血小板減少(0.1%未満)、溶血性貧血(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

3. 劇症肝炎、肝機能障害、黄疸
劇症肝炎(頻度不明)、肝機能障害(0.1~5%未満)、黄疸(頻度不明)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

4. 間質性肺炎
間質性肺炎(0.1%未満)があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難、肺音の異常(捻髪音)等が認められた場合には、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止するとともに、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。

5. 中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、多形紅斑
中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)、皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)、多形紅斑等(頻度不明)の皮膚障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

6. 急性腎不全、間質性腎炎
急性腎不全(頻度不明)、間質性腎炎(頻度不明)があらわれることがあるので、腎機能検査(BUN、クレアチニン等)に注意し、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

7. 低ナトリウム血症
低ナトリウム血症(頻度不明)があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

8. 横紋筋融解症
筋肉痛、脱力感、CK(CPK)上昇、血中及び尿中ミオグロビン上昇を特徴とする横紋筋融解症(頻度不明)があらわれることがあるので、このような場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

重大な副作用(類薬)

類薬(オメプラゾール)で以下の副作用が報告されている。


1. 視力障害
視力障害があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

2. 錯乱状態
せん妄、異常行動、失見当識、幻覚、不安、焦燥、攻撃性等があらわれることがあるので、異常が認められた場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。

その他の副作用


*胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger‐Ellison症候群、非びらん性胃食道逆流症、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

(1) 過敏症
0.1~5%未満
発疹、そう痒感

(2) 過敏症
0.1%未満
蕁麻疹

(3) 血液
0.1~5%未満
白血球減少、白血球増加、好酸球増多、貧血

(4) 血液
0.1%未満
赤血球減少、好中球増多、リンパ球減少

(5) 肝臓
0.1~5%未満
AST(GOT)、ALT(GPT)、Al‐P、γ‐GTP、LDHの上昇

(6) 肝臓
0.1%未満
総ビリルビンの上昇

(7) 循環器
0.1%未満
血圧上昇、動悸

(8) 消化器
0.1~5%未満
便秘、下痢、腹部膨満感、嘔気

(9) 消化器
0.1%未満
腹痛、苦味、口内炎、カンジダ症、胃もたれ、口渇、食欲不振、鼓腸

(10) 消化器
頻度不明
舌炎、嘔吐

(11) 精神神経系
0.1~5%未満
頭痛

(12) 精神神経系
0.1%未満
めまい、ふらつき、眠気、四肢脱力、知覚鈍麻、握力低下、口のもつれ、失見当識

(13) 精神神経系
頻度不明
せん妄、昏睡

(14) その他
0.1~5%未満
総コレステロール・中性脂肪・BUNの上昇、蛋白尿、血中TSH増加

(15) *その他
0.1%未満
かすみ目、浮腫、けん怠感、発熱、脱毛症、しびれ感、CK(CPK)の上昇

(16) *その他
頻度不明
目のちらつき、関節痛、筋肉痛、高アンモニア血症、低マグネシウム血症、女性化乳房


ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

(1) 過敏症
0.1~5%未満
発疹、蕁麻疹

(2) 過敏症
0.1%未満
そう痒感

(3) 血液
0.1~5%未満
白血球減少

(4) 血液
0.1%未満
好酸球増多、好中球減少、リンパ球減少、リンパ球増多、血小板減少、白血球増加

(5) 肝臓
0.1~5%未満
ALT(GPT)、AST(GOT)、γ‐GTPの上昇

(6) 肝臓
0.1%未満
Al‐P、LDHの上昇

(7) 循環器
0.1%未満
動悸、血圧上昇

(8) 消化器
0.1~5%未満
下痢、軟便、味覚異常、腹痛、腹部膨満感、嘔気、便秘、舌炎、胃部不快感、鼓腸放屁

(9) 消化器
0.1%未満
口渇、口内炎、胸やけ、口唇炎、痔核、食道炎、食欲不振、腸炎

(10) 精神神経系
0.1~5%未満
頭痛

(11) 精神神経系
0.1%未満
めまい

(12) その他
0.1~5%未満
中性脂肪の上昇

(13) その他
0.1%未満
顔面浮腫、けん怠感、舌のしびれ感、熱感、蛋白尿、眼圧上昇、手足のしびれ感、尿酸の上昇、尿糖異常、勃起増強

その他の副作用の注意

*胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger‐Ellison症候群、非びらん性胃食道逆流症、低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制

表中の頻度表示は承認時までの臨床試験及び製造販売後調査の成績に基づく。

ヘリコバクター・ピロリの除菌の補助

表中の頻度表示は胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与の承認時までの臨床試験及び製造販売後調査の成績に基づく。

高齢者への投与

本剤は主として肝臓で代謝されるが、高齢者では肝機能が低下していることが多く、副作用があらわれることがあるので、消化器症状等の副作用(「副作用」の項参照)があらわれた場合は休薬するなど慎重に投与すること。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
〔動物実験(ラット経口400mg/kg、ウサギ静注30mg/kg)で胎児毒性(ラットで化骨遅延、ウサギで体重の低下、化骨遅延)が報告されている。また、ラットにラベプラゾールナトリウム(25mg/kg/日)、アモキシシリン水和物(400mg/kg/日以上)及びクラリスロマイシン(50mg/kg/日以上)を4週間併用投与した試験で、雌で栄養状態の悪化が認められている。〕

2.
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は、授乳を避けさせること。
〔動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。〕

小児等への投与

小児等に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

適用上の注意

1. 服用時
本剤は腸溶錠であり、服用にあたっては、噛んだり、砕いたりせずに、のみくだすよう注意すること。

2. 薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜に刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている)

その他の注意

1.
ラットに5mg/kg以上を2年間経口投与した毒性試験において、雌で胃にカルチノイドの発生がみられたとの報告がある。

2.
動物実験(ラット経口投与25mg/kg以上)で甲状腺重量及び血中サイロキシンの増加が報告されているので、使用にあたっては甲状腺機能に注意する。

3.
本剤の長期投与中に良性の胃ポリープを認めたとの報告がある。

4.
海外における複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターによる治療において骨粗鬆症に伴う股関節骨折、手関節骨折、脊椎骨折のリスク増加が報告されている。特に、高用量及び長期間(1年以上)の治療を受けた患者で、骨折のリスクが増加した。

5.
海外における主に入院患者を対象とした複数の観察研究で、プロトンポンプインヒビターを投与した患者においてクロストリジウム・ディフィシルによる胃腸感染のリスク増加が報告されている。

6.
ヘリコバクター・ピロリの除菌判定上の注意:ラベプラゾールナトリウム等のプロトンポンプインヒビターやアモキシシリン水和物、クラリスロマイシン等の抗生物質及びメトロニダゾールの服用中や投与終了直後では、13C‐尿素呼気試験の判定が偽陰性になる可能性があるため、13C‐尿素呼気試験による除菌判定を行う場合は、これらの薬剤の投与終了後4週以降の時点で実施することが望ましい。

7.
ラットに類薬であるランソプラゾール(50mg/kg/日)、アモキシシリン水和物(500mg/kg/日)及びクラリスロマイシン(160mg/kg/日)を併用投与した試験で、母動物での毒性の増強とともに胎児の発育抑制の増強が認められている。

薬物動態

1. 血中濃度

(1) ラベプラゾールナトリウム単剤投与
健康成人男子に20mgを絶食下又は食後に経口投与した時の各時間における平均血漿中濃度推移を下図に示す。また、絶食下、食後投与での被験者毎に算出した薬物動態パラメータの平均値を表に示す。食後投与では絶食下投与に比しtmaxが1.7時間遅延するとともに吸収に個体差が認められている。1)

ラベプラゾールナトリウム20mgの摂食下及び絶食下投与時の血漿中濃度(Mean+S.D., n=12 健康成人男子)

*また、健康成人男子に5mg、10mg、20mgを絶食下で反復投与した時(投与5日目)の薬物動態パラメータは以下のとおりである。2)

(2) 3剤併用投与
健康成人男子にラベプラゾールナトリウム20mg注)、アモキシシリン水和物750mg(力価)、及びクラリスロマイシン400mg(力価)を1日2回7日間(計12回)反復経口投与した時のラベプラゾールナトリウムの薬物動態パラメータは以下のとおりである。

注):承認用法・用量は「通常、成人にはラベプラゾールナトリウムとして1回10mg、アモキシシリン水和物として1回750mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回200mg(力価)の3剤を同時に1日2回、7日間経口投与する。なお、クラリスロマイシンは、必要に応じて適宜増量することができる。ただし、1回400mg(力価)1日2回を上限とする。」である。

2. 代謝
健康成人男子に10mg、20mgを経口投与した時の血漿中の代謝物は、主に非酵素的な還元反応により生成したチオエーテル体であった。その他に肝代謝酵素チトクロームP450 2C19(CYP2C19)が関与する脱メチル化反応により生成した脱メチル体、3A4(CYP3A4)が関与するスルホン化反応により生成したスルホン体が認められた。1) 3) 4)

3. 尿中排泄
健康成人男子に20mgを経口投与した場合、投与後24時間までに尿中にラベプラゾールナトリウムの未変化体は検出されず、代謝物であるカルボン酸体及びそのグルクロン酸抱合体が投与量の約29~40%、メルカプツール酸抱合体が13~19%排泄された。3)

4. 相互作用
類薬(オメプラゾール)で肝代謝酵素チトクロームP450 2C19(CYP2C19)への代謝競合により相互作用が認められているジアゼパム、ワルファリン(R-ワルファリン)に対して本剤はこれらの薬剤の血中濃度に影響を与えないことが報告されている。また、類薬(ランソプラゾール)で肝代謝酵素チトクロームP450 1A2(CYP1A2)の誘導により相互作用が認められているテオフィリンに対しても本剤は血中濃度に影響を与えないことが報告されている。4) 5)

薬物動態の表

食事効果試験時の薬物動態パラメータ

 

投与条件  Cmax
(ng/mL) 
tmax
(hr) 
AUC
(ng・hr/mL) 
t1/2
(hr) 
絶食下  437±237  3.6±0.9  937±617  1.49±0.68 
食 後  453±138  5.3±1.4  901±544  1.07±0.47 

(Mean±S.D., n=12)

*健康成人男子における反復投与時(5mg、10mg、20mg)の血漿中ラベプラゾールナトリウムの薬物動態パラメータ

 

 
投与量  表現型  Cmax
(ng/mL) 
tmax
(hr) 
AUC(0-t)
(ng・hr/mL) 
t1/2
(hr) 
5mg  EM 146±56  3.0(2.0-4.5)  236±97  1.8±0.9 
5mg  PM 252±55  2.5(1.5-5.5)  585±137  4.2±0.5 
10mg  EM 383±83  3.3(2.0-5.0)  539±200  1.5±0.4 
10mg  PM 509±64  2.8(2.0-4.5)  1230±200  3.8±0.3 
20mg  EM 654±348  4.0(2.5-8.0)  994±477  2.3±1.4 
20mg  PM 822±232  3.3(3.0-6.0)  2331±663  3.7±0.3 

(Mean±S.D., tmaxはMedian(Min‐Max),EM n=16,PM n=8)
※肝代謝酵素チトクロームP450 2C19(CYP2C19)表現型は、下記遺伝子型より分類される。
EM(extensive metabolizer):CYP2C19*1/*1、CYP2C19*1/*2又はCYP2C19*1/*
PM(poor metabolizer):CYP2C19*2/*2、CYP2C19*2/*3又はCYP2C19*3/*

健康成人男子における3剤併用反復投与時の血漿中ラベプラゾールナトリウムの薬物動態パラメータ

 

 
   Cmax
(ng/mL) 
tmax
(hr) 
AUC0-12
(ng・hr/mL) 
t1/2
(hr) 
EM(n=15)  578±293  3.0±0.7  934±438  0.72±0.19 
PM(n=4)  948±138  2.8±0.5  2600±474  1.80±0.32 

 (Mean±S.D.)
※「薬物動態」1.(1)の項参照
臨床成績

1. 胃潰瘍、十二指腸潰瘍、吻合部潰瘍、逆流性食道炎、Zollinger‐Ellison症候群
胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎及び吻合部潰瘍を対象に1日1回10mg又は20mgを投与した一般臨床試験及び二重盲検比較試験(投与期間:6~8週間)の成績は下表のとおりである。
Zollinger‐Ellison症候群については、2例における全般改善度の改善率は100%であった。6)~14)
また、H2受容体拮抗剤抵抗性の逆流性食道炎を対象に1日1回10mgを24週間投与した維持療法(二重盲検比較試験)における内視鏡的非再発率は78.6%(33例/42例)であった。
通常用法・用量のプロトンポンプインヒビター治療に抵抗性注)の逆流性食道炎患者を対象とした投与8週後の内視鏡検査による治癒率は下表のとおりであった。15)

注):ラベプラゾールナトリウム10mg/日、ランソプラゾール30mg/日、オメプラゾール20mg/日を8週間以上投与後に未治癒又は維持療法中に再発

2. 非びらん性胃食道逆流症
非びらん性胃食道逆流症を対象に1日1回10mgを投与した二重盲検比較試験(投与期間:4週間)における胸やけ症状の完全消失率及び緩解率は、それぞれ43.6%(44例/101例)、55.4%(56例/101例)であった。16)

3. *低用量アスピリン投与時における胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の再発抑制
低用量アスピリン(1日81mg又は100mg)の長期投与を必要とし、かつ胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往歴を有する患者を対象とした二重盲検比較試験の結果、Kaplan-Meier法により推定した投与24週間後の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の累積再発率は下表のとおりであった。17)

Kaplan-Meier法による胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の累積再発率

さらに、投与24週以降、本剤を最大52週間継続投与した場合(累計で最大76週間投与)、Kaplan-Meier 法により推定した胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の累積再発率は、1日1回5mgで3.7%(95%信頼区間:1.53,8.64)、1日1回10mgで2.2%(95%信頼区間:0.72,6.75)であった。なお、投与24週以降、対照群は本剤1日1回5mg又は1日1回10mgに切り替えて、最大52週間継続投与した。

4. 胃潰瘍又は十二指腸潰瘍におけるヘリコバクター・ピロリの除菌の補助
ヘリコバクター・ピロリ陽性の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患者を対象とした国内の臨床試験(ラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの1日2回7日間経口投与)における除菌率は下表のとおりである。18)
なお、海外で行われたヘリコバクター・ピロリ陽性の胃・十二指腸潰瘍等に対する除菌の臨床試験注)においても、同程度の成績が得られている。

注)各薬剤の投与量、及び投与期間は下記のとおりであり、国内の承認用法・用量とは異なる(「用法・用量」の項参照)。
ラベプラゾールナトリウムとして1回20mg、アモキシシリン水和物として1回1000mg(力価)及びクラリスロマイシンとして1回500mg(力価)の3剤を1日2回、7日間経口投与

また、プロトンポンプインヒビター(ランソプラゾール)、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの3剤投与によるヘリコバクター・ピロリの除菌治療が不成功であったヘリコバクター・ピロリ陽性の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患者を対象とした国内の検討(ラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びメトロニダゾールの1日2回7日間経口投与)における除菌率は82%(49例/60例)と報告されている。19)

臨床成績の表

胃潰瘍、十二指腸潰瘍、逆流性食道炎及び吻合部潰瘍を対象に1日1回10mg又は20mgを投与した一般臨床試験及び二重盲検比較試験(投与期間:6~8週間)の成績
 

対象疾患  内視鏡治癒率 
胃潰瘍  95.2%(401例/421例) 
十二指腸潰瘍  98.1%(364例/371例) 
逆流性食道炎  90.9%(50例/55例) 
吻合部潰瘍  83.3%(10例/12例) 

通常用法・用量のプロトンポンプインヒビター治療に抵抗性注)の逆流性食道炎患者を対象とした投与8週後の内視鏡検査による治癒率

 

 
   1回20mg
1日1回 
1回10mg
1日2回 
1回20mg
1日2回 
全体  58.8%
(60例/102例) 
78.4%
(80例/102例) 
77.0%
(77例/100例) 
grade A及び
grade B
65.1%
(56例/86例) 
87.1%
(74例/85例) 
79.5%
(66例/83例) 
grade C及び
grade D
25.0%
(4例/16例) 
35.3%
(6例/17例) 
64.7%
(11例/17例) 

注):ラベプラゾールナトリウム10mg/日、ランソプラゾール30mg/日、オメプラゾール20mg/日を8週間以上投与後に未治癒又は維持療法中に再発
※ロサンゼルス分類(改変2)による重症度

*低用量アスピリン(1日81mg又は100mg)の長期投与を必要とし、かつ胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の既往歴を有する患者を対象とした二重盲検比較試験の結果、Kaplan-Meier法により推定した投与24週間後の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の累積再発率

 

 
   1日1回5mg
(150例) 
1日1回10mg
(151例) 
対照c)
(151例) 
再発例数  4例  2例  32例 
投与24週後の
累積再発率a)
(95%信頼区間) 
2.8%
(1.04,7.17) 
1.4%
(0.35,5.51) 
21.7%
(15.84,29.27) 
対照に対する
ハザード比
(95%信頼区間) 
0.11
(0.04,0.31) 
0.05
(0.01,0.23) 
- 
Pb) P<0.001  P<0.001  - 

a)Kaplan-Meier法による推定、b)Log-rank検定、c)対照はテプレノン(1回50mg1日3回)

ヘリコバクター・ピロリ陽性の胃潰瘍又は十二指腸潰瘍の患者を対象とした国内の臨床試験(ラベプラゾールナトリウム、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの1日2回7日間経口投与)における除菌率

 

 
各薬剤の1回投与量  投与回数  除菌率:胃潰瘍  除菌率:十二指腸潰瘍  除菌率:計 
ラベプラゾールナトリウム10mg
アモキシシリン水和物750mg(力価)
クラリスロマイシン200mg(力価) 
2回/日  87.7%
(57例/65例) 
83.3%
(45例/54例) 
85.7%
(102例/119例) 
ラベプラゾールナトリウム10mg
アモキシシリン水和物750mg(力価)
クラリスロマイシン400mg(力価) 
2回/日  89.7%
(61例/68例) 
87.8%
(36例/41例) 
89.0%
(97例/109例)

薬効薬理
1. 作用機序
本剤は酸分泌細胞の酸性領域で活性体(スルフェンアミド体)になり、プロトンポンプ(H+、K+‐ATPase)のSH基を修飾して酵素活性を阻害し、酸分泌を抑制する。さらに阻害された酵素活性の回復には、主に作用部位からの薬物の消失あるいはグルタチオンによる活性体の消失が関与しているものと考えられる。その他、グルタチオンによって酵素活性が回復する可能性も推測される。

2. ヒトでの作用

(1) 胃酸分泌抑制作用
健康成人男子におけるガストリン刺激酸分泌に対し、1日1回10mg投与、1日1回20mg投与でともに投与初日から著明な抑制作用を示し、投与1日目及び7日目の酸分泌量の減少率は1日1回10mg投与で72~76%、90~96%、1日1回20mg投与で88~89%、99%である。20) 21)

(2) *胃内pH上昇作用
健康成人男子における胃内pHに対し、1日1回5mg投与、1日1回10mg投与、1日1回20mg投与でともに著明な上昇作用を示し、投与5日目の24時間中にpH4以上を示す時間の割合は1日1回5mg投与のEM※で46%、PM※で63%、1日1回10mg投与のEM※で58%、PM※で72%、1日1回20mg投与のEM※で61%、PM※で76%である。2)
※「薬物動態」1.(1)の項参照

3. 動物での作用

(1) H+、K+‐ATPase阻害作用(in vitro)
ブタ胃粘膜より調製したH+、K+‐ATPaseに対し、強い阻害作用を示す。22) 23)

(2) 胃酸分泌抑制作用

1)
ウサギ摘出胃腺標本におけるジブチリルサイクリックAMP刺激による胃酸分泌を抑制する(in vitro)。24)

2)
慢性胃ろう管装着犬におけるヒスタミン、ペンタガストリン刺激胃酸分泌、並びにラットにおける基礎胃酸分泌及びヒスタミン刺激胃酸分泌に対し強力な抑制作用を示す。24) 25) 26)
イヌあるいはラットにおける胃酸分泌抑制作用の回復は、他のプロトンポンプ阻害剤に比較し速く、血中ガストリンの上昇は少ない。24) 27)

(3) *抗潰瘍作用
ラットを用いた各種実験潰瘍あるいは実験胃粘膜病変(寒冷拘束ストレス、水浸拘束ストレス、幽門結紮、システアミン、塩酸-エタノール及びアスピリン)に対し、強い抗潰瘍作用あるいは胃粘膜病変改善作用を示す。25) 28) 29)

4. ヘリコバクター・ピロリ除菌の補助作用

(1) ヘリコバクター・ピロリ感染動物モデルにおける除菌効果
スナネズミを用いたヘリコバクター・ピロリ感染モデルにおいて、胃内生菌数に対するアモキシシリン水和物とクラリスロマイシンの2剤併用の効果は、ラベプラゾールナトリウムを加えることにより、相乗効果が認められた。

(2) ヘリコバクター・ピロリ除菌の補助作用の機序
アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシン、アモキシシリン水和物及びメトロニダゾールとの3剤併用療法におけるラベプラゾールナトリウムの役割は胃内pHを上昇させることにより、アモキシシリン水和物及びクラリスロマイシンの抗菌活性を高めることにあると考えられる。

有効成分に関する理化学的知見

一 般 名
ラベプラゾールナトリウム(Rabeprazole Sodium)

化 学 名
Monosodium(RS)-2-({[4-(3-methoxypropoxy)-3-methylpyridin-2-yl]methyl}sulfinyl)-1H-benzoimidazolide

分 子 式
C18H20N3NaO3S

分 子 量
381.42

構 造 式

物理化学的性状
ラベプラゾールナトリウムは白色~微黄白色の粉末である。
本品は水に極めて溶けやすく、エタノール(99.5)に溶けやすい。
本品は0.01mol/L水酸化ナトリウム試液に溶ける。
本品は吸湿性である。
本品の水溶液(1→20)は旋光性を示さない。

融  点
225℃(分解)

分配係数
約214(pH7.0、水-1‐オクタノール系)

承認条件

*医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
包装

*パリエット錠5mg:100錠(PTP・バラ)

*パリエット錠5mg:140錠(PTP14T×10)

パリエット錠10mg:100錠(PTP・バラ)

パリエット錠10mg:140錠(PTP14T×10)

パリエット錠10mg:280錠(PTP14T×20)

パリエット錠10mg:500錠(PTP)

パリエット錠10mg:700錠(PTP14T×50)

主要文献及び文献請求先

主要文献

1)
Yasuda, S., et al.:Int. J. Clin. Pharmacol. Ther., 32, 466 (1994) PRT‐0081

2)
*社内資料:日本人健康成人男性を対象としたE3810の臨床薬理試験 (2011) PRT‐1342

3)
Yasuda, S., et al.:Clin. Pharmacol. Ther., 58, 143 (1995) PRT‐0154

4)
Ishizaki, T., et al.:Clin. Pharmacol. Ther., 58, 155 (1995) PRT‐0155

5)
Ishizaki, T., et al.:Aliment. Pharmacol. Ther., 13 (Suppl. 3), 27 (1999) PRT‐0212

6)
中澤三郎ら:Modern Physician, 14, 38 (1994) PRT‐0090

7)
本村明ら:Modern Physician, 14, 23 (1994) PRT‐0105

8)
篠村恭久ら:Modern Physician, 14, 69 (1994) PRT‐0095

9)
八尾恒良ら:Modern Physician, 14, 85 (1994) PRT‐0094

10)
中川充文ら:Modern Physician, 14, 100 (1994) PRT‐0096

11)
吉田豊ら:Modern Physician, 14, 108 (1994) PRT‐0097

12)
中野哲ら:Modern Physician, 14, 116 (1994) PRT‐0100

13)
谷内昭ら:Modern Physician, 14, 124 (1994) PRT‐0099

14)
吉田豊ら:Modern Physician, 14, 137 (1994) PRT‐0098

15)
*Kinoshita, Y., et al. : Am. J. Gastroenterol., 107,522 (2012) PRT‐0910

16)
*Kinoshita, Y., et al. : Aliment. Pharmacol. Ther., 33,213 (2011) PRT‐0868

17)
*Iwakiri, R., et al. : Aliment. Pharmacol. Ther., 40,780 (2014) PRT‐1326

18)
Kuwayama, H., et al. :Aliment. Pharmacol. Ther., 25, 1105 (2007) PRT‐0531

19)
Isomoto, H., et al. :Aliment. Pharmacol. Ther., 18, 101 (2003) PRT‐0340

20)
岩崎有良ら:薬理と治療, 27, 705 (1999) PRT‐0205

21)
井上正規ら:内科宝函, 41, 143 (1994) PRT‐0107

22)
藤崎秀明ら:日本薬理学雑誌, 102, 389 (1993) PRT‐0035

23)
Morii, M., et al. :Biochem. Pharmacol., 39, 661 (1990) PRT‐0136

24)
Fujisaki, H., et al. :Biochem. Pharmacol., 42, 321 (1991) PRT‐0036

25)
Fujisaki, H., et al. :Drug Invest., 3, 328 (1991) PRT‐0039

26)
村上学ら:G. I. Research, 1, 493 (1993) PRT‐0038

27)
河合隆ら:G. I. Research, 1, 274 (1993) PRT‐0043

28)
村上学ら:G. I. Research, 1, 497 (1993) PRT‐0128

29)
*社内資料:Effect of Rabeprazole Sodium on Aspirin induced Gastric Mucosal Lesion in Rats (2012) PRT‐1343


文献請求先・製品情報お問い合わせ先

エーザイ株式会社 hhcホットライン

フリーダイヤル 0120‐419‐497

製造販売業者等の氏名又は名称及び住所

製造販売元
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東京都文京区小石川4‐6‐10  

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