D-SORBITOL Oral Sol. 75% “Kowa(D-Sorbitol)
D-SORBITOL Oral Sol. 75% “Kowa(D-Sorbitol) **,*D-ソルビトール経口液75%「コーワ」
作成又は改訂年月
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** 2012年6月改訂(第9版、販売名変更)
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* 2008年12月改訂
日本標準商品分類番号
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87799
日本標準商品分類番号等
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1982年1月
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再評価結果公表年月(最新)
薬効分類名
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X線造影促進・栄養補給剤
承認等
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**,*D-ソルビトール経口液75%「コーワ」
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販売名
販売名コード
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7990001S3054
承認・許可番号
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承認番号
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**,*22400AMX00149
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D-SORBITOL Oral Sol. 75% “Kowa”
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商標名
薬価基準収載年月
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**,*2012年6月
販売開始年月
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1962年6月
貯法・使用期限等
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貯法
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室温保存
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ラベルに表示
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使用期限
基準名
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D-ソルビトール液
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日本薬局方
規制区分
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注意-医師等の処方せんにより使用すること
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処方せん医薬品
組成
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成分・含量
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100mL中 D-ソルビトール75g
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パラベン
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添加物
性状
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剤形
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経口液剤
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色
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無色澄明
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におい
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無臭
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味
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甘い
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結晶性の塊を析出することがある。
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その他
効能又は効果/用法及び用量
1.
消化管のX線造影の迅速化、消化管のX線造影時の便秘の防止
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X線造影剤に添加して経口投与する。添加量はX線造影剤中の硫酸バリウム100gに対してD-ソルビトールとして10~20g(13~27mL)とする。
2.
経口的栄養補給
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必要量を経口投与する。
使用上の注意
副作用
副作用等発現状況の概要
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本剤は使用成績調査等の副作用頻度が明確となる調査を実施していない。
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重大な副作用
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ポリスチレンスルホン酸ナトリウムのソルビトール懸濁液を経口投与し、小腸の穿孔、腸粘膜壊死、大腸潰瘍、結腸壊死等を起こした症例が報告されているので、激しい腹痛又は下痢、嘔吐等があらわれた場合には本剤の投与を中止し、適切な処置を行うこと。
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腸穿孔、腸潰瘍、腸壊死:
その他の副作用
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大量投与により腹痛、下痢、腹部膨満、放屁等の症状があらわれることがある。
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消化管:
適用上の注意
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動物実験(ラット)で、ソルビトールの注腸投与により腸壁壊死を起こすことが報告されている。また、外国においてポリスチレンスルホン酸型陽イオン交換樹脂のソルビトール懸濁液を注腸し、結腸壊死を起こした症例が報告されているので、本剤を注腸しないこと1)~3)。
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その他の注意
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ポリスチレンスルホン酸カルシウムのソルビトール懸濁液を経口投与し、結腸狭窄、結腸潰瘍等を起こした症例が報告されている。
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薬物動態
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外国人のデータでは、健康成人6名、糖尿病軽症患者8名に一夜絶食後それぞれソルビトール35gを投与した時、ソルビトールの血中濃度はわずかで、2~3mg/dL以下で測定困難であった4)。
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臨床成績
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便通異常・腹痛を訴える胃腸疾患患者70例に硫酸バリウム150gにソルビトールを10、15及び20%の割合で配合し、一方、正常成人対照10例にはソルビトールを添加せず、胃腸管内通過時間を比較した。X線造影法による観察によれば、ソルビトール添加群は無添加群に比し、全胃腸管内の通過時間が30分~2時間短く、少なくとも4時間以内に全域の動態観察が可能であり、気泡や顆粒状の陰影像は減少した。またソルビトールを添加することにより硫酸バリウム便秘を防いだ5)。
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薬効薬理
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1. グリコーゲン生成
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40~48時間絶食の成熟白色ラットにソルビトール液を経口投与すると速やかに肝グリコーゲンに変換される6)。
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2. 抗ケトン作用
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48時間絶食ラットの肝切片におけるin vitroの実験によれば、ソルビトールは無添加の対照群に対し有意にケトン体の生成を抑制し、かつ、果糖に比し有意に抑制率が大きい7)。また、24時間絶食ラットの肝切片においても有意差はないが、ブドウ糖よりも抑制率が大きかった8)。
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軟便あるいは水様便を起こす最小投与量を緩下作用の閾値とし、ソルビトール・シロップ、ソルビトール(結晶)について、健康人12名を対象として、閾値を求めた。その結果、ソルビトール・シロップは20~30g、結晶ソルビトールは約50gの経口投与で対象の大多数に緩下作用がみられた9)。
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3. 緩下作用
有効成分に関する理化学的知見
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一般名
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D-ソルビトール(D-Sorbitol)
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化学名
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D-Glucitol
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分子式
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C6H14O6
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分子量
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182.17
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構造式
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白色の粒、粉末又は結晶性の塊で、においはなく、味は甘く、冷感がある。水に極めて溶けやすく、エタノール(95)にやや溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。吸湿性である。
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性状
包装
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D-ソルビトール経口液75%「コーワ」 500mL瓶
主要文献及び文献請求先
主要文献
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1)
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Lillemoe, K. D. et al.:Surgery, 101. 267(1987)
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2)
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Wootton, F. T. et al.:Ann. Intern. Med., 111. 947(1989)
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3)
-
Scott, T. R.et al.:Dis. Colon Rectum, 36. 607(1993)
-
4)
-
Adcock, L. H. et al.:Biochem. J., 65. 554(1957)
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5)
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和田武雄他:臨床内科小児科, 18. 1337(1963)
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6)
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Todd, W. R. et al.:J. Biol. Chem., 127. 275(1939)
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7)
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Steinke, J. et al.:Diabetes, 10. 218(1961)
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8)
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山形敞一他:診断と治療, 55. 394(1967)
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Ellis, F. W. et al.:J. Biol. Chem., 141. 147(1941)
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9)
文献請求先
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文献請求先
興和株式会社 医薬事業部 医薬学術部
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〒103-8433 東京都中央区日本橋本町3-4-14
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電話 0120-508-514
03-3279-7587
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日を除く)
製品情報お問い合わせ先
興和株式会社 医薬事業部 くすり相談センター
〒103-8433 東京都中央区日本橋本町3-4-14
電話 0120-508-514
03-3279-7587
受付時間 9:00~17:00(土・日・祝日を除く)
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
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興和株式会社
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東京都中央区日本橋本町三丁目4-14
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東京都中央区日本橋本町三丁目4-14
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興和創薬株式会社
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東京都中央区日本橋本町三丁目4-14
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東京都中央区日本橋本町三丁目4-14
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