RISUMIC Tablet(Amezinium Metilsulfate,阿美铵甲硫酸盐片)リズミック錠10mg
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作成又は改訂年月
**2014年4月改訂(第9版)
*2009年11月改訂
日本標準商品分類番号
87219
日本標準商品分類番号等
再審査結果公表年月
1999年3月
薬効分類名
本態性・起立性・透析時低血圧治療剤
承認等
販売名
リズミック錠10mg
販売名コード
2190022F1024
承認・許可番号
承認番号
3AM-438
商標名
RISUMIC
薬価基準収載年月
1991年8月
販売開始年月
1991年11月
貯法・使用期限等
貯法
乾燥剤を同封した気密容器・室温保存
使用期限
外箱等に記載
注意
開封後は吸湿に注意すること.
組成
成分・含量
1錠中アメジニウムメチル硫酸塩10mg
添加物
乳糖水和物,結晶セルロース,ステアリン酸マグネシウム
性状
剤形
白色の割線入り素錠
外形
直径(mm)
6.5
厚さ(mm)
2.3
重さ(g)
0.10
識別コード
P915
一般的名称
アメジニウムメチル硫酸塩錠
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1.
高血圧症の患者〔高血圧症を悪化させる.〕
2.
甲状腺機能亢進症の患者〔甲状腺機能亢進症を悪化させる.〕
3.
褐色細胞腫のある患者〔急激な昇圧発作を起こすおそれがある.〕
4.
狭隅角緑内障の患者〔急激な眼圧上昇をきたすおそれがある.〕
5.
残尿を伴う前立腺肥大のある患者〔尿閉をきたすおそれがある.〕
効能又は効果
本態性低血圧,起立性低血圧,透析施行時の血圧低下の改善
用法及び用量
本態性低血圧,起立性低血圧
通常,成人にはアメジニウムメチル硫酸塩として1日20mgを1日2回に分割経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
透析施行時の血圧低下の改善
通常,成人にはアメジニウムメチル硫酸塩として透析開始時に1回10mgを経口投与する.
なお,年齢,症状により適宜増減する.
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
重篤な心臓障害のある患者〔本剤の交感神経機能亢進作用を介する心臓刺激作用により,心臓障害が悪化するおそれがある.〕
重要な基本的注意
透析施行時の血圧低下への適用にあたっては,透析中に血圧が低下したために透析の継続が困難となることが確認されている慢性腎不全患者のみを対象とすること.
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
薬剤名等
ドロキシドパ
臨床症状・措置方法
血圧の異常上昇をきたすことがある.
機序・危険因子
ドロキシドパから変換したノルアドレナリンの末梢神経終末における再取り込みと不活性化が,本剤により抑制される.
薬剤名等
ノルアドレナリン
臨床症状・措置方法
血圧の異常上昇をきたすおそれがある.
機序・危険因子
本剤によりノルアドレナリンの末梢神経終末における再取り込みと不活性化が抑制される.
副作用
副作用等発現状況の概要
承認までの臨床試験693例および使用成績調査・特別調査5,045例の合計5,738例中206例(3.59%)に副作用がみられた.そのうち主なものは,動悸(0.71%),頭痛(0.33%),嘔気・嘔吐(0.33%),ほてり感(0.21%),高血圧(0.27%)等であった.(再審査終了時)
その他の副作用
過敏症(注)
0.1%未満
発疹,湿疹,蕁麻疹
循環器
0.1~5%未満
動悸,頻脈,血圧変動,不整脈(期外収縮,心房細動等),ほてり感,のぼせた感じ
循環器
0.1%未満
胸部不快感,息苦しさ,浮腫,胸内苦悶感
循環器
頻度不明
四肢冷感
精神神経系
0.1~5%未満
めまい,立ちくらみ,頭痛,頭重,気分不良
精神神経系
0.1%未満
ふらつき,全身倦怠感,焦躁感,情緒不安定,不眠,眠気,全身のしびれ,耳鳴
消化器
0.1~5%未満
嘔気・嘔吐,腹痛
消化器
0.1%未満
胸やけ,食欲不振,腹部膨満,下痢,便秘,口渇感
肝臓
0.1~5%未満
AST(GOT),ALT(GPT)の上昇等の肝機能異常
その他
0.1~5%未満
排尿障害
その他
0.1%未満
白血球減少,発熱,全身熱感,頸部痛,下肢痛,視力障害,歩行障害の悪化,構語障害の悪化
注:このような症状があらわれた場合には,投与を中止すること.
高齢者への投与
投与に際しては少量から開始するなど用量に留意すること.〔高齢者では生理機能(腎機能,肝機能)が低下していることが多い.〕
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦または妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること.〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない.〕
2.
本剤投与中は授乳を避けさせること.〔動物実験(ラット)において乳汁中への移行が報告されている.〕
小児等への投与
乳児および幼児に対する安全性は確立していない.〔使用経験がない.〕
適用上の注意
薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること.〔PTPシートの誤飲により,硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し,更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている.〕
薬物動態
1. 血漿中濃度
表1,表2参照
2. 吸収率4)
53%(外国人)
3. 血漿蛋白結合率5)
20.7%(健康成人,10mg 1回投与2時間後,限外ろ過法)
4. 主な代謝産物および代謝経路6)
ごく一部分がピリダジノン体となり,硫酸抱合される.
5. 排泄経路および排泄率
排泄経路
主として尿中
排泄率1)
投与後48時間までの尿中には,投与量の33~40%が未変化体として,1~2%が代謝物として排泄された.〔健康成人,空腹時10~20mg 1回(20mg 1回は承認範囲外用量)投与〕
6. 効果発現時間1)
投与後約2時間(健康成人)
7. 腎機能障害患者における薬物動態7)
表3参照
表1 血漿中濃度(健康成人6例,空腹時10mg 1回投与1))
Tmax(h) |
Cmax(ng/mL) |
t1/2β(h) |
2.7±0.4 |
25.3±1.4 |
13.6±2.5 |
平均値±標準誤差
表2 血漿中濃度〔透析患者5例,20mg 1回(承認範囲外用量)投与2,3)〕
測定日 |
Tmax(h) |
Cmax(ng/mL) |
t1/2(h) |
非透析日 |
4.4±0.7 |
82.0±4.9 |
25.9±3.9 |
透析日 |
3.6±0.7 |
70.7±5.7 |
19.2±2.7 |
平均値±標準誤差
注:透析日は透析直前投与
表3 腎機能障害患者における薬物動態(透析患者6例,10mg 1回投与)
投与後の時間 |
透析前 血漿中未変化体濃度(ng/mL) |
透析後 血漿中未変化体濃度(ng/mL) |
1h |
1.9±1.4 |
0.9±0.9 |
2h |
9.7±2.0 |
5.6±1.3 |
3h |
19.6±3.8 |
9.9±1.8 |
4h |
26.6±5.8 |
14.8±4.0 |
平均値±標準誤差
臨床成績
一般臨床試験および二重盲検比較試験における本剤の有効性評価症例数は435例で,これらの臨床成績は次のとおりである.
表4参照
また,二重盲検比較試験での改善率は,本態性低血圧8)(対照薬:エチレフリン塩酸塩)60%(47/79),起立性低血圧9)(対照薬:エチレフリン塩酸塩)74%(46/62),透析施行時の血圧低下10)(対照薬:プラセボ)60%(33/55)であった.
表4 臨床成績
対象疾患 |
改善率 |
本態性低血圧 |
61%(113/186) |
起立性低血圧 |
69%(87/127) |
透析施行時の血圧低下 |
70%(85/122) |
薬効薬理
1.
血圧上昇作用
本剤は,1回経口投与で用量依存的に収縮期血圧と拡張期血圧を同程度上昇させる(ラット,イヌ)11).反復投与では安定した血圧上昇がみられ,耐性は認められない(ラット,イヌ)11).
本剤は,全末梢血管抵抗の増加および心拍出量の増加により血圧を上昇させる(イヌ)12).全末梢血管抵抗の増加は,主に皮膚および骨格筋の血管系の抵抗増大によるものと考えられる12,13).
2.
実験的起立性低血圧に対する作用14)
神経節遮断薬投与下の体軸変換による実験的起立性低血圧において,本剤は起立後の血圧値を高く保持する.(イヌ)
3.
作用機序15~18)
本剤は,ノルアドレナリンと競合して末梢の神経終末に取り込まれ,ノルアドレナリンの神経終末への再取り込みを抑制するとともに,神経終末においてノルアドレナリンの不活性化を抑制し,交感神経機能を亢進させる.
**有効成分に関する理化学的知見
一般名
アメジニウムメチル硫酸塩 Amezinium Metilsulfate
化学名
4-amino-6-methoxy-1-phenylpyridazinium methylsulfate
分子式
C12H15N3O5S
分子量
313.33
融点
約178℃(分解)
分配係数
0.01(クロロホルム/水系溶媒,pH7.2,室温)
性状
白色~帯黄白色の結晶性の粉末で,においはなく,味は苦い.水またはメタノールにやや溶けにくく,酢酸(100)またはエタノール(95)に溶けにくく,アセトンまたはクロロホルムに極めて溶けにくく,ジエチルエーテルにほとんど溶けない.
包装
リズミック錠10mg:100錠(10錠×10),500錠(バラ),500錠(10錠×50),1,000錠(10錠×100)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
中島光好,ほか:臨床医薬,4:495,1988
2)
金丸光隆,ほか:臨床医薬,4:1295,1988
3)
大日本住友製薬資料:透析患者における血漿中動態
4)
Kaumeier,S.,et al.:Arzneim.-Forsch./Drug Res., 31:1653,1981
5)
大日本住友製薬資料:ヒトにおける蛋白結合
6)
大日本住友製薬資料:ヒトにおける代謝
7)
大日本住友製薬資料:透析患者における血漿中および透析液中濃度
8)
筒井末春,ほか:臨床医薬,4:1123,1988
9)
筒井末春,ほか:臨床医薬,6:995,1990
10)
斎藤 博,ほか:臨床医薬,6:973,1990
11)
湊 久夫,ほか:薬理と治療,16:1409,1988
12)
能勢 勇,ほか:薬理と治療,16:1421,1988
13)
Lehmann, H. D., et al.:Arzneim.-Forsch./Drug Res., 31:1544,1981
14)
大日本住友製薬資料:実験的起立性低血圧に対する作用
15)
畠野尚仁,ほか:薬理と治療,16:1433,1988
16)
古川 清,ほか:薬理と治療,16:1443,1988
17)
Lenke, D., et al.:Arzneim.-Forsch./Drug Res., 31:1558,1981
18)
Traut, M., et al.:Arzneim.-Forsch./Drug Res., 31:1566,1981
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製造販売元
大日本住友製薬株式会社
大阪市中央区道修町2-6-8
提携
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米国イリノイ州アボットパーク