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ATELEC Tab(Cilnidipine)アテレック錠
2015-01-23 11:19:15 来源: 作者: 【 】 浏览:750次 评论:0

ATELEC Tab(Cilnidipine)西尼地平片,アテレック錠5/アテレック錠10/*アテレック錠20

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作成又は改訂年月

**2014年12月改訂(第14版)

*2013年8月改訂

日本標準商品分類番号

872149

日本標準商品分類番号等

再審査結果公表年月(最新)
2008年2月
薬効分類名

持続性Ca拮抗降圧剤

承認等

販売名
アテレック錠5
  

販売名コード

2149037F1032

承認・許可番号

承認番号
20700AMZ00678
商標名
ATELEC Tab.
  

薬価基準収載年月

1995年11月

販売開始年月

1995年12月

貯法・使用期限等

貯法

遮光、室温保存

使用期限

直接容器及び外箱に表示

規制区分

処方箋医薬品注)

注) 注意-医師等の処方箋により使用すること

組成

1錠中にシルニジピンを5mg含有する。

添加物

乳糖水和物、結晶セルロース、マクロゴール400、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロースフタル酸エステル、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、エチルセルロース、マクロゴール6000、マクロゴール600、酸化チタン、カルナウバロウを含有する。

性状

白色のフィルムコーティング錠である。

識別コード

AJ1 5

外形: 表面

  

外形: 裏面

  

外形: 側面

  

サイズ 平均重量

直径 約 7.2mm
厚さ  約 3.2mm
重量 約 0.14g

販売名
アテレック錠10
  

販売名コード

2149037F2039

承認・許可番号

承認番号
20700AMZ00680
商標名
ATELEC Tab.
  

薬価基準収載年月

1995年11月

販売開始年月

1995年12月

貯法・使用期限等

貯法

遮光、室温保存

使用期限

直接容器及び外箱に表示

規制区分

処方箋医薬品注)

注) 注意-医師等の処方箋により使用すること

組成

1錠中にシルニジピンを10mg含有する。

添加物

乳糖水和物、結晶セルロース、マクロゴール400、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロースフタル酸エステル、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、エチルセルロース、マクロゴール6000、マクロゴール600、酸化チタン、カルナウバロウを含有する。

性状

白色の楕円形の割線のあるフィルムコーティング錠である。

識別コード

AJ1 10

外形: 表面

  

外形: 裏面

  

外形: 側面

  

サイズ 平均重量
長径 約12.3mm
短径 約 6.0mm
厚さ  約 4.7mm
重量 約 0.27g

販売名
*アテレック錠20
  

販売名コード

2149037F3027

承認・許可番号

承認番号
*22500AMX01544
商標名
ATELEC Tab.
 

薬価基準収載年月

*2013年12月

販売開始年月

*2013年12月

貯法・使用期限等

貯法

遮光、室温保存

使用期限

直接容器及び外箱に表示

規制区分

処方箋医薬品注)

注) 注意-医師等の処方箋により使用すること

組成

*1錠中にシルニジピンを20mg含有する。

添加物

*乳糖水和物、結晶セルロース、マクロゴール400、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、クロスカルメロースナトリウム、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロースフタル酸エステル、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロース、エチルセルロース、マクロゴール6000、マクロゴール600、酸化チタン、カルナウバロウを含有する。
性状

*白色の楕円形の割線のあるフィルムコーティング錠である。

*識別コード

AJ1 20

*外形: 表面

  

*外形: 裏面

  

*外形: 側面

  

*サイズ 平均重量

長径 約16.4mm
短径 約 7.3mm
厚さ  約 5.3mm
重量 約 0.54g

一般的名称

シルニジピン製剤

禁忌

(次の患者には投与しないこと)


妊婦又は妊娠している可能性のある婦人 (「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項 1. 参照)

効能又は効果

効能又は効果/用法及び用量

高血圧症

通常、成人にはシルニジピンとして1日1回5~10mgを朝食後経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する。効果不十分の場合には、1日1回20mgまで増量することができる。
ただし、重症高血圧症には1日1回10~20mgを朝食後経口投与する。

使用上の注意

慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)

1.
重篤な肝機能障害のある患者[血中濃度が上昇する可能性がある。]

2.
カルシウム拮抗剤による重篤な副作用発現の既往のある患者

3.
高齢者 (「高齢者への投与」の項参照)

重要な基本的注意

1.
カルシウム拮抗剤の投与を急に中止したとき、症状が悪化した症例が報告されているので、本剤の休薬を要する場合は徐々に減量し、観察を十分に行うこと。
なお、5mg投与より休薬を要する場合には他剤に変更する等の処置をとること。
また、患者に医師の指示なしに服薬を中止しないように注意すること。

2.
降圧作用に基づくめまい等があらわれることがあるので高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。

相互作用

本剤は、主として薬物代謝酵素CYP3A4及び一部CYP2C19で代謝される1)。

併用注意

(併用に注意すること)

薬剤名等 
**降圧作用を有する薬剤

臨床症状・措置方法
血圧が過度に低下するおそれがある。

機序・危険因子
相加的あるいは相乗的に作用を増強することが考えられている。

薬剤名等 
ジゴキシン

臨床症状・措置方法
他のカルシウム拮抗剤(ニフェジピン等)でジゴキシンの血中濃度を上昇させることが報告されている。
ジゴキシン中毒症状 (悪心・嘔吐、頭痛、視覚異常、不整脈等)が認められた場合、症状に応じジゴキシンの用量を調節又は本剤の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。

機序・危険因子
機序は完全には解明されていないが、ジゴキシンの腎及び腎外クリアランスが減少するためと考えられている。

薬剤名等 
シメチジン

臨床症状・措置方法
他のカルシウム拮抗剤(ニフェジピン等)の作用が増強されることが報告されている。

機序・危険因子
シメチジンが肝血流量を低下させ、カルシウム拮抗剤の肝ミクロソームでの酵素代謝を抑制する一方で、胃酸を低下させ、カルシウム拮抗剤の吸収を増加させるためと考えられている。

薬剤名等 
リファンピシン

臨床症状・措置方法
他のカルシウム拮抗剤(ニフェジピン等)の作用が減弱されることが報告されている。

機序・危険因子
リファンピシンにより誘導された肝薬物代謝酵素(チトクロームP-450)がカルシウム拮抗剤の代謝を促進し、クリアランスを上昇させるためと考えられている。

薬剤名等 
アゾール系抗真菌剤
  イトラコナゾール、ミコナゾール等

臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇するおそれがある。

機序・危険因子
アゾール系抗真菌剤が本剤の薬物代謝酵素のCYP3A4を阻害するためと考えられる。

薬剤名等 
グレープフルーツジュース

臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇することが確認されている2)。

機序・危険因子
発現機序の詳細は不明であるが、グレープフルーツジュースに含まれる成分が本剤の薬物代謝酵素のCYP3A4を抑制するためと考えられる。

副作用

承認時及び市販後の使用成績調査での調査症例5,958例中、414例 (6.95%) に副作用 (臨床検査値の異常変動を含む) が認められた (再審査終了時)。

重大な副作用

1. 肝機能障害、黄疸
(頻度不明) 
AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTPの上昇等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。

2. 血小板減少
(0.1%未満) 
血小板減少があらわれることがあるので、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。

その他の副作用

以下のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて適切な処置を行うこと。

肝臓注1)
(0.1~5%未満) 
AST(GOT)、ALT(GPT)、LDH等の上昇

肝臓注1)
(0.1%未満) 
Al-Pの上昇

腎臓 
(0.1~5%未満) 
クレアチニン、尿素窒素の上昇、尿蛋白陽性

腎臓 
(0.1%未満) 
尿沈渣陽性

精神神経系
(0.1~5%未満) 
頭痛、頭重感、めまい、立ちくらみ、肩こり

精神神経系
(0.1%未満) 
眠気、不眠、手指振戦、もの忘れ

精神神経系
(頻度不明) 
しびれ

循環器
(0.1~5%未満) 
顔面潮紅、動悸、熱感、心電図異常 (ST低下、T波逆転)、血圧低下

循環器
(0.1%未満) 
胸痛、心胸郭比の上昇、頻脈、房室ブロック、冷感

**循環器
(頻度不明) 
期外収縮、徐脈

消化器
(0.1~5%未満) 
嘔気・嘔吐、腹痛

消化器
(0.1%未満) 
便秘、腹部膨満感、口渇、歯肉肥厚、胸やけ、下痢

過敏症注2)
(0.1~5%未満) 
発疹

過敏症注2)
(0.1%未満) 
発赤、そう痒感

過敏症注2)
(頻度不明) 
光線過敏症

血液 
(0.1~5%未満) 
白血球数、好中球、ヘモグロビンの変動

血液 
(0.1%未満) 
赤血球数、ヘマトクリット、好酸球、リンパ球の変動

その他
(0.1~5%未満) 
浮腫(顔、下肢等)、全身倦怠感、頻尿、血清コレステロールの上昇、CK(CPK)、尿酸、血清K、血清Pの変動

その他
(0.1%未満) 
脱力感、腓腸筋痙直、眼周囲の乾燥、目の充血刺激感、味覚異常、尿糖陽性、空腹時血糖、総蛋白、血清Ca、CRPの変動、咳嗽

**その他
(頻度不明) 
耳鳴

注1): このような症状については観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止すること。

注2): このような症状が発現した場合には、投与を中止すること。

高齢者への投与

一般に高齢者では、過度の降圧は好ましくないとされていることから、高齢者に使用する場合は、低用量 (例えば5mg)から投与を開始し、経過を十分に観察しながら慎重に投与することが望ましい。
なお、承認時及び市販後の使用成績調査において、65歳以上の高齢者での副作用 (臨床検査値の異常変動を含む) は2,863例中152例にみられた (再審査終了時)。

妊婦、産婦、授乳婦等への投与

1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。[動物実験(ラット)で、胎児毒性並びに妊娠期間及び分娩時間の延長が報告されている3)~5)。]

2.
授乳中の婦人への投与は避けることが望ましいが、やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。[動物実験(ラット)で、母乳中へ移行することが報告されている6)。]
小児等への投与

低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。

適用上の注意

薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)

薬物動態

1.
血漿中濃度
健康成人男子6名に本剤5mg、10mg、20mgを単回経口投与した時のCmaxはそれぞれ4.7ng/mL、5.4ng/mL、15.7ng/mL、AUC0~24はそれぞれ23.7ng・hr/mL、27.5ng・hr/mL、60.1ng・hr/mLであり、用量依存的に増加した7)。
また、健康成人男子6名に本剤10mgを1日1回反復経口投与した時の薬物動態学的パラメータは以下のとおりであり、投与第4日目以降は定常状態に達し、蓄積性は認められなかった8)。(薬物動態学的パラメータの表 参照)

高血圧患者に本剤10mgを単回経口投与した時の血漿中濃度推移は、腎機能の正常な患者と腎機能が低下した患者 (血清クレアチニン値: 1.5~3.1mg/dL)との間に差を認めなかった。さらに、腎機能が低下した患者に本剤10mgを1日1回7日間反復経口投与した時にも、血漿中濃度推移には反復投与による影響は認められなかった9)。

2.
代謝・排泄
健康成人男子における血漿中及び尿中で認められた代謝物10)から、主代謝経路はメトキシエチル基の脱メチル化、それに続くシンナミルエステル基の加水分解及びジヒドロピリジン環の酸化と考えられている。なお、代謝過程におけるメトキシエチル基の脱メチル化反応には主としてCYP3A4が関与し、また、一部CYP2C19が関与しているものと考えられている (in vitro )1)。
〈参考〉メトキシエチル基の脱メチル化体のカルシウム拮抗作用は未変化体の1/100の活性であった(ウサギ)11)。
健康成人男子に本剤10mgを1日2回7日間反復経口投与した時、尿中に未変化体は検出されず、代謝物として総投与量の5.2%が排泄された10)。(本剤の承認された用法は、1日1回朝食後経口投与である。)
なお、in vitro でのヒト血清蛋白結合率は99.3%であった12)。

薬物動態学的パラメータの表

パラメータ    Cmax
(ng/mL) 
 Tmax
  (hr) 
t1/2(α)
  (hr) 
t1/2(β)
  (hr) 
 AUC0~∞
(ng・hr/mL) 
投与日数                
 投与 第1日目   9.5±1.6  2.8±1.0  1.0±0.2  5.2±2.0   51.4±12.7 
 投与 第4日目  13.5±5.0  3.7±0.8    ―    ―  101.8±29.0 
 投与 第7日目  16.5±7.9  3.0±1.3  1.1±0.6  8.1±2.7   95.5±34.5   

(平均値±標準偏差)
臨床成績

本態性高血圧症 (軽症~中等症)、腎障害を伴う高血圧症、重症高血圧症の患者を対象とした二重盲検比較試験を含む臨床試験における降圧率は表のとおりである13)~22)。(臨床試験における降圧率の表 参照)

・本態性高血圧症 (軽症~中等症)患者を対象とした後期第II相及び二重盲検比較試験において、血圧が150/90mmHg未満にコントロールされた血圧正常化例は332例中218例であり、血圧正常化率は65.7%であった13), 15)。

・本態性高血圧症 (軽症~中等症)患者を対象としたβ遮断薬あるいは利尿薬との併用における降圧率は、それぞれ93.2%(41例/44例)、92.0%(46例/50例)であった15)。

・本態性高血圧症 (軽症~中等症)患者を対象に48週間経口投与した長期投与試験における血圧コントロール状況は、「ほぼ良好」以上が94.6%(123例/130例)であった16)。

・本態性高血圧症 (軽症~中等症)患者を対象とした二重盲検比較試験の結果、本剤の有用性が認められた13)。
臨床試験における降圧率の表 

 

高血圧症の分類  例数  下降例数 (降圧率) 
本態性高血圧症 (軽症~中等症)   591    524 (88.7%) 
腎障害を伴う高血圧症    47    41 (87.2%) 
重症高血圧症    51    47 (92.2%) 
      計   689    612 (88.8%)  


薬効薬理

1. 降圧作用

(1)
シルニジピンは、高血圧自然発症ラット、腎性高血圧ラット・イヌ、DOCA食塩高血圧ラット及び脳卒中易発症高血圧自然発症ラットの各種高血圧病態モデルにおける単回経口投与で、1mg/kgより用量依存的に緩徐で持続的な降圧作用を示した。一方、正常血圧ラットに対する降圧作用は弱かった。また、用量増加による作用時間の延長はみられなかった。シルニジピンは、腎性高血圧イヌにおいて、β遮断薬あるいはアンジオテンシン変換酵素阻害薬との併用で相加的な作用を示した23)~25)。

(2)
シルニジピンは、脳卒中易発症高血圧自然発症ラット及び腎性高血圧イヌにおいて、反復経口投与で安定した降圧効果を示し、投与反復による作用の減弱及び休薬に伴う血圧のリバウンド現象を示さなかった26), 27)。

(3)
シルニジピンは、無麻酔・無拘束の高血圧自然発症ラットにおける単回投与試験において、降圧時に心拍数の増加を示さなかった。また、降圧時に血漿中ノルアドレナリンの増加はみられず、交感神経遮断薬 (グアネチジン硫酸塩) が示した血漿中ノルアドレナリンの減少も示さなかった。なお、ウサギにおいて自律神経節遮断薬 (ペントリニウム)にみられたチルティング (傾斜位)による血圧の低下は示さなかった28)。

(4)
本態性高血圧症患者に1日1回経口投与することにより、24時間降圧効果が持続し、早朝にも確かな降圧が認められている。また、24時間にわたる心拍周波数 (R-R間隔)変動を解析したところ、降圧に伴う交感神経活動亢進をきたさず、心拍数の増加も示さなかった14), 29)。

2. ストレス性昇圧抑制作用

(1)
シルニジピンは、無麻酔・無拘束の高血圧自然発症ラットにおいて、寒冷ストレス負荷時の昇圧及び血漿中ノルアドレナリンの増加を抑制し、また、エア・ジェットストレス (精神ストレス)負荷時の昇圧を抑制した30), 31)。

(2)
寒冷ストレス負荷により、昇圧度が20%以上を示す健康成人男子において、寒冷ストレス負荷時の昇圧を抑制した32)。

3. 交感神経電気刺激による昇圧の抑制作用

(1)
シルニジピンは、脊髄破壊した高血圧自然発症ラットの交感神経刺激による昇圧を抑制した33)。

(2)
高血圧自然発症ラットより摘出した腸間膜動脈血管灌流標本において、交感神経刺激時のノルアドレナリン放出を抑制した33)。

4. 脳循環に対する影響

(1)
シルニジピンは、高血圧自然発症ラットにおいて、30~40%の降圧を示す用量でも脳血流量を減少させず、降圧時にも脳血流自動調節機能をよく保持した34)。

(2)
脳血管障害を合併している高血圧症患者において、降圧時にも脳血流を維持した35)。

5. 心機能に対する影響

(1)
シルニジピンは、イヌにおいて、拍動数の減少と心筋収縮力の低下を起こしたが、その用量は動脈血流量の増大を起こすよりも高用量であった23)。

(2)
シルニジピンは、麻酔開胸イヌにおいて、降圧用量で心筋酸素消費量を低下させた。この際、心拍数の増加あるいは心収縮力の抑制は示さなかった36)。

(3)
本態性高血圧症患者においても降圧時に脈拍数に影響を与えず、また、心胸郭比(CTR)異常例ではCTRを改善した16)。

6. 腎臓に対する影響

(1)
シルニジピンは、麻酔下の高血圧自然発症ラットにおいて、降圧用量で尿量、腎血流量及び糸球体濾過率を上昇させた。また、エンドセリンによる腎機能低下時においても、尿量、腎血流量及び糸球体濾過率を上昇させた37)。

(2)
本態性高血圧症患者において、降圧時に腎機能に影響を及ぼさなかった38)。

7. 高血圧に伴う心血管障害に対する影響

(1)
シルニジピンは、脳卒中易発症高血圧自然発症ラットにおいて、1日1回経口投与することにより、脳卒中発症の遅延、生存率の改善に加え、心肥大 (心臓重量の増大)、左心室壁の肥厚、心筋の線維化並びに腎臓における病変を軽減した。さらに、冠動脈中膜の肥厚を抑制し、大動脈のカルシウム含量を低下させた26), 39)。

(2)
本態性高血圧症患者において、動脈硬化指数及び血清過酸化脂質を低下させた40)。

8. 作用機序

(1)
シルニジピンは、血管平滑筋細胞膜に存在するL型電位依存性Caチャネルのジヒドロピリジン結合部位に結合し、L型電位依存性CaチャネルからのCa2+流入を抑制した(ウサギ、in vitro )41)。
それにより、血管平滑筋を弛緩、拡張させ、降圧作用を発現すると考えられる42)。

(2)
シルニジピンは、交感神経の細胞膜に存在するN型電位依存性CaチャネルからのCa2+流入を抑制した。また、N型電位依存性Caチャネル及びL型電位依存性CaチャネルからのCa2+流入をほぼ同濃度域で抑制した(ラット、in vitro )43)。
その結果、交感神経終末からのノルアドレナリンの放出を抑制することにより、交感神経活動の亢進による降圧時の心拍数増加やストレス負荷時の昇圧等を抑制すると考えられる28)~32)。

有効成分に関する理化学的知見
一般名
シルニジピン (JAN)
Cilnidipine (JAN)
化学名
(±)-2-Methoxyethyl 3-phenyl-2 (E )- propenyl 1,4- dihydro-2,6-dimethyl-4-(3-nitrophenyl)-3,5- pyridinedicarboxylate
化学構造式
 

分子式
C27H28N2O7
分子量
492.52
性状
淡黄色の結晶性の粉末で、におい及び味はない。
本品はアセトニトリル、アセトン、クロロホルム又は1,4-ジオキサンに溶けやすく、酢酸(100)にやや溶けやすく、メタノール、エタノール(95)又はトルエンにやや溶けにくく、ジエチルエーテルに溶けにくく、水、0.1mol/L塩酸試液、希水酸化ナトリウム試液又はヘキサンにほとんど溶けない。
融点
約109℃

分配係数 log P
5.7 (pH3及び7)、5.9 (pH11)
1-オクタノール/Britton-Robinson Buffer (20±2℃)

包装

アテレック錠5 : 100錠 (PTP)、140錠 (PTP)、500錠 (PTP)、
           500錠 (バラ)

アテレック錠10: 100錠 (PTP)、140錠 (PTP)、500錠 (PTP)、
           700錠 (PTP)、1,000錠 (PTP)、
           500錠 (バラ)

*アテレック錠20 : 100錠 (PTP)、140錠 (PTP)、500錠 (PTP)、
            500錠 (バラ)


主要文献及び文献請求先


主要文献

1)
松本一ほか: 薬理と治療, 28 (4), 253 (2000)

2)
味の素製薬株式会社: 社内資料 (グレープフルーツ摂取の薬物動態への影響の検討)

3)
荻原定彦ほか: 薬理と治療, 20 (Suppl.7), 1905 (1992)

4)
舘田智昭ほか: 薬理と治療, 20 (Suppl.7), 1925 (1992)

5)
和田重次ほか: 薬理と治療, 20 (Suppl.7), 1975 (1992)

6)
味の素製薬株式会社: 社内資料 (乳汁移行性に関する検討)

7)
石井當男ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 7 (1993)

8)
石井當男ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 43 (1993)

9)
久慈直光ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 193 (1993)

10)
石井當男ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 23 (1993)

11)
味の素製薬株式会社: 社内資料 (代謝物の薬理試験)

12)
味の素製薬株式会社: 社内資料 (蛋白結合に関する検討)

13)
石井當男ほか: 薬理と治療, 21 (1), 59 (1993)

14)
冨永光裕ほか: 臨牀と研究, 69 (10), 3321 (1992)

15)
石井當男ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 91 (1993)

16)
石井當男ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 123 (1993)

17)
猿田享男ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 171 (1993)

18)
飯村攻ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 155 (1993)

19)
石井當男ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 65 (1993)

20)
石井當男ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 53 (1993)

21)
石井當男ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 79 (1993)

22)
堀内至ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 233 (1993)

23)
Ikeda, K. et al.: Pharmacometrics, 44 (4), 433 (1992)

24)
Yoshimoto, R. et al.: Pharmacometrics, 44 (1), 45 (1992)

25)
渡辺潔ほか: 薬理と治療, 23 (11), 3001 (1995)

26)
渡辺潔ほか: 薬理と治療, 23 (11), 3013 (1995)

27)
高原章ほか: 日薬理誌, 106 (4), 279 (1995)

28)
細野昌宏ほか: 薬理と治療, 23 (11), 3029 (1995)

29)
南順一ほか: Therapeutic Research, 19 (1), 45 (1998)

30)
Hosono, M. et al.: Jpn.J.Pharmacol., 69 (2), 119 (1995)

31)
細野昌宏ほか: 薬理と治療, 23 (12), 3187 (1995)

32)
栽原伸一郎ほか: 薬理と治療, 21 (Suppl.1), 271 (1993)

33)
Hosono, M. et al.: Jpn.J.Pharmacol., 69 (2), 127 (1995)

34)
渡辺潔ほか: 日薬理誌, 106 (6), 393 (1995)
 

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