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申請資料
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メナクトラ筋注 |
サノフィ(株) |
4 価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体) |
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平成26年7月 |
部会審議 |
完整说明书
http://www.sanofi.co.jp/l/jp/ja/download.jsp?file=F2A99663-9DC1-458B-9630-BC561483CC1B.pdf
国内初の髄膜炎菌ワクチン‐7件の新薬等を了承
薬事・食品衛生審議会医薬品第二部
日付:平成26年5月26日
商品名:メナクトラ筋注
一般名:4価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体)(新有効成分)
申請者:サノフィ
取扱い:新規承認
効能・効果:髄膜炎菌(血清型A、C、Y及びW-135)による侵襲性髄膜炎菌感染症の予防
用法・用量:1回0.5mLを筋肉内接種する。
申請年月日:平成25年3月26日
再審査期間:8年(新有効成分含有医薬品)
承認条件:市販直後調査
髄膜炎菌は、髄膜炎や敗血症の起炎菌。
免疫力の低下により、上気道に炎症を生じ、症状が進むと、菌血症から髄膜炎、敗血症に移行する。
死亡率は、髄膜炎7~19%、敗血症18~53%。
本剤は、4種類の血清型(A、C、Y及びW-135)の髄膜炎菌から抽出し精製した奏膜多糖体に、キャリアタンパク質としてジフテリアトキソイドをそれぞれ共有結合させ、混合したワクチンである。
2014年05月30日(金)
薬事・食品衛生審議会医薬品第二部会は26日、サノフィの国内初となる髄膜炎菌ワクチン「メナクトラ」、中外製薬のALK融合遺伝子陽性の非小細胞肺癌治療薬「アレセンサカプセル」など、7件の新薬等を審議・了承した。
▽メナクトラ筋注(サノフィ):新有効成分の4価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体)を含有し、髄膜炎菌(血清型A、C、Y、およびW‐135)による侵襲性髄膜炎菌感染症の予防を効能・効果とする。
髄膜炎菌は、髄膜炎や敗血症の起炎菌となる病原体で、罹患すると頭痛や発熱、悪寒などの症状を呈する。死亡率は髄膜炎で7~19%、敗血症で18~53%と報告されている。主に中央アフリカで感染が報告されており、同ワクチンは渡航者向け。厚生労働省の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」で開発要請されていた。
再審査期間は8年。米国など48の国と地域で承認済み。
▽アネメトロ点滴静注液500mg(ファイザー):有効成分のメトロニダゾールを含有し、各種の嫌気性菌感染症、感染性腸炎、アメーバ赤痢を効能・効果とする。
メトロニダゾール製剤には、既に膣剤と経口剤があり、今回、内服困難な患者への使用を想定して静注用製剤を追加した。また、静注用製剤の効能・効果のうち、膿胸や胆嚢炎、化膿性髄膜炎、敗血症は既存製剤にはない。厚労省の検討会議で開発企業の募集が行われ、ファイザーが応募したもの。
再審査期間は6年。欧米を含む30カ国以上が承認している。
▽ネクサバール錠200mg(バイエル薬品):有効成分のソラフェニブトシル酸塩を含有し、「根治切除不能な分化型甲状腺癌」の効能・効果を追加する。
甲状腺癌の推定患者数は2万9000人だが、分化型甲状腺癌の患者はさらに少ないと想定される。希少疾病用医薬品で再審査期間は10年。承認条件として、全例調査が付いた。海外では、甲状腺癌の適応で米国を含む4カ国が承認している。欧州では審査中。
▽ジャカビ錠5mg(ノバルティスファーマ):有効成分のルキソリチニブリン酸塩を含有し、「骨髄線維症」を効能・効果とする。
骨髄線維症は、遺伝子変異などにより造血幹細胞の増殖や骨髄の線維化が生じる造血器悪性腫瘍で、脾腫に伴う腹痛や貧血、血栓症、出血などの臨床症状がある。推定患者数は約1500人。
同剤は、細胞の増殖や生存等に関与するJanusキナーゼ(JAK)1やJAK2のリン酸化を阻害することで、細胞増殖の抑制や全身症状を改善すると考えられている。希少疾病用医薬品で再審査期間は10年。海外では、59の国・地域が承認している。
▽アレセンサカプセル20mg、同40mg(中外製薬):新有効成分のアレクチニブ塩酸塩を含有し、「ALK融合遺伝子陽性の切除不能な進行・再発の非小細胞肺癌」を効能・効果とする。
同剤はALK(未分化リンパ腫キナーゼ)を介するシグナル伝達を阻害することで腫瘍の増殖を抑制する。肺癌の国内罹患数は9万7000人で、このうち非小細胞肺癌が8割を占め、ALK陽性率は2~5%とされている。同じ効能・効果を有する薬剤として、ファイザーの「ザーコリ」(クリゾチニブ)が12年に承認されている。
希少疾病用医薬品で再審査期間は10年。全例調査が付いた。海外での承認はない。
▽バイクロット配合静注用(化学及血清療法研究所):新有効成分の乾燥濃縮人血液凝固第X因子加活性化第VII因子を含有し、「血液凝固第VIII因子または第IX因子に対するインヒビターを保有する患者の出血抑制」を効能・効果とする。
血友病は、血液凝固第VIII因子または第IX因子の欠乏などによって引き起こされる出血性疾患で、患者数は5617人と報告されている。同剤は、活性化人血液凝固第VII因子と人血液凝固第X因子を1対10の蛋白質重量比で含有する製剤で、欠乏している第VIII因子または第IX因子の製剤を補充しても止血効果が著しく低下している際に投与する。
希少疾病用医薬品で再審査期間は10年。海外での承認はない。
▽ラパリムス錠1mg(ノーベルファーマ):有効成分のシロリムスを含有し、「リンパ脈管筋腫症(LAM)」を効能・効果とする。
LAMは、平滑筋様細胞が肺などで異常増殖し、組織破壊により肺に小さな穴が複数生じることが特徴。主に妊娠可能な年齢の女性が罹患するとされ、振興すれば肺移植の対象となる場合もある。同疾患に適応を有する薬剤はない。
LAMでは、遺伝子の異常により、細胞が増殖する際に働く蛋白質であるmTORが恒常的に活性化され、過剰な細胞増殖が起こるとされており、同剤はこの働きを阻害する。希少疾病用医薬品で再審査期間は10年。海外では、LAMの適応で承認されている国はない。
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10601000-Daijinkanboukouseikagakuka-Kouseikagakuka/0000051462.pdf
血清型A,C,Y及びW-135によるIMDを予防
サノフィ株式会社は7月4日、厚生労働省から髄膜炎菌ワクチン「メナクトラ(R)筋注(一般名:4 価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体))」の製造販売承認を同日付けで取得したと発表した。

この画像はイメージです
メナクトラは髄膜炎菌(血清型A,C,Y及びW-135)による侵襲性髄膜炎菌感染症(IMD)を予防するワクチン。2010年の「医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」による審議の結果、医療上の必要性が高いと判断され、同社は厚生労働省から開発要請を受けて同ワクチンの臨床開発を行い、今回の日本初承認に至った。
同ワクチンの製造元であるフランス・サノフィパスツール社は、IMDに対し40年間にわたって研究・開発を進めており、単価(血清型A)多糖体ワクチン、2価(血清型A,C)多糖体ワクチン、4価(血清型A,C,Y及びW-135)多糖体ワクチン、4価(血清型A,C,Y及びW-135)結合体ワクチンを、世界で初めて開発し、いずれも世界保健機関(WHO)から事前資格審査を得ている。
IMD情報センターで、啓発活動をサポート
国内におけるIMDの認知度は低く、情報も限られているのが現状だという。しかしIMDは罹患率は低いものの、原因となる髄膜炎菌は細菌性髄膜炎を起こす他の細菌と比べて100倍から1,000倍の内毒素を産出するため、症状が急速に進み発症から24~48時間以内に患者の5~10%が死に至る、重篤性の高い疾患でもある。
適切な治療を受けた場合にも、11~19%の割合で難聴、神経障害、手足の切断など生涯続く後遺症が残ることが報告されている。国内では乳幼児と10代に多く発症が見られ、死亡者全体の半数を15~30代が占めているという。
このため、同社は今年4月に国内においてIMDの啓発を目的とした情報提供を行う「IMD情報センター」を設立。同センターは、国内外の患者会や関連団体と連携、IMDに関する最新情報を、医療従事者をはじめ、広く一般の方々に向けて提供するとしている
審議結果報告書
http://www.info.pmda.go.jp/shinyaku/P201400091/780069000_22600AMX00771000_A100_1.pdf
販売名 |
承認取得者名 |
一般名 |
審査報告書 |
申請資料
概要 |
年月 |
報告の別 |
メナクトラ筋注 |
サノフィ(株) |
4 価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体) |
表示 |
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平成26年7月 |
部会審議 |
販売名 |
承認取得者名 |
一般名 |
審査報告書 |
申請資料
概要 |
年月 |
報告の別 |
ビプリブ点滴静注用400 単位 |
シャイアー・ジャパン(株) |
ベラグルセラーゼ アルファ(遺伝子組換え) |
表示 |
準備中 |
平成26年7月 |
部会審議 |
販売名 |
承認取得者名 |
一般名 |
審査報告書 |
申請資料
概要 |
年月 |
報告の別 |
献血グロベニン-I 静注用500 mg、献血グロベニン-I 静注用2500 mg、献血グロベニン-I 静注用5000 mg |
日本製薬(株) |
乾燥ポリエチレングリコール処理人免疫グロブリン |
表示 |
準備中 |
平成26年7月 |
部会審議 |
販売名 |
承認取得者名 |
一般名 |
審査報告書 |
申請資料
概要 |
年月 |
報告の別 |
アレセンサカプセル20mg、アレセンサカプセル40mg |
中外製薬(株) |
アレクチニブ塩酸塩 |
表示 |
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平成26年7月 |
部会審議 |
販売名 |
承認取得者名 |
一般名 |
審査報告書 |
申請資料
概要 |
年月 |
報告の別 |
オルプロリクス静注用250、オルプロリクス静注用500、オルプロリクス静注用1000、オルプロリクス静注用2000、オルプロリクス静注用3000 |
バイオジェン・アイデック・ジャパン(株) |
エフトレノナコグ アルファ(遺伝子組換え) |
表示 |
準備中 |
平成26年7月 |
部会審議 |
【速報! 新薬承認②】
厚生労働省は7月4日、新薬22製品32品目を承認したと発表しました☆
今回承認された薬剤は、通常なら8~9月頃には薬価収載され、発売される見込みです^^
昨日に引き続き、残りをお示しします☆
●ジャカビ錠5mg(ルキソリチニブリン酸塩):「骨髄線維症」
●アネメトロ点滴静注液500mg(メトロニダゾール):「各種嫌気性菌感染症、感染性腸炎、アメーバ赤痢」
●メナクトラ筋注(4価髄膜炎菌ワクチン(ジフテリアトキソイド結合体)):「髄膜炎菌(血清型A、C、Y、およびW-135)による侵襲性髄膜炎菌感染症の予防」
●バイクロット配合静注用(乾燥濃縮人血液凝固第10因子加活性化第7因子):「血液凝固第8因子又は第9因子に対するインヒビターを保有する患者の出血抑制」
●ラパリムス錠1mg(シロリムス):「リンパ脈管筋腫症」
●スクエアキッズ皮下注シリンジ〔沈降精製百日せきジフテリア破傷風不活化ポリオ(ソークワクチン)混合ワクチン〕:「百日せき、ジフテリア、破傷風および急性灰白髄炎の予防」
●オルプロリクス静注用250、同500、同1000、同2000、同3000(エフトレノナコグ アルファ遺伝子組換え):「スティーブンス・ジョンソン症候群および中毒性表皮壊死症(ステロイド剤の効果不十分な場合)」
●ドボベット軟膏(カルシポトリオール水和物/ベタメタゾンジプロピオン酸エステル):「尋常性乾癬」
●ビプリブ点滴静注用400単位(ベラグルセラーゼ アルファ遺伝子組換え):「ゴーシェ病の諸症状(貧血、血小板減少症、肝脾腫および骨症状)の改善」
●ニシスタゴンカプセル50mg、同150mg(システアミン酒石酸塩):「腎性シスチン症」
以上です☆
各薬剤の詳細につきましては追ってご紹介させていただきます♪
よろしくお願いいたします☆