レンチナン静注用1mg
薬効分類名
抗悪性腫瘍剤
販売名
レンチナン静注用1mg
組成
有効成分(1バイアル中)
レンチナン:1mg
剤形
用時溶解して用いる注射剤(凍結乾燥製剤)
添加物(1バイアル中)
D-マンニトール:100mg
デキストラン40:2mg
禁忌
本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
効能または効果
手術不能又は再発胃癌患者におけるテガフール経口投与との併用による生存期間の延長。
通常、成人はテガフール600mg/日(400mg/m2/日)経口投与に併用して、レンチナンとして週あたり2mg(1mg週2回あるいは2mgを週1回)を静注又は、点滴静注する。
〈注射液の調製法〉
1バイアルに日局注射用水、日局生理食塩液、あるいは日局5%もしくは20%ブドウ糖注射液2mL〜5mLを加え、強く振盪し十分に溶解する。
慎重投与
本人又は両親、兄弟に気管支喘息、発疹、蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者
重大な副作用
ショック(0.1%〜5%未満)を起こすことがあるので、観察を十分に行い、口内異常感、悪寒、振戦、心悸亢進、頻脈、血圧低下、呼吸困難、チアノーゼ等があらわれた場合は直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
薬効薬理
動物実験(マウス、ラット又はモルモット)における同系腫瘍又は自家腫瘍に対して、レンチナン単独投与又はレンチナンと化学療法剤との併用投与による腫瘍増殖抑制作用及び延命効果が認められている。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
レンチナン(lentinan)
分子式
(C6H10O5)n
性状
白色〜淡黄灰白色粉末で、においはないか又はわずかに特異なにおいがあり、味はない。
水、メタノール、エタノール(95)、又はアセトンにほとんど溶けないが、0.5mol/L水酸化ナトリウム溶液に溶け、吸湿性である。

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