製薬会社:第一三共株式会社 |
628504000 |
2009-7 |
商品名: |
モルヒネ塩酸塩注射液(モルヒネ塩酸塩注射液10mg「第一三共」) |
英名: |
Morphine Hydrochloride Injection “Daiichisankyo” |
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この薬の作用と効果について
・激しい痛みを和らげます。
・激しい咳をしずめます。
・激しい下痢を和らげます。
・手術などの時に、麻酔の補助として使います。 |
注射の前に確認すること
・次のような人は注射のまえに主治医に申し出てください:
以前に薬を飲んで、または注射を受けて、発しんやなどが出たことがある。
呼吸をしにくい。気管支喘息。肝臓、肺、心臓に病気がある。けいれんをおこしている。アルコール中毒。以前にアヘンアルカロイドで何らかの症状が出た。出血性大腸炎。細菌性下痢。
(硬膜外投与の場合)注射するところまたはその周辺に炎症がある。敗血症。
(くも膜下投与の場合)注射するところまたはその周辺に炎症がある。敗血症。髄膜炎、灰白脊髄炎、脊髄癆等がある。脊髄・脊椎に結核、脊椎炎及び転移性腫瘍等がある。
・この注射を行う期間:
効果を見ながら投与期間を決めていきます。
・注射の方法:
皮下注射、静脈内注射、点滴静注、硬膜外またはくも膜下投与で使います。投与方法は使い方によって異なります。静脈内注射の場合は緩徐に行います。効果を見ながら投与回数を決めていきます。
・その他:
授乳中、妊娠または妊娠している可能性がある方は申し出てください。 |
副作用について
・薬は人によって、目的の効果以外に、望ましくない作用が出る場合もあります。
◎次のような症状に気づいたら、すぐに主治医や薬剤師、看護師に申し出てください:
<依存性>この薬の使用を中止しようとしてもやめられずに使用を続けたくなる。
<呼吸抑制>息切れがする、呼吸がゆっくりになる、呼吸が不規則になる。
<錯乱、譫妄>考えがまとまらない、時間・場所などがわからない、幻覚がある、意識がうすれる、錯覚がおこる。
<無気肺、気管支痙攣、喉頭浮腫>胸が痛い、呼吸をしにくい、皮膚や唇・爪などが青紫色~暗紫色になる、息をする時ヒューヒューという音がする、のどがはれる。
<麻痺性イレウス、中毒性巨大結腸>おなかが痛い、熱が出る、脈が速くなる。
<発疹><そう痒感>かゆみ。
◎連用中の場合、投与を中止するか又は急に量を減らすと次のような症状がおこることがあります。
・あくび、くしゃみ、涙がとまらない、汗をかく、吐き気がする、吐く、下痢をする、おなかが痛い、まぶしい、頭が痛い、眠られない、不安になる、意識がうすれる、ふるえる、筋肉・関節が痛い、呼吸が速くなる。
◆次のような症状に気づいたら、早めに主治医や薬剤師、看護師に相談してください:
◇上記のほかに次のような副作用が出ることがあります:
<不整脈>脈が乱れる。<血圧変動>血圧が不安定で上がったり下がったりする。
<視調節障害>ピントが合わず見えにくい。<排尿障害>尿が出にくい。
・他にもからだの異常を感じたら、主治医や薬剤師、看護師に相談してください。 |
注射のあとに注意していただくこと
・ 授乳中の方は、本剤投与中は授乳を避けてください。
・ 眠気、めまいがおこることがありますので、注射のあとは自動車の運転等危険を伴う機械の操作
は避けてください。
・アルコールは薬の作用を強めることがありますので、注意してください。 |
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