妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
小児等への投与
低出生体重児,新生児に対する安全性は確立していない。
臨床検査結果に及ぼす影響
1.
テステープ反応を除くベネディクト試薬,フェーリング試薬,クリニテストによる尿糖検査では,偽陽性を呈することがあるので注意すること。
2.
直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること。
適用上の注意
1. 投与経路
本剤は静脈内注射にのみ使用すること。
2. 投与方法
静脈内大量投与により,まれに血管痛,血栓性静脈炎を起こすことがあるので,これを予防するために注射液の調製,注射部位,注射方法等について十分注意し,その注射速度はできるだけ遅くすること。
3. 溶解後
溶解後は速やかに使用すること。なお,やむを得ず保存を必要とする場合でも8時間以内に使用すること。この場合,微黄色の溶液の色調が時間の経過とともに濃くなることがある。
4.
小児に点滴静脈内注射を行う際には,十分な血中濃度を得るために,30分~1時間で投与を行うこと。
その他の注意
本剤の投与に際しては,定期的に肝機能,腎機能,血液等の検査を行うことが望ましい。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
セフォチアム塩酸塩(Cefotiam Hydrochloride)
略号:
CTM
化学名:
(6R,7R)-7-[2-(2-Aminothiazol-4-yl)acetylamino]-3-[1-(2-dimethylaminoethyl)-1H-tetrazol-5-ylsulfanylmethyl]-8-oxo-5-thia-1-azabicyclo[4.2.0]oct-2-ene-2-carboxylic acid dihydrochloride
分子式:
C18H23N9O4S3・2HCl
分子量:
598.55
白色~淡黄色の結晶又は結晶性の粉末である。
水,メタノール又はホルムアミドに溶けやすく,エタノール(95)に溶けにくく,アセトニトリルにほとんど溶けない。
取扱い上の注意
1. 安定性試験
本品につき加速試験(40℃,6ヵ月)を行った結果,セフォチアム塩酸塩静注用0.25g「日医工」,セフォチアム塩酸塩静注用0.5g「日医工」及びセフォチアム塩酸塩静注用1g「日医工」は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。1)
2. 点滴静脈内注射時
点滴開始時
薬剤溶解後に炭酸ガスが発生し,点滴筒内の液面が下がるので,あらかじめ点滴筒の2/3まで薬液を溜めた後,点滴を開始すること。(点滴開始時に液面が低い場合,チューブ内にエアーが入ることがある。)
包装
セフォチアム塩酸塩静注用0.25g「日医工」
0.25g(力価)×10バイアル
セフォチアム塩酸塩静注用0.5g「日医工」
0.5g(力価)×10バイアル
セフォチアム塩酸塩静注用1g「日医工」
1g(力価)×10バイアル
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
日医工株式会社 社内資料:安定性試験
文献請求先
主要文献欄に記載の文献・社内資料は下記にご請求下さい。
日医工株式会社 お客様サポートセンター
〒930-8583 富山市総曲輪1丁目6番21
フリーダイアル(0120)517-215
Fax(076)442-8948
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
日医工株式会社