関節痛
18. 感染症
5~10%未満
鼻咽頭炎
19. 代謝
10%以上
低アルブミン血症、電解質異常(ナトリウム、カリウム、カルシウム)
20. 代謝
5~10%未満
高尿酸血症、総蛋白減少、血中リン減少
21. 代謝
5%未満
尿中ブドウ糖陽性、高血糖
22. その他
10%以上
発熱、悪寒、体重増加
23. その他
5~10%未満
けん怠感、食欲減退、疲労
24. その他
5%未満
末梢性浮腫、体重減少、CRP上昇、低体温、サイトカイン放出症候群
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので、患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
本剤の妊娠中の投与に関する安全性は確立していないので、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないことを原則とするが、やむを得ず投与する場合には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する。[本剤を用いた動物実験(サル)において、妊娠期間中に本剤を投与した場合の妊娠動物及び胚・胎児発生に及ぼす影響等は認められなかったが、本剤は胎児へ移行することが報告されている。また、出生児に及ぼす影響は検討していない。]
2.
授乳中の投与に関する安全性は確立していないので、授乳婦に投与する場合には授乳を中止させること。[ヒトIgGは母乳中に移行することが知られている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
過量投与
臨床試験では1回1mg/kgを超える用量での使用経験がない。
適用上の注意
1. 調製時
(1)
バイアルは振盪しないこと。また、激しく攪拌しないこと。
(2)
本剤投与時には必要量を注射筒で抜き取り、日局生理食塩液200mLに添加する。
(3)
調製時には、日局生理食塩液以外は使用しないこと。
(4)
添加後は静かに混和し、急激な振盪は避けること。
(5)
用時調製し、調製後は速やかに使用すること。また、残液は廃棄すること。
(6)
他の薬剤との混注はしないこと。
2. 投与経路
必ず静脈内投与とし、皮下、筋肉内には投与しないこと。
3. 投与時
(1)
本剤は点滴静注用としてのみ用い、急速静注は行わないこと。
(2)
本剤は、2時間かけて点滴静注すること。
その他の注意
海外臨床試験において本剤に対する中和抗体の産生が報告されている。
薬物動態
1. 血中濃度1)2)
(1) 単回投与
CCR4陽性成人T細胞白血病リンパ腫(ATL)日本人患者又はCCR4陽性末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)日本人患者に本剤0.01~1mg/kgを単回投与したときの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは次のとおりである。
CCR4陽性ATL日本人患者又はCCR4陽性PTCL日本人患者に本剤を単回静脈内投与したときの血漿中濃度推移(平均値+標準偏差、各採血時点での被験者数n=2~6)
(2) 反復投与
CCR4陽性ATL日本人患者に本剤1mg/kgを1週間間隔で8回反復静脈内投与したときの血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは次のとおりである。
CCR4陽性ATL日本人患者に本剤1mg/kgを1週間間隔で8回反復静脈内投与したときの血漿中濃度推移(平均値+標準偏差、各採血時点での被験者数n=3~27)
2. 分布1)
CCR4陽性ATL日本人患者又はCCR4陽性PTCL日本人患者に本剤0.01~1mg/kgを1週間間隔で4回反復静脈内投与したときの分布容積は102.7~115.8mL/kgであり、おおむね血液容量に相当した。
(参考)動物実験の結果
分布3)
125I標識したモガムリズマブを雄性カニクイザルに単回静脈内投与したところ、血漿と血液を除く組織への放射能の分布量は最大で投与量の4.86%であり、血漿中濃度に対する組織中濃度比は最大で0.26(脾臓)であった。
単回静脈内投与したときの薬物動態パラメータ
対象患者 投与量
(mg/kg) Cmax
(ng/mL) Ctrough
(ng/mL) AUC0-7 days
(μg・h/mL)
CCR4陽性ATL日本人患者又はCCR4陽性PTCL日本人患者 0.01(n=3) 206.0±23.1 41.0±39.0 14.9±7.7
CCR4陽性ATL日本人患者又はCCR4陽性PTCL日本人患者 0.1(n=4) 1831.7±334.1 254.9±447.4 87.6±93.7
CCR4陽性ATL日本人患者又はCCR4陽性PTCL日本人患者 0.5(n=3) 8353.2±1993.4 2985.0±605.8 761.9±130.8
CCR4陽性ATL日本人患者又はCCR4陽性PTCL日本人患者 1(n=6) 21758.0±3495.4 7544.2±3008.8 1901.2±466.6
平均値±標準偏差
※本剤の承認用量は1回1mg/kgである(「用法・用量」の項参照)。
1週間間隔で8回反復静脈内投与したときの薬物動態パラメータ
対象患者 投与量
(mg/kg) Cmax
(ng/mL) Ctrough
(ng/mL) AUC0-7 days
(μg・h/mL) t1/2
(h)
CCR4陽性ATL日本人患者 1(n=5) 42943.2±14239.5 33638.3±10572.2a) 6297.4±1812.5a) 422±147
平均値±標準偏差
a)n=4
臨床成績
第II相臨床試験2)
前治療とし