参照)
重要な基本的注意
1.
血小板減少、好中球減少及び貧血があらわれることがあるので、本剤投与前及び投与中は血液検査(血球数算定、白血球分画測定等)を定期的に行い、患者の状態を十分観察し、異常が認められた場合には、減量、休薬又は投与中止など、適切な処置を行うこと(「用法及び用量に関連する使用上の注意」の項参照)。
2.
腎不全、腎尿細管性アシドーシス等の腎障害があらわれることがあるので、定期的に血清重炭酸塩(静脈血)や腎機能の推移を確認し、異常が認められた場合には、減量、休薬又は投与中止など、適切な処置を行うこと(「用法及び用量に関連する使用上の注意」の項参照)。
3.
生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること[動物実験(マウス及びラット)で、ヒトの臨床用量を下回る用量で、本剤を投与した雄で精巣毒性が認められ、交配した雌の妊娠率の低下、異常胚の増加及び胚死亡の増加が認められている。](「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照)。
副作用
副作用等発現状況の概要
*国内臨床試験における副作用は、骨髄異形成症候群(MDS)患者53例中53例(100.0%)に認められた。主な副作用は、好中球減少症(発熱性好中球減少症を含む)47例(88.7%)、血小板減少症46例(86.8%)、白血球減少症45例(84.9%)、ヘモグロビン減少39例(73.6%)、便秘37例(69.8%)、赤血球減少症、注射部位反応(紅斑、発疹、そう痒感、硬結等) 各36例(67.9%)、ヘマトクリット減少32例(60.4%)、リンパ球減少症28例(52.8%)、倦怠感27例(50.9%)、発熱22例(41.5%)、ALT(GPT)増加、食欲不振 各20例(37.7%)、発疹、ALP増加 各19例(35.8%)、AST(GOT)増加、血中アルブミン減少 各18例(34.0%)であった。
重大な副作用
1. 骨髄抑制
*好中球減少症(発熱性好中球減少症を含む)(88.7%)、血小板減少症(86.8%)、白血球減少症(84.9%)、赤血球減少症(67.9%)、リンパ球減少症(52.8%)、汎血球減少症(頻度不明注1))、貧血(頻度不明注1))、無顆粒球症(頻度不明注1))等があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血球数算定、白血球分画測定等)を実施するなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
2. 感染症
*敗血症(3.8%)、肺炎(13.2%)等の感染症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
3. 出血(頻度不明注1))
脳出血、頭蓋内出血、消化管出血、眼出血、血尿、処置後出血等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
4. *間質性肺疾患(頻度不明注1))
*間質性肺疾患があらわれることがあるので、咳嗽、呼吸困難、発熱等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には、胸部X線、胸部CT等の検査を実施すること。間質性肺疾患が疑われた場合には投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。
5. 心障害
心房細動(3.8%)、心不全(1.9%)等の心障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、症状や徴候がみられた場合には速やかに検査を行い、投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
6. ショック、アナフィラキシー様症状(頻度不明注1))
ショック、アナフィラキシー様症状があらわれることがあるので、バイタルサインのモニタリングや自他覚症状など、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7. 肝機能障害、黄疸
*ALT(GPT)増加(37.7%)、ALP増加(35.8%)、AST(GOT)増加(34.0%)、血中ビリルビン増加(24.5%)等を伴う肝機能障害、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
8. 腎不全、腎尿細管性アシドーシス
*腎不全(1.9%)、腎尿細管性アシドーシス(頻度不明注1))等の腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を実施し、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
9. 低血圧(頻度不明注1))
起立性低血圧、低血圧があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
重大な副作用の注意
*注1):本剤の承認までの臨床試験ではみられなかったが、外国の添付文書等に記載された副作用又は市販後に報告された副作用であるため頻度不明。
その他の副作用
1. 感染症
10~50%未満
鼻咽頭炎
2. 感染症
10%未満
咽頭炎、口腔カンジダ症、副鼻腔炎、蜂巣炎、肛門膿瘍、尿路感染、*白癬感染、*口腔ヘルペス
3. 感染症
頻度不明注1)
単純ヘルペス、鼻炎、ブラストミセス症、憩室炎、トキソプラズマ症、四肢膿瘍、菌血症、直腸周囲膿瘍
4. 血液
50%以上
ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少
5. 血液
10%未満
血小板血症、単球減少症、好酸球増加症、好塩基球増加症、白血球増加症、リンパ球増加症、単球増加症、平均赤血球ヘモグロビン濃度減少、芽球増加、*アンチトロンビンIII減少
6. 代謝異常
10~50%未満
食欲不振、血中アルブミン減少、LDH増加、血糖値上昇、総蛋白減少、血中リン減少
7. 代謝異常
10%未満
低カリウム血症、血中重炭酸塩減少・増加、血中ナトリウム減少、血中クロール増加、血中カリウム増加、血中尿酸減少・増加
8. 精神神経系
10~50%未満
頭痛
9. 精神神経系
10%未満
不眠症、味覚異常、浮動性めまい
10. 精神神経系
頻度不明注1)
不安、錯乱状態、嗜眠
11. 眼
10%未満
結膜出血、眼充血
12. 循環器
10%未満
動悸、*心膜炎
13. 循環器
頻度不明注1)
高血圧
14. 呼吸器
10~50%未満
鼻出血、口腔咽頭痛
15. 呼吸器
10%未満
上気道炎、口腔咽頭不快感、低酸素血症、呼吸困難、喀血、*咳嗽
16. 呼吸器
頻度不明注1)
肺浸潤
17. 消化器
50%以上
便秘
18. 消化器
10~50%未満
悪心、下痢、口内炎、嘔吐、歯周病、腹痛、腹部膨満、痔核
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