3)
10,000/µL未満の
患者数(%)
10,000~25,000/µLの
患者数(%)
75,000/µL以上
309
8(3%)
36(12%)
50,000/µL以上
75,000/µL未満
14
2(14%)
11(79%)
10,000/µL以上
50,000/µL未満
7
1(14%)
5(71%)
注2)投与開始前の血小板数として50,000/µL以上を臨床試験の選択基準とした。
注3)投与開始前のデータが1例で不明
11.1.5 イレウス(0.7%)
食欲不振、嘔吐、便秘、腹部膨満感等の症状があらわれた場合には適切な処置を行うこと。[8.7 参照]
11.1.6 肝機能障害
ASTの増加(0.7%)、ALTの増加(0.7%)、γ-GTPの増加(0.6%)、ALPの増加(0.5%)及び血中ビリルビンの増加(0.6%)等を伴う肝機能障害(B型肝炎ウイルスの再活性化によるものを含む)があらわれることがある。[8.3 参照],[8.8 参照],[9.1.2 参照]
11.1.7 低血圧
低血圧(3.0%)、起立性低血圧(2.2%)があらわれることがある。低血圧の機序は不明であるが、一部は自律神経ニューロパチーが関与している可能性がある。[8.9 参照],[9.1.4 参照]
11.1.8 腫瘍崩壊症候群(0.3%)
[8.11 参照]
11.1.9 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)(頻度不明)
11.1.10 発熱(12.4%)
本剤の投与日から翌日にかけて高頻度にGrade 1~2の薬剤性の発熱があらわれることがあるので、患者の状態を観察し、必要に応じて解熱剤等による処置を考慮すること。また発熱が持続する場合や呼吸器症状を伴う場合には、肺障害の可能性について注意すること。
11.1.11 可逆性後白質脳症症候群(頻度不明)
痙攣、血圧上昇、頭痛、意識障害、錯乱、視覚障害等があらわれることがある。
11.1.12 進行性多巣性白質脳症(頻度不明)
本剤の治療期間中及び治療終了後は患者の状態を十分に観察し、意識障害、認知障害、麻痺症状(片麻痺、四肢麻痺)、言語障害等の症状があらわれた場合は、MRIによる画像診断及び脳脊髄液検査を行うとともに、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注1)日本人における発現率(多発性骨髄腫を対象とした静脈内投与における国内臨床試験、特定使用成績調査及び使用成績調査、並びにマントル細胞リンパ腫、多発性骨髄腫及び全身性ALアミロイドーシスを対象とした国際共同試験(日本人症例のみ)の集計)
11.2 その他の副作用
10%以上
10%未満5%以上
5%未満
頻度不明
感染症
感染
帯状疱疹、肺炎
単純ヘルペス、鼻咽頭炎、敗血症、口腔カンジダ症、麦粒腫、感染性腸炎、膀胱炎、中耳炎、蜂巣炎、毛包炎
気管支肺炎、白癬感染、外耳炎
血液
出血、白血球数増加、好中球数増加、単球数増加
免疫系障害
過敏症
代謝・栄養
食欲不振
体重減少、脱水、高血糖、高尿酸血症、低アルブミン血症、低血糖症、高アミラーゼ血症
高コレステロール血症
電解質
低カリウム血症、低ナトリウム血症、高カリウム血症、高カルシウム血症
高ナトリウム血症
精神神経系
頭痛、不眠症
浮動性めまい、うつ病、失神、味覚異常、嗜眠、神経痛、不安、痙攣、傾眠、体位性めまい
嗅覚錯誤
眼
霧視、結膜炎、眼瞼炎、眼部腫脹、ドライアイ、霰粒腫
角膜びらん、眼瞼出血、後天性涙腺炎
循環器
高血圧、心房細動、動悸、頻脈、期外収縮、不整脈、心房粗動、徐脈
心電図QT延長
呼吸器
呼吸困難、咳嗽、鼻出血、咽喉頭疼痛、鼻漏、肺高血圧症
喀血、上気道の炎症、咽頭不快感、無気肺、胸膜炎、気胸
消化器
下痢、悪心、便秘、嘔吐
腹痛
消化不良、口内炎、腹部膨満、胃炎、鼓腸、胃腸出血、歯肉炎、嚥下障害、胃食道逆流、腸炎、過敏性腸症候群、歯周炎、レッチング、舌潰瘍、おくび、齲歯
口唇炎、耳下腺腫大
肝臓
肝機能異常
肝障害
皮膚
発疹
そう痒症、脱毛症、紅斑、多汗症、蕁麻疹、点状出血、顔面腫脹、紫斑、多形紅斑、薬疹、紅色汗疹、皮膚出血
好中球浸潤・有痛性紅斑・発熱を伴う皮膚障害(Sweet症候群)、丘疹、水疱性皮膚炎
筋骨格
筋骨格痛
筋痙縮、筋痛、筋力低下、骨痛、筋骨格硬直、関節炎
腎臓・泌尿器
腎機能障害、排尿障害(尿閉、神経因性膀胱等)、尿中血陽性
蛋白尿、β2ミクログロブリン増加、尿沈渣異常
全身
疲労、無力症
浮腫
悪寒、疼痛、倦怠感、口渇、胸痛、顔面浮腫
その他
注射部位反応、静脈炎、潮紅、血中クレアチニン増加、総蛋白減少、ほてり、PO2低下、末梢冷感、血中重炭酸塩減少、血中尿酸減少
LDH増加、CRP増加、腫瘍熱、PO2上昇、血中クレアチニン減少、総蛋白増加、血中重炭酸塩増加
13. 過量投与
13.1 徴候、症状
推奨用量の2倍を超えた過量投与により、致命的な転帰を伴う急性の症候性低血圧及び血小板減少症が報告されている。
14. 適用上の注意
14.1 薬剤調製時の注意
14.1.1 静脈内投与
1バイアルを日局生理食塩液3.0mLで溶解して使用すること。
14.1.2 皮下投与
1バイアルを日局生理食塩液1.2mLで溶解して使用すること。
注射液の調製法
投与経路
ボルテゾミブ
(mg/バイアル)
日局生理食塩液
ボルテゾミブ
最終濃度
静脈内投与
3.0mg
3.0mL
1.0mg/mL
皮下投与
3.0mg
1.2mL
2.5mg/mL
14.1.3 本剤の取り扱い及び調製にあたっては、手袋を使用するなど慎重に行うこと。本剤が皮膚又は粘液に触れた場合には、直ちに石鹸でよく洗うこと。
14.2 薬剤投与時の注意